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皮革&テキスタイルケミカル事業を成長市場に集中【BASF】
2013年3月28日
■ 成長地域と付加価値の高い用途に注力
■ グローバルイノベーションセンターを中国に開設
■ 市場ニーズに適応した組織に再編
BASF(本社:ドイツ ルートヴィッヒスハーフェン)は、皮革&テキスタイルケミカル事業の再編を行い、成長するアジア太平洋地域と、自動車向けレザーや高級テキスタイル製品などの高付加価値用途を重視し、強化します。また、同事業のグローバル研究開発拠点を、中国の上海に設置します。
BASFグローバルビジネスユニット レザー&テキスタイルケミカルズ担当シニアバイスプレジデントのフランシス・デスネは次のように述べています。「BASFは、信頼性の高い革新的な化学によるソリューションの提供を通して、皮革およびテキスタイル業界において常に選ばれるパートナーであることを目指しています。私たちは事業再編により、急速に変化する市場環境における長期的な競争力を強化していきます。」
成長地域と付加価値の高い用途に注力
BASFは、収益力のある高付加価値用途における成長を目指し、地理的プレゼンスとイノベーションを重視した施策を実施していきます。皮革用化学品 では、自動車 部門 および高級レザー部門 における 中核技術の開発に重点的に取り組みます。 テキスタイルケミカルズでは、高級テキスタイル製品の生産工程にソリューションを提供する一方で、プリント工程や仕上げ工程など付加価値工程に更に注力していきます。
グローバルイノベーションセンターを中国に設立へ
アジア、特に中国はビジネスの重要な成長市場であることから、BASFは上海にレザー&テキスタイルケミカルズのグローバルイノベーションセンターを設立します。同センターは、BASFのイノベーションキャンパス内に設けられ、R&Dイノベーション・フェアブントの一角を構成します。R&Dイノベーション・フェアブントは、総合的にR&Dリソースとアプリケーションを組み合わせる卓越したプラットフォームとしての機能を果たし、市場に最高のソリューションを提供します。
市場ニーズに合わせた組織再編
成長地域を支援し、市場への効率を高めるため、同事業の組織再編を行います。ルートヴィッヒスハーフェンの29のポジションをはじめ、全世界で約65ポジションを削減します。また、中国やインド、トルコなどにおいては今後予測される市場拡大に備えて、約23のポジションを新たに設けます。BASFは、この再編計画を2014年末までに完了する見込みです。
BASFのレザー&テキスタイルケミカルズについて
BASFグローバルビジネスユニット レザー&テキスタイルケミカルズは、皮革およびテキスタイル業界におけるケミカルソリューションのトップサプライヤーです。業界全体のバリューチェーンに沿って、皮革ではウェットエンドから仕上げ用化学品まで、テキスタイルでは織布や前処理、蛍光増白、プリント、コーティングおよび仕上げ用薬剤、さらに染色助剤など、各製品の生産プロセスで使用されるさまざまな化学品を通して革新的かつ持続可能なソリューションを提供しています。本事業はシンガポールに本拠を置き、グローバルに販売、生産、研究開発を行っています。製品とサービスの詳細については、www.performancechemicals.basf.comをご覧ください。
BASFについて
BASF(ビーエーエスエフ)は世界をリードする化学会社「The Chemical Company」です。製品ラインは、化学品、プラスチック製品、高機能製品、農業関連製品、石油・ガスと多岐にわたっています。BASFは、経済的な成功、社会的責任、そして環境保護を同時に実現しています。また、BASFは科学とイノベーションを通して現代社会や将来のニーズを提示しながら、ほぼすべての産業のお客様を支援しています。BASFの製品とソリューションは、資源の確保に貢献し、栄養価の高い食品を提供するとともに、生活の質の向上に寄与しています。BASFはこれらの活動を企業目標として「私たちは持続可能な将来のために、化学でいい関係をつくります」を掲げています。2012年の売上は約721億ユーロで、従業員数は約11万人です。BASFの詳しい情報は、www.basf.com(英語)、newsroom.basf.com(英語)、www.japan.basf.com(日本語)をご覧ください。
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