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EICMA 2013: ブレンボは、レース愛好者向けのアップグレード用新製品を発表【ブレンボ・ジャパン】
2013年11月4日
ブレンボは、サーキットを走行するバイクの性能をアップグレ-ドする3つの新製品を発表しました。
新・14 RCSマスターシリンダー
ブレンボが新たにリリースする14 RCSマスターシリンダーにより、ライダーは路面状況や天候、そして愛車の状態に応じて、即応性を重視したレスポンスの速いブレーキフィールまたは繊細なブレーキフィールの好みの仕様を選択することが出来ます。
Φ14mmのピストンを装備する14 RCSは、2ピストンのキャリパーを使用したシングルディスクブレーキシステムを装備する多くの車種に使用可能です。
RCS システム(レシオクリックシステム:Ratio Click System)は革新的なレシオ調整システムであり、このRCSによりライダーは好みのライディングスタイルを実現できます。
この2段階の設定を数秒間で切り替えることが可能です。切り替えには、ドライバーを使いレバー前面よりレギュレータの数値を18から20へ(またはその逆へ)180º回転させるだけです。
新・17 RCSマスターシリンダー
新しい17 RCSは、最新のブレンボM50 モノブロックキャリパーを装備するあらゆるスポーツ・モーターサイクルのブレーキフィールをさらに向上させる目的で開発されました。
M50 モノブロックキャリパーと17 RCのマッチングがブレンボのエンジニアによる緻密な開発の成果により最適化され、ブレーキ性能がさらに向上します。
他のRCSマスターシリンダーと同様、17 RCSではプッシュロッド部分にカム調整システムを採用しています。このシステムにより、2つのポイント(レバーピボット/プッシュロッド)間の距離を調整でき、ライダーの好みや走行状況に応じてブレーキフィールを変化させることが可能です。
17 RCSマスターシリンダーは、17 RCSクラッチマスターシリンダーも併せて開発され、このクラッチはRCS ラジアルクラッチマスターシリンダーシリーズに新たなラインナップとして加わります。
詳細については、下記までご連絡ください。
ヤマハYZF-R1用、新・GP4-RX130キャリパ-
130mmマウントの新・GP4-RX130はヤマハYZF-R1に向け特別にデザインされており、既存の108mmおよび100mmマウントのGP4-RXシリーズに新たに加わりました。
他のGP4-RXシリーズと同様に、このGP4-RX130の開発に際して、全く新しいブレーキキャリパーデザインの手法が採用されました。それは位相最適化ソフトウェアを活用する手法であり、レースシーンにおけるブレンボの経験が生かされています。
このブレーキキャリパーはビレットから機械加工されており、最新のCAD-CAM技術が使用されています。
その結果、重量が大幅に低減され、モータースポーツ用キャリパーの分野における記録的な対重量剛性比を実現しています。
センターブリッジ構造の採用もこのマシニングに寄与しており、全体の剛性が向上しました。ニッケルコーティングは、レースシーンにおけるブレンボの様々な経験からもたらされたものです。ニッケルコーディングによって、キャリパーの外観が非常に魅力的なものになるだけでなく、精度が高い製造公差をさらに縮小することが可能になり、性能と精密さの両面でメリットをもたらしています。
内部設計も緻密に最適化されており、32mm径の4つのピストンを使用することで、ブレンボ製キャリパーの既に定評がある性能とコントロール性が更に向上しています。
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