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2013年、エレクトロニクス分野におけるトレンド【TRW】

2013年1月21日

米国ミシガン州リボニア(2013年1月10日)-世界有数の自動車部品メーカーで、アクティブセーフティ(予防安全)・パッシブセーフティ(乗員安全)システムの世界的リーダーであるTRWオートモーティブ・ホールディングス(本社:米国ミシガン州リボニア、以下TRW)は、アクティブセーフティシステム搭載の増加を求める規制当局および消費者団体の動きに伴い、TRWは、車載エレクトロニクスの分野において、主に以下の3つのトレンドが見込まれるとの見解を発表しました。

① 衝突回避技術が主流に
② 手頃な価格のレーダーおよびカメラシステムに焦点
③ オープンアーキテクチャシステムへのニーズの高まり

① 衝突回避技術が主流に
TRWの営業および事業開発部門上級副社長であるピーター・レイク(Peter Lake)は、次のように述べています。
「エレクトロニクスは最も急成長している車載製品です。10年前、エレクトロニクスが車両のコストに占める割合は20%に過ぎませんでしたが、現在その割合は40~50%を占めるまでになりました。国連世界保険機関(WHO)や欧州委員会(EC)をはじめとする世界中の様々な団体が2020年までに世界規模で交通事故による死亡者数を大幅に減らすという意欲的な目標を設定する中、自動車業界はさらなる安全性の向上を実現するために尽力しています。このような流れに対応する形で、ユーロNCAPを含むNCAP(New Car Assessment Programs: 新車評価基準)は、今後市場に導入される新車の安全性向上を奨励し、促進できるように評価基準を見直しています。評価基準の見直しにおいて最も重要なゴールの1つが緊急衝突回避技術を盛り込むことで、新車におけるエレクトロニクスコンポーネントの搭載を大きく後押しすることになるでしょう。運転支援システム(DAS)がセーフティテクノロジの主流となる中で、TRWは完成車メーカーおよびサプライヤーにとってコストの最適化が重要な課題になると考えています。ビデオおよびレーダーに対する高い需要に応えるため、TRWは新しい先進のセーフティテクノロジーを手頃な価格帯で市場へ提供できるように顧客企業とのコラボレーションを進めています」。

② 手頃な価格のレーダーおよびカメラシステムに焦点
TRWのグローバル統合エレクトロニクス部門のエンジニアリングディレクターであるハンス-ゲルト・クレケルス(Hans-Gerd Krekels)は次のように述べています。「エアバッグやスリップコントロールシステムをはじめとする数多くのセーフティシステムの世界的リーダーであるTRWは、手頃な価格帯での提供を可能とするデザインおよびエンジニアリング技術において豊富な実績を有しています。技術の発展・向上と製造工程の改善によって、同じ品質・性能を保ちながら、いかにより手頃な価格で製品を提供することができるかなど、TRWでは、製品に関する技術的な発展・進化を開発の初期から考えることが求められています」。

③ オープンアーキテクチャシステムへのニーズの高まり
最後のトレンドとして、TRWは複雑さを増している車載エレクトロニクス環境に対するドメインアーキテクチャおよびオープンシステムアーキテクチャへの明確なトレンドを挙げます。TRWはこの分野におけるリーダーであり、このニーズに応えるテクノロジーであるセーフティドメインECU(SDE)の生産を、今年から欧州の大手自動車メーカー向けに開始する予定です。
ハンス-ゲルト・クレケルスは、「TRWのSDEの優れている点の1つが自動車メーカーやサードパーティベンダーが開発したソフトウェアを統合できる能力で、コードがわからない場合においてもコントローラに実装されているオープンアーキテクチャシステムにソフトウェアを統合することができます。アクティブセーフティシステムだけでなくエアバッグやステアリング、ブレーキを含め、自動車メーカーが独自のソフトウェアを開発すると同時にサプライヤーに対してその統合を求めるようになってきている現在、このようなオープンアーキテクチャのシステムには高いニーズがあると考えています。このような背景からオープンアーキテクチャシステムは急成長を遂げており、TRWはこの分野における飛躍的な成長を見込んでいます」と述べています。

TRWについて

TRWオートモーティブは世界有数の自動車部品サプライヤー。ニューヨーク証券取引所上場。米国ミシガン州リボニアを本拠とし、子会社を含め26カ国で事業を展開する。従業員数は世界で約60,000人。主要製品は、車両コントロールシステム、ドライバーアシストシステム、ブレーキシステム、ステアリングシステム、サスペンションシステム、セーフティシステム(シートベルトおよびエアバッグ)、電子部品、エンジンコンポーネント、ファスナー部品など、この他アフターマーケットの交換部品と各種サービスの提供も行っている。2011年度の売上高は162億ドル。日本国内では、TRWオートモーティブジャパン株式会社として事業を展開、主要日本自動車メーカーに製品を提供している。 同社に関する詳細な情報は、Webサイトhttp://www.trwauto.co.jp/でもご覧いただけます。

本プレスリリースにおける「TRWオートモーティブ」、「TRW」、「当社」などの文言は、別途記載がない限り、すべてTRWオートモーティブ・ホールディングスとその子会社を指します。


*本リリースは、1月10日(現地時間)に米国ミシガン州リボニアで発表されたリリースの日本語版です。



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