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ル・マン24時間耐久レースで優勢を誇るディーゼルレーシングカー ボッシュがアウディ・スポーツにディーゼルハイブリッド技術を提供【ボッシュ】

2013年6月17日

・ボッシュがインジェクションシステムとモータージェネレーターユニットを提供
・ディーゼルハイブリッドのアウディR18 e-トロン・クワトロがボッシュの技術を採用
・2006年以降、ル・マンを制覇し続けているボッシュのディーゼル燃料噴射システム

2013年6月23日、再びアウディがル・マン24時間耐久レースで栄冠に輝きました。それに貢献しているのは、ボッシュの先進的なディーゼルハイブリッド技術です。2006年から2008年、そして2010年から2012年に伝統あるこの耐久レースを制したのは、アウディのディーゼルレーシングカーとディーゼルハイブリッドレーシングカーで、そのいずれの優勝車にもボッシュのテクノロジーが搭載されていました。ボッシュはハイブリッドレーシングカーのアウディR18 e-トロン・クワトロの開発パートナーとして、インジェクションシステムだけでなく、電気駆動装置の主要コンポーネントも提供しています。「ボッシュとアウディは、高トルクで低燃費のディーゼルエンジンと追加の電気駆動装置のパワーを組み合わせることに成功しました。また、これを通じて、日常の走行条件下でも、多くのドライバーにディーゼルのメリットがもたらされています。」と述べるのは、ボッシュのディーゼル・システム事業部長を務めるDr. Markus Heynです。たとえばドイツでは、2012年の新車登録台数の半分がディーゼルエンジン搭載車でした。

ル・マン・シリーズ向けにカスタマイズしたハイブリッドシステム

当然のことながら、ル・マンに参戦するレーシングカーに搭載されるシステムは特別にカスタマイズされています。アウディ・スポーツは技術パートナーのボッシュと協力し、アウディR18 e-トロン・クワトロのプロトタイプで使用するために、モータージェネレーターユニット(MGU)を特別に開発しました。フロントアクセルに取り付けられたこのMGUは、内蔵されたパワーエレクトロニクスを駆使し、ブレーキング時に回収した電気エネルギーをフライホイールに蓄え、加速時には合わせて160 kW(218 PS)の出力を発揮する2 つの電気モーターを使用してフロントアクセルを駆動させることで、元から高トルクのディーゼル車にさらなる加速力が加わります。

ボッシュは、アウディ・スポーツに高圧ポンプ、インジェクター、高圧レールから成るコモンレール式ディーゼル燃料噴射システムも提供しています。また、Bosch Motorsportは、カスタム仕様のMS 24エンジンコントロールユニット、スターター、オルタネーター、ワイヤーハーネスとテレメトリシステムを供給しています。このテレメトリシステムは、チームのエンジニアが車両システムの技術的な状態を常に把握するために、無線やWLANを使用してすべての重要な車両データをピットに伝送する役割を担っています。さらに、アウディのレーシングカーには、電動タイプのラック&ピニオン式ステアリングシステムも装備されています。このシステムは、アウディ・スポーツが、ロバート・ボッシュGmbHとZFフリードリッヒスハーフェンAGの折半出資会社であるZF Lenksysteme GmbH、ならびにロバート・ボッシュGmbHと共同で開発しました。

ボッシュエンジニアリングGmbHはロバート・ボッシュGmbHの100%子会社として、1999年ドイツ南部アプシュタットに本社を設立いたしました。ボッシュエンジニアリングは、自動車のみならず工業用機器、船舶のアプリケーション、鉄道、商用車、農建機、さらにはパワースポーツを生産台数の大小にかかわらず、お客様のご要望に応じてエンジニアリングサービスを提供しています。

詳しくは、こちらのリンクをご参照ください。
www.bosch-engineering.com
を参照してください。

ボッシュ・グループは、グローバル規模で革新のテクノロジーとサービスを提供するリーディング・カンパニーです。2012年度の従業員数は約30万6,000人、売上高は525億ユーロを計上しています。また2013年初めからは、自動車機器テクノロジー、産業機器テクノロジー、消費財、エネルギー・建築関連テクノロジーの4事業セクター体制に移行しました。
ボッシュ・グループは、ロバート・ボッシュGmbHとその子会社約360社、世界約50カ国にあるドイツ国外の現地法人で構成されており、販売、サービス代理店のネットワークを加えると、世界の約150カ国で事業展開しています。この開発、製造、販売、サービスのグローバル・ネットワークが、ボッシュのさらなる成長の基盤です。
ボッシュでは2012年に約48億ユーロもの金額を研究開発に投じ、さらに全世界では4,800件以上の国際特許の基礎特許(第一国出願)を出願しています。私たちは革新的で有益なソリューションを提供し、そのすべての製品とサービスを通して、人々を魅了し、人々の生活の質を向上させることを目的にしています。この方針に基づき、ボッシュは全世界において人と社会に役立つ革新のテクノロジーを提供し続けていきます。それこそが「Invented for life」です。

さらに詳しい情報は
www.bosch.com ボッシュ・グローバル・ウェブサイト(英文)
www.bosch-press.com ボッシュ・メディア・サービス(英文)
を参照してください。

このプレスリリースは2013年6月17日に Robert Bosch GmbH より発行されました。原文をご覧ください。




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