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携帯電話網を利用した「IP無線タクシー配車システム」新発売【富士通テン】
2013年4月25日
~全国での通信と、導入コストの低減を実現~
富士通テン㈱(本社:兵庫県神戸市 代表取締役社長: 重松 崇 資本金:53億円)は、タクシー無線配車システムの2013年モデルとして、携帯電話網を使用して広範囲に通信できる「IP無線(*1)タクシー配車システム」を、7月下旬に発売します。
お客様に一番近いタクシーを瞬時に判断して迎車指示まで速やかに行う当社の「タクシー配車システム」最上位モデル「Type-A」とミドルモデル「Type-S」にIP無線機を応用したシステムです。
IP無線は、携帯電話網を使用するため、通信範囲は全国をカバーします。また、基地局の設置が不要となり導入コストが抑えられること、無線免許を必要としないなどのメリットがあります。
新商品のIP無線機は、車載機で使用する通信モジュールを無線機本体に内蔵して取付スペースに制約がある車内環境に対応した他、耐熱性に優れたチップSIM(*2)を採用しました。振動・熱・埃などの、過酷な車載使用を想定した試験を行い、高い信頼性を確保しています。
市場背景・企画意図
国内のタクシー無線は、2016年にデジタル無線に完全移行される予定で、現在までに5割にあたる約10万台の切り替えが完了しています。
当社は、デジタルタクシー無線配車システムの先駆者として、これまで培ってきたノウハウを投入して、車載機器としての信頼性の高いIP無線を応用した新たなタクシー配車システムを商品化することで、お客様の多様なニーズにお応えし、タクシー無線のデジタル化移行をサポートしていきたい考えです。
当社は2003年8月に世界初のデジタル無線を使ったタクシー配車システムを発売。これまでに全国のタクシー事業者様ヘ約300システム、移動局3万台以上を納入し、タクシー向けデジタル無線機の累計台数業界トップ37%のシェアを獲得しています。(2013年4月現在当社調べ)
新商品の主な特長
1. 通信エリアが広い
携帯電話網を利用するため、全国で通信ができます。
2. 導入費用が安価
通信エリアの広い携帯電話網を利用するため、基地局を設置する必要が無く、初期投資を抑えられます。
3. 無線免許が不要
携帯電話網を利用するため、無線免許を取得や無線従事者の配備が不要です。
4. 無線不感エリアをカバー
ビルの合間や高架下など、タクシー無線の電波が届きにくい場所の通信感度が高まります。
5. タクシー自動配車システムとのセットアップで効率的な配車業務を支援
当社のタクシー配車システム「Type-A」「Type-S」とシステムアップすることで、お客様の入電から迎車までを速やかに行うことができます。
車両にはカーナビゲーションシステムを搭載できる他、配車センターではスマートフォン受付、インターネット受付などの拡張も行え、効率的なタクシー配車を行うことができます。
6. 車載使用を考えた耐性設計
通信モジュールを無線機本体に内蔵して、取付スペースに制約がある車内環境に対応した他、耐熱性に優れたチップSIMを採用しました。
振動や熱、埃などの過酷な車載使用を想定した試験を行い、高い信頼性を確保しています。
IP無線機の主な仕様
用語解説
*1 IP無線(アイピー無線)
携帯電話網(3G回線)を使用した無線。デジタルデータや音声を符号化して伝送する。
*2 SIM(シム)
携帯電話で使われている電話番号を特定するための固有のID番号が記録されたICチップ。
*3 M2M(エムツーエム):Machine to Machine
機器同士がコンピューターネットワークを介して人間を介さずに相互に通信し合う通信形態。
新商品「IP無線タクシー無線配車システム」の詳細はこちらをご覧ください。
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