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世界ラリー選手権(WRC)への参戦を開始【フォルクスワーゲン グループ ジャパン】
2013年1月11日
開幕戦「ラリーモンテカルロ」は1月15日(火)にスタート
フォルクスワーゲンは、2013年1月15日(火)に開幕する「ラリーモンテカルロ」より、「FIA世界ラリー選手権(通称:WRC)」への本格参戦を開始します。
「WRC」は、「フォーミュラーワン世界選手権(通称:F1)」と肩を並べる、「世界選手権」を冠したモータースポーツシリーズです。「F1」と同様にヨーロッパ、オセアニア、そして自動車需要のさらなる拡大が予想される南米など世界各国を舞台に、2013年は13戦のレースが行われ、年間を通じて最も多くのポイントを獲得したチーム、そしてドライバーが年間総合優勝の座に輝きます。
舗装されたサーキットを舞台にした「F1」とは異なり、「WRC」は、舗装された一般公道、雪と氷、鋭利な岩石、そして泥や土埃に覆われた未舗装の公道を時速百数十キロのスピードで駆け抜けるため、「公道を舞台にした最も過酷なモータースポーツ」と言われています。
また、競技に使用する車両も「F1」とは異なり、市販モデルをベースとして開発されます。さらにエンジンはレギュレーションにより、「排気量1.6リッターの直噴ターボエンジン」となっており、「小排気量のエンジンから大きなパワーを引き出す」という、フォルクスワーゲンのダウンサイジングエンジン「TSI」の実力を発揮するに最もふさわしいモータースポーツの一つです。
フォルクスワーゲンは、この「WRC」への参戦を、成長市場はじめ、世界中の方々に「フォルクスワーゲンブランド」をより知っていただく機会ととらえ、低燃費と優れた走行性能を高度な次元で両立させたマシンで戦う事に大きな意義があると考え、本格参戦に踏み切りました。
開幕戦となる「ラリーモンテカルロ」は1911年に初めて開催され、2013年で81回目を数える伝統のイベントです。フランス南西部の街バランスを中心とし、競技はほぼすべてフランス国内の山岳路を舞台として行なわれます。また、ラリーのフィニッシュセレモニーはモナコの王宮前で開催されるなど、WRCで最も格式の高いイベントと言われています。
フォルクスワーゲンは、このラリーに2台の「ポロR WRC」で挑戦します。ドライバーは、フィンランド人の「ヤリ‐マティ ラトバラ」と、フランス人の「セバスチャン オジェ」です。いずれも「WRC」での経験は豊富で、特にオジェは2009年の同イベント(*)で優勝しています。二人のドライバーは、「ポロRWRC」を必ずやフィニッシュまで導いてくれることでしょう。
カー#7: ヤリ‐マティ ラトバラ(フィンランド)
「『ポロR WRC』の第一印象は、非常に素晴らしいものでした。未舗装路での走行は、とても自然で、特にリヤの安定感の高さが印象的です。舗装路では細部を詰めていく必要があります。まずは経験を積み、シーズン中盤まではマシンを改良しながら自分も慣れていくことが大切だと思っています。できれば後半戦のフィンランドでは良いリザルトを残したいですね。あまり気負わず、リラックスしてシーズンを戦いたいと思っています」
カー#8: セバスチャン オジェ(フランス)
「私は2012年の開発作業に全身全霊を傾けて取り組んできました。でも、我々のレベルがどの程度にあって、これまでの作業が結実するかどうかは、ラリーがスタートしてみないと分かりません。これが『ポロR WRC』にとってのデビュー戦であることを念頭に置きつつ、選手権全体を考えていくことが優先となるでしょう。ですから、ラリーモンテカルロのスタートから200%で突進するようなことはしません。ライバルとの差が明らかになる、ラリー序盤のタイムを見るのが待ち遠しいですね」
2013 年世界ラリー選手権 イベント開催スケジュール (※日付は開幕日)
◆第1戦:1月15日 Rallye Monte Carlo(モナコ) 路面:ターマック(舗装路)
1911年初開催の伝統のラリー。路面が凍結している箇所も多く、タイヤ選択が重要となる。
◆第2戦:2月7日 Rally Sweden(スウェーデン) 路面:スノー(氷雪路)
雪に閉ざされたスノーラリー。タイヤは専用のスタッド(スパイク)タイヤを装着する。
◆第3戦:3月7日 Rally Mexico(メキシコ) 路面:グラベル(未舗装路)
2000メートル級の高地で開催される。スタートセレモニーは世界遺産のグアナファトで行なわれる。
◆第4戦:4月11日 Rally de Portugal(ポルトガル) 路面:グラベル(未舗装路)
起点となるのはポルトガル南部の港町ファロ。2012年は首都リスボンでも市街地ステージを開催。
◆第5戦:5月2日 Rally Argentina(アルゼンチン) 路面:グラベル(未舗装路)
唯一の南米ラウンドとなるアルゼンチン。ラリーの人気が非常に高く、名物ステージも多い。
◆第6戦:5月30日 Acropolis Rally(ギリシャ) 路面:グラベル(未舗装路)
2013年で開催60回目を迎えるWRC 随一の過酷なラフロード。気温も高く、ドライバーにも厳しい。
◆第7戦:6月20日 Rally d’Italia(イタリア) 路面:グラベル(未舗装路)
舞台は地中海に浮かぶサルディニア島。柔らかい土が表層に積もり、出走順がカギとなる。
◆第8戦:8月1日 Rally Finland(フィンランド) 路面:グラベル(未舗装路)
WRC屈指の高速ラリー。森の中のステージは起伏に富み、ジャンピングスポットも点在する。
◆第9戦:8月21日 Rallye Deutschland(ドイツ) 路面:ターマック(舗装路)
九十九折のブドウ畑や軍事演習場など、古都トリアーを中心にさまざまなステージで構成される。
◆第10戦:9月12日 Rally Australia(オーストラリア) 路面:グラベル(未舗装路)
ホストタウンは東海岸のコフスハーバー。高速から低速まで多様なセクションで争われる。
◆第11戦:10月3日 Rallye de France(フランス) 路面:ターマック(舗装路)
丘陵地帯のブドウ畑や中高速のワインディングなどが舞台となる。起点は東部のストラスブール。
◆第12戦:10月24日 Rally de España(スペイン) 路面:ミックス(舗装路)
スペイン東部のサロウを中心に初日は未舗装路、以降は舗装路で争う。適応力が勝敗のカギ。
◆第13戦:11月14日 Rally of Great Britain(英国) 路面:グラベル(未舗装路)
ウェールズを縦断するようなルートが舞台。「雨と霧のGB」と言われるほどの天候がドラマを生む。
各イベントの結果、フォルクスワーゲンのラリーにおける歴史などについては、フォルクスワーゲングループ ジャパンのオフィシャルサイト(http://www.volkswagen.co.jp/motorsport/)ならびに「フェイスブック」のVGJファンページで順次、ご案内の予定です。
*: WRCではなく、インターコンチネンタルラリーチャレンジ(通称:IRC)として開催
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