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360°サラウンドビューからライフスタイルアプリへ:常時接続の車載インフォテインメント【コンチネンタル・オートモーティブ】

2013年9月18日

コンチネンタルがIAA 2013でGENIVIインフォテインメントプラットフォームを公開
360°サラウンドビューにより、ドライバー支援機能が初めてインフォテインメントのヘッドユニットに統合
HERE 3Dナビゲーションを使用したロケーションベースのサービス
LTEおよびHTML5によってプラットフォームがクラウドアプリケーション用のハブに


自宅に限らず車内でも「Always On (常時接続)」。これが、インフォテインメントシステムにおける将来の期待です。GENIVIアライアンス規定の車両インフォテインメント用標準ソフトウェアによって、大手グローバル自動車産業サプライヤーであるコンチネンタルの新型インフォテインメントプラットフォームは、車両に新機能を迅速かつ簡単に追加します。新機能には、オンラインサービスやダウンロード可能なアプリケーションなどが含まれます。

この新しいインフォテインメントプラットフォームは、360°サラウンドビュー機能のカメラシステムが初めて装着されており、運転支援機能の統合を容易にします。車両内でのネットワークの増大に加えて、このプラットフォームは高速LTEモバイルデータネットワークにも接続できます。これは、他のサービスおよびHTML5アプリケーションに対してオープンな技術で、NokiaのビジネスユニットであるHEREのロケーションベースのサービスと統合された3Dナビゲーションアプリケーションとを接続します。また、BluetoothおよびMirrorLink™による通信を用いて、モバイル端末機器をシームレスに接続することができます。

「コンチネンタルにとってのインフォテインメントとは、車両や外界とのネットワークの拡大を意味します。スマートフォンやクラウドの統合のみならず、たとえば、ドライバー支援機能をインフォテインメントプラットフォームに統合するなど、車両向け機能の統合も可能にするのです。」と、コンチネンタル インテリア部門 インフォテインメント&コネクティビティ事業部の責任者、ハンス・ヒーブル(Hans Hiebl)は述べています。

コンチネンタルは、現在開催中の国際モーターショーIAAにてこのプラットフォームを公開しています。

インフォテインメントプロセッサが提供する駐車支援用のサラウンドビュー


コンチネンタルは、360°サラウンドビューシステムによって、ドライバー支援とインフォテインメントをリンクする初のアプリケーションを実現しています。このシステムは、車両のサイズに応じて、コンティネンタルのサラウンドビューカメラを少なくとも4つ搭載し、車両周辺の領域全体を捕捉します。

ドライバーは、駐車時に障害物の見逃しを防止する為に、インフォテインメントシステムの画面上に異なる視点/角度からのイメージセクションを表示できます。また、画面上で“鳥瞰ビュー”に切り替えて、車両の真上から見ているような映像を自由に表示することができます。「コンチネンタルの360°サラウンドビューソリューションが提供する最大のメリットは、カメラがUTP (シールドなしツイストペア)イーサネット接続を使用する点です。従来のビデオケーブルよりも大幅に優れており、カメラとケーブル以外に、車両に余分なコンポーネントを設置する必要がありません。すべてのコンピューティングパワーがインフォテインメントシステムプロセッサに直接内蔵されています。」と、ヒーブルは説明します。さらに、コンティネンタルは、さまざまな車両向けに拡張性の高いスタンドアロンソリューションとして、サラウンドビューシステムを提供しています。

360°サラウンドビューはさらに多くの機能を提供し、車外にいるドライバーも支援します。将来的には、Wi-Fiまたは高速LTEモバイルデータネットワーク経由で、車両のカメラからドライバーのスマートフォンに直接画像を転送できるようになります。つまり、ドライバーは、自分の車両付近であればどこでも、今何が起こっているのかを一目で確認が取れることを意味します。例えば、車のアラームが鳴っている場合は、スマートフォンのアプリケーションを使用して誰かが車に侵入しようとしていないかを素早くチェックできるのです。

NokiaのHEREを利用したロケーションベースのサービス

HEREによる3Dナビゲーションも、インフォテインメントプラットフォームの機能の多様性を提示します。オンライン接続経由で、3Dランドマークや現在の交通情報などのさまざまなロケーションベースのアプリケーションを呼び出すことができます。HEREを使用して、ドライバーは目的地により早く到達でき、ナビゲーションの目的地やルート設定などを車外から入力することが可能です。スマートフォン、タブレット、またはPCから、インターネット経由で車両にそれらの検索結果を転送します。自動車メーカーは、利用可能なAPI (アプリケーションプログラミングインターフェイス)によって、独自のロケーションベースのアプリケーションを開発できます。

「コンチネンタルとともに、ドライバーが車やデジタルの世界と常にコンタクトできるようにしています。」と、HEREのConnected Car部門のバイスプレジデントであるFloris van de Klashorsは述べます。「私たちは、計画から始まり、実際の運転に至るまでのプロセスが円滑に実現されるように努力しています。」

スマートフォン経由またはLTEとHTML5でコンティネンタルが車両をクラウドに接続


高速LTEモバイルデータネットワークへの直接アクセスを利用するAutoLinQ™技術によって、インフォテインメントプラットフォームはクラウドに自動的に接続します。その結果、ドライバーは自宅に保存しているお気に入りの音楽にアクセスできるようになります。また、HTML5のポータルを通じてあらゆるアプリケーションへのアクセスが可能になります。これらのアプリケーションは、車両対応型のユーザーインターフェイスを有する場合のものであり、従来のストアから入手するアプリケーションとは異なります。

OIPによってサポートされるMirrorLink技術は、モバイル端末機器をほぼシームレスに統合できます。この技術は、スマートフォンの画面に表示されている内容を迅速かつ容易にインフォテインメントシステムの大きなタッチスクリーンに映し出します。これにより、ドライバーは直接センターコンソールでの通話やスマートフォンに保存した音楽の取り出し、端末機器に保存されているナビゲーションアプリの利用などを実現します。さらに、MirrorLink™モードで、運転中はゲームやビデオなどのアプリケーションがブロックされる為、ドライバーの注意を逸らす原因を減らし、車両の安全性および快適性が強化されます。




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