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フランクフルトモーターショー2013で2種類の歩行者保護システムを展示【タカタ】
2013年9月10日
自動車用安全システムメーカーのタカタ、
フランクフルトモーターショー2013で2種類の歩行者保護システムを展示
シートベルト、エアバッグ、チャイルドシートなどの自動車用安全システムを提供する専門メーカー、タカタ㈱(CEO:高田重久 本社:東京都港区、以下タカタ)は、このたび、フランクフルトで開催されるフランクフルトモーターショー2013(プレスデー:2013年9月10日~11日、一般公開日:9月14日~22日)において、交通事故時の歩行者保護を強化する製品を2種類展示します。
近年、歩行者およびその他交通弱者に対する保護の関心が一層高まってきています。2010年には、欧州における交通事故死者数に占める歩行者の割合はおよそ20%にあたり、約6,000人の方が交通事故で命を落としています※1。 アメリカにおいても、2011年の調査結果によると14%(4,432人)の方が歩行中の事故で亡くなっており、2010年に比べ約3%増加しています※2。
日本では、交通事故死者数の状態別比率をみると、歩行中の死者数は36.4%(1,904人)になり、自転車乗用中の死者数15.0%(787人)と合わせると交通事故死者数の51.4%(2691人)にもなります※3。
また交通事故データによると、死亡した歩行者の60%は頭部を損傷していたことから、歩行者を事故から守るためには、致死傷害にいたる可能性の高い頭部の保護システムが重要であると言えます※4。
タカタは、特に自動車のボンネットフードやフロントガラスおよびA ピラーとの衝突が頭部損傷に重大な影響を与えると考えており、それらとの衝突から歩行者の頭部を守る製品として以下2 種類の製品を展示します。
・ ポップアップフードデバイス(Pop-up hood device)
歩行者との衝突を検知すると、この製品によりボンネットフード後端を持ち上げ、ボンネットフードとその下の堅い構造物(エンジンなど)との間のスペースを広げ、ボンネットフードが変形することで衝撃を緩和するシステムを構成します。 2008年に第1世代の量産を開始し、このたび小型軽量化した第2世代を開発しました。
・ 歩行者頭部保護エアバッグ(Pedestrian head protection airbag)
フロントガラスや両サイドのピラー(Aピラー)部分を覆うように広がり、周辺の堅い構造物との衝突から歩行者の頭部を保護するシステムの主要製品です
どちらの技術も法規要件を満たすだけではなく、交通弱者保護の改善を求めるNCAP※の高い要件に対応するものです。
ポップアップフードデバイスの技術は、タカタが開発してきたシートベルトシステムのシートベルトプリテンショナーやマイクロガス発生装置などの技術で培ったノウハウに基づいており、歩行者頭部保護エアバッグには、タカタが持つエアバッグの専門技術が活用されています。
タカタはこれからも「交通事故による犠牲者がゼロになる日」を願い、クルマ社会を取り巻くあらゆる人を守る製品をつくる会社として、安全な社会の実現に貢献してまいります。
参考資料
※ NCAP(New Car Assessment Program / 新車評価プログラム)
各国や地域の政府や機関が、一般消費者に安全性の高い車選びができるよう実車衝突試験を行い、自動車の安全性能を☆の数で公表している。 また自動車メーカーおよび自動車関連メーカーには、より安全な自動車の開発を促すことを目的にしている。
出典:
※ 1 European Commission, CARE data, 2011
※ 2 NHTSA, Traffic safety facts 2011 data, 2013
※ 3 警察庁 平成24年中の30日以内交通事故死者の状況
※ 4 ECE INF GR / PS / 31
会社概要
・会社 : タカタ㈱
・創業 : 1933年
・本社住所 : 東京都港区赤坂2-12-31
・代表者 : 代表取締役会長兼CEO 高田重久
・資本金 : 41,862百万円(2013年3月時点)
・連結売上高 : 415,521百万円(2013年3月期)
・従業員 : 36,152人(2013年3月時点) ※連結ベース
・グローバル生産拠点: 日本・アジア・欧州・米州で、20カ国 55工場(2013年3月時点)
・事業内容 : シートベルト、エアバッグ、ステアリング・ホイール、トリム
チャイルドシートなどの製造販売
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