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電動パーキングブレーキ用ハーネスの開発【日立電線】

2013年6月18日

日立電線㈱はこのたび、電動パーキングブレーキ用ハーネス(以下、EPB用ハーネスといいます。EPB:Electronic Parking Brake)を開発しましたので、お知らせいたします。本製品は、日本での量産に加え、2013年夏に中国で、2013年度内に欧州での量産を開始する予定です。

近年、ハイブリッド電気自動車や電気自動車に代表されるように、環境負荷低減・省エネルギー化を目的として駆動系および制御システムの電動化が進められています。また、運転支援システムや電動スライドドアといった乗車・運転時の安全性・利便性を向上させるシステムも電子制御により実現しており、電動化の動きはさらに拡大しております。
こうしたなか、安全性・利便性向上の一要素としてパーキングブレーキの電動化需要が高まっております。EPBはスイッチ操作で電気的にタイヤを固定させる機構で、従来の機械的なレバーとワイヤーによるパーキングブレーキに置き換わる制動システムです。EPBは、機械式レバーが不要であるため運転席まわりのスペースを有効に利用できるようになることや、坂道発進においてはアクセルを踏むことでパーキングブレーキが自動解除されるため車両後退を防止できるなど、安全性・利便性の向上に大きく貢献します。

このような理由によりEPB搭載車は今後大幅に需要が増加することが見込まれることから、このたび当社は市場要求に応えるべく、高品質なEPB用ハーネスを開発しました。
本製品は過酷な外部ストレスにも十分に耐えうる高品質なEPB用ハーネスです。当社がこれまで長年にわたり培ってきたブレーキホースやABSセンサ、電源ハーネスなどの自動車部品の量産・品質管理技術に加え、各種電線・ケーブル製造で培った耐屈曲性を高める技術を融合し実現したものです。特に、耐久性を測る耐久揺動試験においては、500万回以上揺動*1 後も、破損なく一定レベルの電気特性を維持するなど、高い耐久性を実証しており、2013年モデル車に搭載されております。
本製品は、国内拠点での量産に加え、2013年夏に中国で、2013年度内に欧州での量産稼働を予定しており、自動車メーカーのグローバルサプライチェーンに対応したワールドワイドな生産体制を整えていきます。

今後とも当社は、自動車の安全性・省エネ性・利便性向上につながる高付加価値な自動車部品を開発し、市場のニーズにお応えしてまいります。

*1  当社推奨条件下において揺動試験を実施した場合

図1 EPB用ハーネス




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