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ロシアで自動車トランスミッション・シフターシステムを生産 現地調達化に向け自動車部品生産・販売事業の合弁会社を設立【アツミテック/豊田通商】
2013年2月13日
日本企業初 ロシアで自動車トランスミッション・シフターシステムを生産
現地調達化に向け自動車部品生産・販売事業の合弁会社を設立
㈱アツミテック(本社:静岡県浜松市、代表取締役社長:中島和美、以下:アツミテック)と、豊田通商㈱(本社:名古屋市、取締役社長:加留部 淳、以下:豊田通商)は、ロシアで自動車用オートマチックトランスミッション/マニュアルトランスミッション・シフターシステム(以下:AT/MTシフターシステム)の製造・販売事業に参画します。
ロシアは、石油やガスなど資源に依存した経済体制からの脱却のため、政府主導による自動車、先端技術分野などへの外資誘致による産業構造改革に取り組んでいます。特に自動車生産においては、2010年の140万台/年から2020年には約400万台/年と、大幅な拡大が見込まれており、ロシア国内でも経済・雇用における重要産業と位置づけられています。
アツミテックと豊田通商は、今後も需要拡大が見込まれるロシア市場での事業拡大のため、2013年1月17日に、ロシア2大自動車産業地域の1つであるサマーラ州トリヤッチ市に両社の合弁会社Atsumitec Toyota Tsusho Rus LLC(以下:ATTR)を設立しました。
ATTRは、2014年よりAT/MTシフターシステムの現地生産、販売を開始、ロシア最大の自動車メーカーであるJSC AVTOVAZ(以下:アフトワズ社)へ販売すると共に、将来的にはロシア国内に製造拠点を持つ他の自動車メーカーへも販路を広げ、売上高として、初年度に約2億円、2016年には約15億円を目指します。
アツミテックは、世界中の自動車メーカーとのビジネスで培ってきた技術(『客先ニーズにマッチした高付加価値な部品を短期間で開発する技術』と『高品質な部品を競争力のある価格で製造する技術』)をATTRで活かし、拡大するロシア自動車産業に貢献していきます。
豊田通商は、1991年よりロシアにおいて自動車ディーラー事業を展開しています。また、アフトワズ社への各種自動車部品の供給を含めた自動車関連事業強化のため、2012年5月にトリヤッチ市に支店を開設しました。 今後は、第2の自動車産業地域であるサンクトペテルブルグとの相互部品供給体制を構築すると共に、国内・海外の自動車メーカーによる現地調達化の加速をにらみ、資金調達・加工・物流・倉庫機能といった現地でのバリューチェーンを構築しATTRを支援していく方針です。
ATTRは、今後、自動車部品の現地調達化を推進し、安定した自動車生産・消費市場として成長するロシアに大きく貢献すると共に、ロシアから国外の欧州自動車メーカーへの部品供給を視野に、ロシア自動車事業の更なる発展に寄与していきます。
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