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ボルボによる世界初の実験で、カーデザインと人の感情とのつながりが明らかに【ボルボ・カー・ジャパン】
2013年12月4日
11月28日イェーテボリ発、ボルボ・カー・グループ・プレス・リリースの抄訳です。
・ 美しいカーデザインには人間の本能が反応する
・ 7割以上の男性が、美しいデザインの車を見ると気分が良くなる
・ 魅力的な男性の写真よりも、美しいクルマの写真を評価した女性は、わずか3割
ボルボによるこの種の実験としては世界初の試みにより、美しい車のデザインが、明白に強い感情を引き起こすことが明らかになりました。人間が本能的に、美しい車のデザインに反応することが実証されました。ボルボ・カー・グループはEEGスペシャリストのMyndplay（マインドプレイ）と共同で実験を行い、人間の脳が車のデザインに対しどのように反応し、実際にどのような感情を引き起こすのかを分析しました。
EEGとは、脳神経細胞内のイオン電流によって起こる電圧の変動を、頭皮を走る電気信号を通して記録するものです。実験の結果、人は車の形状に対して感情的に反応する事が証明され、特に男性は美しい曲線を持つ洗練されたデザインに対して、ほぼ本能的に、好感を抱く事がわかりました。
この実験は「ボルボ・コンセプト・クーペ」の発表に合わせて実施されました。参加者は、前頭前皮質の脳波を測定するドライセンサーEEGヘッドセットを装着し、目の前に表われる多くのイメージ画像を評価しました。ボルボ・コンセプト・クーペをはじめ、恰好が悪い車や古い車のデザイン、幸せそうな表情や泣いている表情の赤ちゃん、そして美しい男女の画像が含まれていました。
ボルボ・カー・グループ デザイン担当上級副社長 トーマス・インゲンラートのコメント ：
「我々が推測していた事が、ついにこの調査で実証されました。美しいカーデザインは、前向きな気持ちや人々に自信を持たせることなど、さまざまな強い感情を引き起こすのです」。
実験結果
・ 男性は、泣いている赤ちゃんよりも美しい車の写真に強い感情を抱いた
・ 女性は、泣いている赤ちゃんの写真に対し、男性のほぼ二倍もの強い感情の動きを表した
・ 男性の74%は、良いデザインの車を見ると気分が良くなると回答した
・ 魅力的な男性の写真よりも美しいデザインの車を高く評価した女性は、わずか33%だった
・ 男性の60%は、美しい車に乗っていると力を与えられ、自信が持てると回答した
イギリスの消費とコミュニケーション神経科学の権威であるデービッド・ルイス博士のコメント ：
「美しいデザインを楽しむということは、理解と感情の両方を要する体験です。その2つはあまりに密接に関係しているため、ほとんど区別する事ができません。美的体験には、感覚的な楽しみ、意義のある解釈、そして感情の関わりが総合的に作用します」。
OnePoll社が同じく行った調査では、インテリア、メーター類、ホイール、エンジンの中で、43%の男性が外観のデザインが車における最も魅力的な要素だと回答しました。また、男性はフロントデザインを、女性はリアからの見た目を高く評価する傾向にありました。男女で唯一同じ反応を見せたのは、泣いている赤ちゃんのイメージで、男女共に強い感情の動きがあり、全てのイメージ画像の中で、最も大きなマイナス得点を記録しました。また、女性は泣いている赤ちゃんに対して最も強い反応を見せたのに対し、男性は美しい車のデザインに対してより強い感情を抱いたこともわかりました。
ボルボ・コンセプト・クーペの3Dでオリジナルヒートマップを制作
www.EmotionOfDesign.com
実験方法
OnePoll社が2000人に対して調査を実施しました（www.onepoll.com）
ボルボによる今回の「デザインに対する感情」の調査では、複数のイメージ画像を見せられた参加者の感情の変化が測定されました。MyndPlayのドライセンサーEEGヘッドセットをFpZ（額の中心）とFp1（額の左前頭前野部）に装着し、前頭前皮質の脳波（ベータ派及びガンマ波）の変動を測定。参加者の反応結果が正しいかどうかを確かめるため、参加者にイメージ画像を見た後に、自身がどう感じたかを記録してもらい、その結果とセンサーから得た結果を比較しました。また、肯定的な感情がどう表れるかを確認するため、肯定的な反応が出ることが予め知られている笑顔の赤ちゃんの写真を使用しました。古いデザインと新しいデザインへの反応の変化を測定するために、30年前の車のイメージ画像を実験で使用しました。また、ノーマライゼーションと基準値の設定のために、空白のイメージ画像が使用されました。さらに、覚醒反応を測るために、あらかじめ、肯定的な反応が出ることがわかっているイメージを使用しました。覚醒反応の結果の有効性を確認するため、2度目の実験では、ECGモニターを活用し、特定のイメージに対する心拍数の上昇を確認しました。今回の実験結果の有効性を確認するため、過去に行われた実験データとの相互比較や検討が行われています。
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