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ボルボの考える自動運転:社会と生活者、その両者への貢献【ボルボ・カー・ジャパン】

2013年12月2日

このプレスリリースは、12月2日イェーテボリ発、ボルボ・カー・グループ・プレスリリースの抄訳です。

交通安全の改善は毎年進んでいるものの、未だに毎年120万人もの人々が交通事故で亡くなっています。ボルボ・カー・グループは、2020年までに新しいボルボ車において、交通事故による死亡者や重傷者をゼロにするという安全目標「ビジョン2020」を、2007年に自動車メーカーとして世界で初めて掲げました。車は事故を起こすべきではない、というのが当社のビジョンです。



Håkan Samuelsson(ホーカン・サムエルソン)、ボルボ・カー・グループ代表取締役兼CEOは、「ドライバー支援システムの先進的な技術は、ビジョン2020の実現に寄与するだけでなく、社会と生活者の両者に大きく貢献するものです」と述べています。

現代社会は未来に向けて、安全性の向上、大気汚染やCO2の削減など、広範囲に渡る問題に取り組まなければなりません。また、慢性的な渋滞なども課題として挙げられます。自動運転は、特定の状況下において燃料消費を最大50%も削減することができます。

「ボルボ・カーは長年取り組んできた人間中心のアプローチと安全性へのコミットメントにより、他の自動車メーカーと異なるスタート・ポイントから、自動運転に対して取り組んでいます」とホーカン・サムエルソンは続けてコメントしています。

未来の自動車は事故を起こさない、というビジョンに向けて、車が自動的に操作を行うことを認めることは極めて重要です。その第一歩として、すでに導入が始まっている自動ブレーキや、車線逸脱防止システム、アダプティブ・クルーズ・コントロールなどが挙げられます。そしてボルボ・カーは、次のステップとして、通常の道路状況下における、より高度な自動運転技術の開発に取り組んでいます。

渋滞時の自動運転
最初の自動運転機能は、2014年末までに発表予定の新型ボルボXC90に搭載されます。ステア・アシスト機能の付いたアダプティブ・クルーズ・コントロールは、渋滞時に前方の車両が発進すると自動的に追従を開始します。ステア・アシスト機能は、他にも、路肩や柵などの境界線を感知し、道路から逸脱する危険性がある際には、自動的にステアリングを修正し、車線に復帰させる機能も有しています。

高度な自動運転車:新次元のドライブ
次のステップとなるのは、ドライバーが運転を監視しつつも、ステアリングを握ることなく高速で前方の車両を追従する技術です。この技術はドライバーの裁量に基づいて車に運転を任せる、高度な自動運転車の導入へと繋げるものです。

この洗練された自動運転技術の実験と評価が、ボルボ・カー・グループの本社があるイェーテボリで行われる「ドライブ・ミー(Drive Me)」プロジェクトで行われます。2017年には100人の顧客が100台の自動運転機能を有するボルボを使ってこのプロジェクトに参加し、市内および近郊の特定の公道を走行する計画です。

世界的にもユニークなこのプロジェクトは、ボルボ・カー・グループ、スウェーデン運輸管理局、スウェーデン運輸庁、リンドホルメン・サイエンス・パーク、そしてイェーテボリ市が共同で行います。ドライブ・ミー・プロジェクトは、スウェーデン政府も支援しています。2014年にテスト車両の開発および共同評価が開始される予定です。

生活者への大きな利益
自動運転は生活者に大きな利益をもたらすものです。車を運転するという概念を根底から変えることになるでしょう。未来のドライバーは、自動運転と自らによる運転を組み合わせた運転計画を立て、毎日の移動時間を効率的に活用することができるようになります。安全に電話やタブレット端末を使用したり、純粋にリラックスすることも可能です。安全な自動運転は、車中における時間管理を格段に効率化する道を開きます。

自動運転ーステアリング、アクセル、そしてブレーキなどが自動的に操作され、ドライバーの介入がほとんど不要な自動運転は、現代の交通機関においてもすでに存在しています。

ホーカン・サムエルソンは最後にこう述べています。「オートパイロットで飛ぶ飛行機へ乗ることに抵抗感を抱く人はほとんどいませんが、自動運転車の車内でドライバーが本を読むことは、まだ多くの人にとっては革命的な出来事なのです」。


動画はこちらからご覧いただけます。
https://www.media.volvocars.com/global/en-gb/media/videos/136295/autonomous-driving-by-volvo-cars-group





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