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車両ダイナミクスのノウハウを1事業部に集約【コンチネンタル・オートモーティブ】

2013年11月11日

電子式ブレーキ システム事業部をビークルダイナミクス事業部に名称変更
車両ダイナミクスの製品ポートフォリオの拡大と強化のため、サスペンション システムおよび車体向けエレクトロニクス事業を統合


グローバル自動車産業サプライヤーであるコンティネンタルでは、シャシー&セーフティー部門の電子式ブレーキ システム事業を2013年9月1日付で強化しました。サスペンション システムおよび車体向けエレクトロニクス事業は、従来のシャシー コンポーネント事業部から電子式ブレーキ システム事業部に統合され、シャシーコンポーネント事業部の組織形態は解散されました。さらに製品ポートフォリオの拡充に伴い、この事業部は電子式ブレーキ システムからビークルダイナミクスと名称変更いたしました。「この再編により、事業部内でシステムをベースとして、ビークルダイナミクスに関する専門知識が強化されます。さまざまな機能を、同じハードウェアコンポーネント、あるいは対応する単一の領域に統合することは、私たちのビジネスの将来を保証することになるでしょう。」と、ビークルダイナミクス事業部の責任者であるフランク・ジョーダン (Frank Jourdan)は述べています。横方向、縦方向、および垂直方向でのダイナミクスの組み合わせが、車両テストやその他のテスト分野において、これまでの経験と合わさることで、製品およびシステムの将来的な可能性が生み出されるだろうとジョーダンは予想しています。

コンチネンタルのアクティブ シャシー制御システムと電子式ブレーキシステムは、路面や荷重の変化、さらにはコーナーなど困難な道路事情に直面した際に、車両側の処理を調整するために、さまざまな機能を果たします。その目的は、いかなる条件下においても常に最適な路面との接地を得ることです。ドライバーは、快適性および安全性、コーナリング時の安定性、さらにはスポーティーなハンドリングといった感覚を体感できるようになります。サスペンション/ダンピング、モータ制御、およびステアリングのすべてが、運転状況に合わせてシャシーをコントロールするための情報を提供します。これを実現する1つの選択肢として、シャシードメイン制御ユニット(CDCU)があります。この中央制御ユニットが、独立して動作するそれぞれの電子制御式シャシーシステムやセーフティーシステムを統合します。


インテリジェントな垂直方向ダイナミクスによりタイヤのグリップが向上

エアサスペンションシステムは、ミリ秒単位での車両の減衰とばね反発の調整に適しています。アクティブダンピングコントロールは、タイヤと路面のコンタクトを最適化するだけでなく、車体のロールやピッチングを最小限に抑えます。


電子ブレーキが車両ダイナミクスを調節
コンチネンタルが提供する電子式ブレーキ システムは、最も信頼性の高い事故防止技術を象徴しています。このシステムは、あらゆるクラスの乗用車、トラック、モーターサイクルなどのビークルダイナミクスのコントロールにおいて、百万台単位(毎年約2,000万台)で重要な役割を果たしています。機能およびシステムコンポーネントが高度に統合されている点がこれらの製品の特徴です。電子式ブレーキ システムには、ABS (アンチロック ブレーキ システム)およびESC(横滑り防止装置)が含まれており、機能拡張および統合のための多くの可能性が存在します。たとえば、電子式ブレーキの最新世代製品であるMK 100は、高度な統合性および拡張性を特徴としています。ESCセンサーは、既に現在にでも、コントローラの回路基板上に組み込むことができます。将来的には、新世代の電子パーキングブレーキのコントローラがESCに統合される予定です。これにより、現段階では統合パーキングブレーキ(IPB)を始動するための別々のコントローラは不要になります。その結果、統合が必要なコントローラの数が最小限に抑えられ、車両内で利用可能なスペースが増えます。さらに、MK C1ブレーキ システムなどの統合電気油圧ブレーキシステムは、個々の部品数を削減し、高度に統合することによって一般的な油圧システムよりもはるかに強力かつ俊敏な制動を生み出します。





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