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「超低フリクションハブベアリング」を開発【NTN】

2013年11月22日

【車両走行時のハブベアリングの回転フリクションを33%低減、車両燃費を約0.28%改善】

NTN㈱(以下、NTN)は、自動車の低燃費化やCO2排出量削減に貢献する、回転フリクション*1を33%低減した「超低フリクションハブベアリング」を開発しました。

近年、地球温暖化などの環境問題が大きく取り上げられ、クリーンディーゼル車やハイブリッド車などの低燃費車の需要が高まると共に、車軸を支えるハブベアリングに対しても、燃費改善に寄与する回転フリクションの低減が求められています。

NTNは、2009年に長寿命かつ高剛性で、軸受の内部諸元の最適化、最適形状シールの採用により、耐泥水性を損なうことなく回転フリクションを15%低減した低フリクションハブベアリング(以下、従来品)を開発し、市場展開して参りました*2

今回、封入グリースの増ちょう剤の工夫と、基油粘度の見直しにより、回転時のグリース攪拌抵抗を大幅に低減することに成功しました。また、シールに特殊表面処理を施し、リップ*3摺動面に微小な凹凸形状を設けることで軸受回転輪との接触面積を減らし、リップ面専用に開発した低粘度グリースを塗布することによって、シール接触部の摩擦抵抗を低減しました。これらによって、従来品に対して33%の回転フリクション低減と、約0.28%の燃費改善を実現します。

*1 : フリクション : 摩擦抵抗のこと。
*2 : プレスリリース :
http://www.ntn.co.jp/japan/news/news_files/new_products/news200900036.html
*3 : リップ : ゴム製シールの先端部分

特長

軸受の回転フリクションを33%低減(従来品比)、約0.28%の燃費改善に貢献
(1) 配合成分と粘度を見直した新開発の低フリクショングリース
(2) シールリップの摺動面に微小な凹凸処理を形成、また専用低粘度グリースを開発・採用

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