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交通安全への貢献をITUが高く評価 国際電気通信連合(ITU)がボッシュのデナーCEOに賞を授与【ボッシュ】

2013年7月19日

■国連専門機関が交通安全に寄与するボッシュの革新技術を顕彰
■ヨーロッパでは交通事故の死亡者数がこの15年間で半減
■国際調和のとれた無線周波数の割り当てが必要



シュトゥットガルト/ジュネーブ – 国際電気通信連合(ITU)はジュネーブで、ボッシュの取締役会会長であるフォルクマル・デナーに2013年度の世界電気通信および情報社会賞を授与しました。国連の専門機関であるITUは、交通安全の向上に取り組むボッシュの努力を表彰式で高く評価しました。「運転の安全性と快適性の向上のために尽力している5,000人を超えるエンジニアの代表として、この名誉ある賞をいただきます」とデナーは挨拶しました。ジュネーブに本部を置くITUのハマドゥーン・トゥーレ事務総局長は、ボッシュが最新の情報通信技術を活用し、交通安全を向上させるために模範的な例を示したと称えました。なお今回はデナーのほか、スイス連邦の大統領であるウーリ・マウラー氏、国際自動車連盟(FIA)の会長ジャン・トッド氏も賞を受賞しました。

19世紀半ば以降、ITUは無線周波数の割り当てや登録をはじめ、電気通信に関係する世界規模の問題に取り組んでいます。そのほかにも同組織は、2020年までに世界中の道路の安全性の大幅改善を目指した国連の「交通安全のための行動の10年」キャンペーンを支援しています。「私たちはこの目標を達成するために、1つのアプローチとして、危険の可能性を検知し、それを事前にドライバーに警告する支援システムを開発しています」とデナーは説明しています。このシステムのカギを握るのはレーダーセンサーですが、このセンサーには世界で共通した確実な周波数が必要になります。「危機な状況下で、警告や緊急ブレーキを作動させるには、このシステムで障害が発生しないことが大きな前提となります。これを確実にするためには、76~81ギガヘルツの周波数帯を世界中で自動車のレーダー用途に割り当てることが極めて重要となってきます。また、技術的な要件のグローバルな調和・調整も欠かせません。この問題は2015年の世界無線通信会議でも重要なテーマとして取り上げられる予定で、ボッシュとITUが共同研究を進めている分野の1つでもあります」(デナー)。

デナーは授賞式のスピーチにおいて、交通安全の向上に対し、これまでに成し遂げられてきた驚異的な進歩についても強調しました。欧州で交通事故の死亡者数がこの15年間で半減したのは、自動車技術が進歩したおかげなのです。これら革新技術の中には、ボッシュが開発した横滑り防止装置ESC(エレクトロニック・スタビリティ・コントロール)も含まれています。全死亡事故の約半数は横滑りが原因になっていますが、ESCはあらゆるタイプの横滑りを最大80%防止することができます。1995年以降、ボッシュは約1億個のESCシステムを出荷しています。すでに欧州と米国ではESCの装備が義務化され、この動きは各国にも波及しています。


自動車機器テクノロジーセクターはボッシュ・グループ最大の事業セクターです。2012年の売上高は31.1億ユーロで総売上高の約59%を占めています。自動車機器テクノロジーの売上により、ボッシュ・グループはリーディング・サプライヤーのポジションを確立しています。
全世界において約177,000人の自動車機器テクノロジーセクターの従業員が、内燃機関用噴射技術、代替駆動コンセプト、効率的そしてネットワーク化されたパワーワトレイン周辺機器、アクティブ/パッシブセーフティシステム、運転支援/コンフォート機能、ユーザーに優しいインフォテインメント技術やCar-to- CarおよびCar2Xコミュニケーションとコンセプト、オートモーティブアフターマーケット向けのサービスや技術という7つの事業分野で働いています。
ボッシュ・グループは、電気駆動マネジメントや横滑り防止装置ESC(エレクトロニック・スタビリティ・コントロール)、ディーゼルシステム用コモンレールなどの重要な革新的自動車技術にも対応しています。

ボッシュ・グループは、グローバル規模で革新のテクノロジーとサービスを提供するリーディング・カンパニーです。2012年度の従業員数は約30万6,000人、売上高は525億ユーロを計上しています。また2013年初めからは、自動車機器テクノロジー、産業機器テクノロジー、消費財、エネルギー・建築関連テクノロジーの4事業セクター体制に移行しました。
ボッシュ・グループは、ロバート・ボッシュGmbHとその子会社約360社、世界約50カ国にあるドイツ国外の現地法人で構成されており、販売、サービス代理店のネットワークを加えると、世界の約150カ国で事業展開しています。この開発、製造、販売、サービスのグローバル・ネットワークが、ボッシュのさらなる成長の基盤です。
ボッシュでは2012年に約48億ユーロもの金額を研究開発に投じ、さらに全世界では4,800件以上の国際特許の基礎特許(第一国出願)を出願しています。私たちは革新的で有益なソリューションを提供し、そのすべての製品とサービスを通して、人々を魅了し、人々の生活の質を向上させることを目的にしています。この方針に基づき、ボッシュは全世界において人と社会に役立つ革新のテクノロジーを提供し続けていきます。それこそが「Invented for life」です。

さらに詳しい情報は
www.bosch.com ボッシュ・グローバル・ウェブサイト(英文)
www.bosch-press.com ボッシュ・メディア・サービス(英文)
を参照してください。


このプレスリリースは2013年5月17日に Robert Bosch GmbH より発行されました。原文をご覧ください。▶




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