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モデルベース開発、モデル駆動開発における協業を開始【CSK／ガイオ･テクノロジー】
株式会社CSK（本社:東京都港区、代表取締役社長:中西 毅、以下CSK）とガイオ･テクノロジー株式会社（所在地:横浜市神奈川区、代表取締役社長:馬場民準、以下ガイオ）は、モデルベース開発（MBD）ならびにモデル駆動開発（MDD）において、お互いの事業展開を支援する協業を開始しました。両社は、主に輸送機器メーカーならびにサプライヤーに対してMBD/MDD支援を積極的に展開しており、MBD/MDD導入に伴うプロセス改善コンサルティングから設計、開発支援を、技術・リソースの面で相互に補完することにより、開発品質ならびに生産性を高め、事業展開をさらに加速してまいります。
1. 協業の背景
昨今、製品開発分野、特に自動車業界向け組込みシステム開発は、多機能かつ高品質を要求されており、新たな開発手法としてMBD/MDDへの移行が加速しています。MBD/MDDは、従来の開発手法における品質や生産性に関する課題を改善するとともに、製品要求定義から量産までを一貫した共通の手法で実施できるものとして、製品開発現場への導入が進んでいます。また、本年7月には機能安全規格であるISO/DIS 26262（注1）の発行が予定されており、このグローバルスタンダート規格に対応するために、既存ソフトウェアの資産化の徹底など、管理、開発プロセスの改善の必要に迫られています。
しかし、開発現場に新しい開発手法や新しい思考を導入するためには、開発環境の構築や開発体制の確立、管理者・技術者の育成など、導入のポイントは多岐に及び、導入期間や導入コストの削減が課題となっています。
2. 協業の内容
CSKとガイオは、自動車業界におけるソフトウェア開発標準プロセスの導入実績、自動車に搭載される組込みソフトウェア開発の豊富な開発実績を持っており、両社の技術・リソースを相互補完することで、MBD/MDD導入におけるコンサルティングから開発工程を一貫して支援するトータルソリューションを提供します。これにより、「プロセス改善」「ボリューム」「ツールセット」「実績・経験」を組み合わせ、競合他社にはない強みを発揮していきます。
本協業における実施項目は以下のとおりです。
（1）MBD/MDD導入におけるプロセス・コンサルティング
（2）MBD/MDDにおける設計/開発支援
（3）MBD/MDDにおけるアセット化推進支援
上記サービスは、実績豊富なCSKの「組込みソフトウェア品質改善ソリューション」、ガイオのMBD/MDD開発サービス「MCD（Model Centered Development）」をベースに提供いたします。
CSKでは、自動車業界におけるMBD/MDD領域での急速な事業拡大に合わせて、エンジニア数を増加させる育成プログラムをすでに2009年度より開始しており、2014年には、中核となるエンジニアを100人まで引き上げる予定です。2011年度においては、特に関東地区での早急な体制拡充に向け、中部地区でMBD/MDDの開発経験を豊富に積んだエンジニアを東京地区に再配置し、全国統一の品質/生産性基準を保ちながらエンジニアリングを実施しております。
両社は本協業により、営業・提案活動を共同で実施し、2014年3月期に売上20億円を目指します。
ご参考
「組込みソフトウェア品質改善ソリューション」
http://www.csk.com/press/2010/press/20101207.html
「MCD（Model Centered Development）」
http://www.gaio.co.jp/product/product.html
3.ガイオについて
1971年にアメリカで開発されたマイコンは、電卓をはじめ、テレビや電子レンジといった家電製品からパソコンはもとより、ロボットやロケットといった宇宙開発機器に至るまで、ありとあらゆる機器の心臓部として利用され、近代文明の礎として活躍しています。この「組込み」開発事業は、現在、我が国日本が世界をリードしており、デジタル家電製品を初め、多くの先端的な組込み製品を日本国内の企業が生み出しています。
ガイオ・テクノロジーは、1980年の設立以来、組込みソフト開発者、システム開発者を支援する「開発用ソフトウエアツール」を開発・販売しています。マイコンを搭載した新製品開発のソフトウェア、システム開発環境をトータルに提供するとともに、システムLSI設計や各種電子機器の設計から製作まで幅広く提供する「組込み開発ツールの総合サプライヤー」として、業界の支持を得ています。
より詳しい情報については、下記のウェブサイトをご覧ください。
http://www.gaio.co.jp/home.html
（注1） ISO/DIS 26262
車載システムの安全性確保を目的として、IEC 61508等に基づいて策定されている自動車向け機能安全の国際規格。
※記載された内容は発表日現在の情報です。また、文中に記載された会社名および製品名などは該当する各社の登録商標または商標です。
