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無人の自動運転で駐車場に自動駐車する技術を発表【ボルボ・カー・ジャパン】
2013年6月20日
ボルボ・カー・グループは、自動駐車に関する独創的なコンセプトを進化させてきました。今週メディア向けのイベントで公開されるコンセプトカーは、ドライバーが乗車していなくても自動的に駐車場の空きスペースを見つけて駐車することができます。また、駐車場を走行する他の車や歩行者に対しても、安全かつスムーズに対応します。
ボルボ・カー・グループのシニア・セーフティ・アドバイザーであるトーマス・ブロバーグは、次のように述べています。「自動駐車の技術によって、ドライバーは駐車場の空きスペースを探すことに時間をかけずに済むようになります。ドライバーは、駐車場の入口で車を降りて、乗るときも同じ場所で車を拾うだけになります。」
新しいインフラ技術である「Vehicle2」(道路に組み込まれたトランスミッター)は、駐車場に空きスペースができると、ドライバーに通知します。ドライバーは、携帯電話のアプリケーションを使って自動駐車の機能を起動させ、車から離れます。
車がセンサーを使用して駐車場の空きスペースを見つけ、そこへ向かって自動走行します。ドライバーが戻ってきて、駐車場から車をピックアップする時には、逆の手順が実行されます。
他の車両および歩行者への対応
自動駐車の機能を、車両/歩行者検知機能ならびに自動ブレーキ技術と組み合わせることにより、駐車場内の他の一般車両や歩行者に対しても、安全に対応することが可能になります。走行速度およびブレーキ操作は、駐車場の環境にスムーズに合うように調整されます。
トーマス・ブロバーグは、次のように述べています。「ボルボでは、自動走行する車は、他の一般車両や歩行者もいる環境において安全に走行できなければならない、という理念に基づいて開発を進めています。」
画期的な自動走行技術
ボルボ・カー・グループは、コンセプトだけにとどまらず、実際にお客様に画期的なテクノロジーを搭載した製品を提供することで、自動走行分野のリーダーとなることを目標としています。自動駐車のコンセプトは、その分野の開発プロジェクトの1つです。
また、ボルボは、2012年に成功を収めたSARTRE (環境に配慮した安全なロードトレイン)プロジェクトに参加した唯一の乗用車メーカーです。このプロジェクトでは、欧州7社のパートナーが参加しました。一般車両が走行する高速道路で、ロードトレイン走行できるテクノロジーの実用化に焦点を当てた唯一のプロジェクトです。
SARTREの隊列では、最大速度90km/h で先導するトラックの後ろを4台のボルボが続いて走行し、時には、車間距離がわずか4m未満まで接近するケースもありました。
次世代モデルにおける自動走行
最後にトーマス・ブロバーグは次のように述べています。「自動駐車および隊列技術は、まだ開発過程にありますが、ボルボは、2014年末に発表予定の新型車に自動ハンドル操作機能を初めて導入することにより、この分野のリーダーとなるべく最初のステップを踏み出します。」
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