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位相差式微小トルク検出器 TH-3000シリーズ ラインアップ強化【小野測器】

2013年7月5日

㈱小野測器(社長 小野雅道)は、昨年10月に発売した、小型モータの性能計測に欠かせない微小トルク検出器TH-3000シリーズのラインアップを拡充し、7月16日より受注を開始しますので、下記の通りお知らせ致します。

概要

TH-3000シリーズ 微小トルク検出器は、精度±0.2%/FS、25,000r/minの高速回転にも対応したトルク検出器です。小型精密モータやアクチュエータ、ベアリング等の回転部品や各種回転メカニズムの入力・出力トルクを、高分解能・高精度で検出します。
応答性に優れているため、停止から動作開始時の変化の激しい過度トルクや実際に使用する回転速度でのトルクリップル(トルクの細かな変動)の測定が可能です。
近年、小型モータは、携帯電子デバイスや一眼レフカメラなどの携帯機器、PCやプリンタ等のO.A.機器のみならず、車のパワーステアリングやポンプなど自動車部品としても数多く使われるようになりました。これらのモータは、トルクや回転速度などの基本性能の他に、トルクリップルが小さいことも重要なファクタとなっています。トルクリップルが大きいと、動作時に音や振動が発生し、パワーステアリング装置ではドライバーの操舵感が悪くなり車の品質に影響を及ぼします。また、モータ効率も低下するためそれらを抑えることが重要です。
それらのニーズに応える性能を持った微小トルク検出器 TH-3000シリーズは、今回、0.5N・m、1N・m、2N・mの3機種を追加し、ラインアップを拡充しました。
昨年発売開始した、0.05N・m、0.1N・m、0.2N・mの3機種と合わせ、6機種のラインアップで、様々な用途の拡大を実現しました。

特長

①高速応答 : 実使用回転速度でのトルクリップルが測定可能
②高速回転速度対応 : 標準仕様15,000r/min 対応(TH-3000Hシリーズ:25,000r/min 対応)
③高精度 : ±0.2%/FSの高精度測定
④耐ノイズ性 : ラインドライバ出力方式のため耐ノイズ性に優れている

使用例

①小型モータのトルク特性試験
(T-N特性、トルク変動、コギングトルク、プルイン/プルアウトトルク等)
②実際に使用する回転速度での、トルクリップル測定
③高精度のモータ効率測定
④始動・停止時の、過度トルク測定
⑤O.A.機器やカメラなどの精密機器用モータやローラ、各種駆動部の定常・変動トルク測定

主な仕様

*括弧内は対応機種型名 高速回転対応(H付き)も同じです。(☆ : 今回拡充品)
・ 定格トルク :
2 N・m (TH-3204)☆
1 N・m (TH-3104)☆
0.5 N・m (TH-3503)☆
0.2 N・m (TH-3203)
0.1 N・m (TH-3103)
0.05 N・m (TH-3502)
・精度(静校正) : ±0.2%/FS
・回転速度範囲 :
標準タイプ 0~15,000r/min
高速回転対応タイプ 0~25,000r/min(型番にHが付きます)
・慣性モーメント :
定格トルク0.2N・mまで2.37×10-6kgm2
定格トルク0.5N・m以上7×10-6kgm2
・使用温度範囲 : 0~+40℃
・外径寸法 :
定格トルク0.2 N・mまで(TH-3103/3203/3502)
80×90×110mm [W×D×H] 軸:110mm、φ5(Dカット付き)
定格トルク0.5N・m 以上(TH-3503/3104/3204)
80×90×120mm [W×D×H] 軸:120mm、φ8(Dカット付き)

価格

・TH-3000 シリーズ(標準仕様) : ¥680,000(税込¥714,000)から
・TH-3000H シリーズ(高速回転仕様) : ¥800,000(税込¥840,000)から

販売計画

初年度販売予定 : 50台



小野測器では、充実のサポート体制で製品のバックアップをいたします。
また、お客様のご要望に応じたシステム提案、アプリケーションの開発も行います。

㈱小野測器 http://www.onosokki.co.jp/ お客様相談室 : 0120-388841




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