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自動車国際規格ISO26262要件をサポートする初のLINスレーブコンパニオンICを発表【amsジャパン】
2013年8月13日
ams(日本法人:amsジャパン㈱、東京都品川区、カントリーマネージャー 岩本桂一)は本日、機能安全標準規格ISO26262に準拠するLINスレーブアプリケーションをサポートする世界初の小型電源/トランシーバIC、AS8530を発表しました。
AS8530は、8ピンSOIC 8 パッケージでLIN 2.1トランシーバとローカルマイクロプロセッサに供給する50mA LDOレギュレータおよびリセットジェネレータを搭載した、パワーマネージメントおよびコミュニケーションデバイスです。AS8530は、差別化要因として、同一の小型8ピンSOIC8 パッケージ内で、共有シリアルインターフェースを通じて一連のシステム管理機能を提供します。
AS8530は、より強化された複数の診断機能の追加によって、ISO26262要件をサポートします。デバイスは、共有したEnableおよびTXピンを経由で送られる2線式シリアルポートによってステータスレジスタを読み出せるようになり、システムのマイクロコントローラに診断情報を提供します。AS8530は、ウィンドウウォッチドッグ機能や、マイクロコントローラがシャットダウンした場合にデータを保存するバックアップレジスタへのアクセスといった追加機能もサポートしています。
ISO26262に準拠したシステム設計にはこれらの機能が極めて重大です。これらのシステムは、故障発生時、乗客や歩行者が危険にさらされる前に、安全にオペレーションの停止が可能でなくてはなりません。
AS8530は、ドアモジュールやサンルーフ、ヘッドライトポジショニングユニットなどに使われているLINネットワークセンサやアクチュエータスレーブへの適用に理想的です。ISO26262標準のもとでASIL基準が求められるセーフティクリティカルシステムに最適です。
オンチップLDOは、工場で選択可能な3.3Vまたは5Vの出力を提供します。またこのチップは、リセットジェネレータおよび出力電圧モニタを提供し、トレーサビリティ需要もサポートする独自のチップIDを有しています。
通常のオペレーティングモードに加え、省電力スタンバイおよびスリープモードもEnableピンから始動させることが可能です。
ams、車載事業部担当副社長兼ジェネラルマネージャ、ベルント・ゲスナーのコメント:
「ISO26262では、複雑かつ対応が困難な新次元の基準が設定されているため、同基準への準拠は多くの車載用システムを設計する開発者にとって大きな課題となっています。LINアプリケーションでは、顧客開発企業は、ISO26262診断機能を組み込んだAS8530を使うことで、この厳格な基準への対応をシンプルに実現することができます」
価格および出荷時期
AS8530 LIN IC は現在、量産体制にはいっています。
販売価格については、当社の販売代理店までお問い合わせください。
テクニカルサポート
インターフェースICのAS8530の評価キット、AS8530アダプタボードの購入に関しては、当社の販売代理店までお問い合わせください。オンラインにて$70で購入可能です。AS8530に関するさらに詳しい情報やサンプル請求については、こちらのサイトをご覧ください。www.ams.com/Interface/LIN-Bus-System/AS8530
amsについて:
amsは、高性能アナログ集積回路(IC)の設計及び製造する企業で、お客様が直面する様々な難題を解決することで、先進的なソリューションの開発を支援します。amsの製品は、精密性、正確性、ダイナミックレンジ、感度において卓越した性能と超低消費電力が必須なアプリケーション向けに開発されています。amsの製品は、民生・通信、産業機器、医療、車載向けにパワーマネージメント、センサおよびセンサインターフェース、モバイルインフォテイメント向けに開発されたセンサ、センサインターフェース、パワーマネージメントIC、ワイヤレスICを含みます。オーストリアのウンタープレムシュタッテンに本社を置くamsは、世界中に1,300人以上の従業員を有し、7,800のお客様を支援しています。amsは、スイス証券取引所(SIX)に上場(ティッカー・シンボル:AMS)しています。詳細については、www.ams.com をご覧ください。
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