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インテルの新しいAtom™プロセッサーE3800製品ファミリー用電源ICを開発 車載・産業機器に最適なソリューションを提供【ローム】

2013年11月15日

ローム㈱(本社:京都市)は、インテル®Atom™ プロセッサーE3800製品ファミリー用パワーマネジメントIC(以下PMIC)を開発しました。
新しいインテル®Atom™ プロセッサーE3800製品ファミリーは、改良されたメディア/グラフィックスのパフォーマンス、ECC、産業用温度領域、統合セキュリティ、統合された画像信号処理などの特長を備えています。これらの特長は、市場投入までの時間の短縮、データ集約型アプリケーションの高速化、消費電力の削減などを実現します。 また業界をリードする電力変換効率を備え、最適化したロームのパワーマネジメントソリューションと組み合わせることにより、消費電力の大幅低減、実装面積の大幅な小型化、実装部品の大幅削減が図れます。
この製品ファミリーは、インタラクティブなキオスク、インテリジェントな自動販売機、ATM、POS端末、持ち運び可能な医療端末、車載情報システムなど、デジタル・サイネージ・アプリケーションに最適です。

ロームでは、これまで優れたアナログ回路技術を背景に幅広いアプリケーションに対し、各種PMICを提供。また、世界10ヶ所のデザインセンターを拠点にワールドワイドに広がる充実した顧客サポートを展開しています。
インテルとも最適なプラットフォーム構築のために長年にわたって共同開発体制を構築してまいりました。今回のPMICは、最先端の組込み用SoCを発表してきたインテルとの強固な協力体制を象徴する成果であり、プロセッサー駆動用の専用ICという域を超えた理想的なパフォーマンスを実現しました。
ロームでは車載カーインフォテインメント分野・産業用ロボットやPOSシステムをはじめとする産業機器を重点分野として捉え、今後さらに製品ラインナップの強化を図っていきます。

インテル コーポレーション  IoTソリューション事業部  プロダクトライン・マネージャー  Sam Cravatta 氏
「低消費電力という特長を持つ新しいインテル®Atom™ プロセッサーE3800製品ファミリーは、ロームのエネルギー変換効率の高いパワーマネジメントソリューションと組み合わせることにより、さまざまな市場において、多くのパフォーマンス向上を提供します。」

ローム㈱  LSI商品戦略本部  副本部長  太田  隆裕
「今回、次世代インテル®Atom™ プロセッサーE3800製品ファミリー用に最適なPMICを開発することができました。これは、2010年9月に発表したインテル®Atom™ プロセッサーE600番台用チップセット、2013年3月に発表したタブレット向けPMICに続く第3弾となります。今後も インテル®Atom™ プロセッサーファミリー向けパワーマネジメントICのラインアップ充実をはかり、デジタルAVなどの民生機器から産業機器までの幅広いユーザーに対して、サポートを強化していく所存です。」


<ブロック図>


「BD9596MWV」は、インテル®Atom™ プロセッサーE3800製品ファミリーに対応した16chのシステム電源ICで、ローム独自の過渡負荷応答特性をもった電源コアを盛り込み、2ch DCDCコントローラ、3ch DCDCレギュレータ、2ch IMVP7Liteコントローラ、8ch LDO、1ch Load SWを1パッケージ(10mm角)に内蔵しています。

上記ブロック図のような複数電源系統を個々のディスクリート部品で構成した場合、部品選定やシーケンス設計、設計・検証も複雑となり、設計負荷の軽減が課題となっていました。
今回、「BD9596MWV」は、従来マイコンなどで制御していたSoCに対応した起動シーケンスやクロック機能も内蔵しており、お客様の設計負荷を大幅に軽減。1パッケージ化により、ディスクリートで構成した基板エリアと比べ実装面積比50%減、総部品点数比40%減が実現でき、セットの小型化、省スペース化にも貢献します。
また、車載用途にも最適な各種保護機能(UVLO、TSD、SCP、OVP等)を内蔵するとともに、-40℃~95℃と広い動作温度範囲を誇り、3.5Vから動作する電源を内蔵し、電源電圧低下時にも安定した動作を保ちます。

※ Intel、インテル、Intel ロゴは、米国およびその他の国におけるインテル コーポレーションの商標です。





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