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アジア市場における産業工材関連、印刷・情報材関連などの事業基盤を強化【リンテック】
2013年1月8日
台湾に販売子会社を設立。1月から本格営業開始
このたびリンテックでは、台湾・台北に新たな販売子会社を設立。昨年の9月に完成したタイの新工場との連携も視野に入れつつ、工業用粘着製品などを中心に一層の事業拡大を図っていくことにしました。
2012年に中国、タイに相次いで新工場を完成。アジア地域を中心に海外事業の強化・拡大へ
アジアを中心に海外事業の強化・拡大を積極的に進めている当社グループは、東南アジア市場向けには主力販売子会社であるリンテック・シンガポール社が中心となり、フィリピン、ベトナム、タイに広がる販売拠点ネットワークを駆使してシール・ラベル用粘着紙・粘着フィルムなどの拡販に注力しています。また中国では、生産子会社の琳得科(蘇州)科技有限公司が粘着フィルムの生産・販売を行っています。
市場での旺盛な製品需要を受けて、昨年の6月、蘇州において第2工場が竣工。さらに9月には、タイにシール・ラベル用、工業用などの粘着フィルムおよび剥離紙の新工場を完成させるなど、アジア地域における一層の生産能力増強を図ってきました。
最近ではシール・ラベル用の粘着紙・粘着フィルムに加え、スマートフォンなどの各種電子部品の貼り合わせ用粘着テープや、部材の抜き加工・搬送用の微粘着テープ、さらには二輪を含む自動車用の各種粘着製品なども需要が急拡大しています。こうした状況を受け、このたび特に台湾、中国市場向けの拡販戦略の一環として、台北に新たな販売拠点を設立。2013年1月から本格営業を開始しました。
IT産業立国・台湾に新たな販売子会社を設立。工業用粘着テープを中心に営業展開を開始
台湾は今やIT産業立国として、スマートフォンやパソコン、そしてこれらに使われる部材も含め、エレクトロニクス関連の受託製造会社の本社が数多く集積しています。そのネットワークは中国をはじめ世界各国に及んでおり、当社にとっても、特に工業用途の粘着素材を中心に中国市場への積極展開を図っていくうえで、台湾の重要性は非常に高まってきているといえます。
台北の新会社「琳得科特殊材料股份有限公司(英文社名:LINTEC HI-TECH (TAIWAN), INC.)」は、主に携帯端末のディスプレー部材などの貼り合わせに使われる両面粘着テープや、回路基板などの各種部材の抜き加工・搬送用の微粘着テープといった工業用粘着テープを中心に営業展開を開始しました。
そのほか同社では、自動車用の各種粘着製品やウインドーフィルム、さらには当社グループの主力製品であるシール・ラベル用粘着紙・粘着フィルム、剥離紙・剥離フィルムなどについても拡販に注力していきます。まずは日本国内の各工場から製品供給を行っていきますが、将来的にはタイの新工場などとの連携も図りつつ、グループ全体として同地域における事業拡大を図っていく考えです。
新会社概要
■ 社名
琳得科特殊材料股份有限公司
(英文社名:LINTEC HI-TECH (TAIWAN), INC.)
■ 所在地
台湾・台北市中山区
■ 設立
2012年10月(2013年1月に本格営業を開始)
■ 資本金
3,000万円
■ 事業内容
各種工業用粘着製品、ウインドーフィルム、シール・ラベル用粘着紙・粘着フィルム、剥離紙・剥離フィルム などの販売
リンテックグループの印刷材・産業工材関連事業における海外展開
■ 2012年の主な動き
・ 6月
琳得科(蘇州)科技有限公司 第2工場完成
シール・ラベル用粘着フィルムや合成皮革用工程紙を生産する同子会社で、第2工場が完成。フィルム粘着塗工設備などを導入し、主に中国国内市場向けに粘着フィルムの生産を開始。
・ 9月
リンテック・タイランド社 工場完成
2011年6月に設立した同子会社の工場が完成。フィルム粘着塗工設備、剥離塗工設備などを導入し、主に東南アジア市場向けにシール・ラベル用粘着フィルム、二輪を含む自動車用粘着製品、各種工業用粘着製品、剥離紙などの生産を開始。
・ 10月
琳得科特殊材料股份有限公司 設立(2013年1月に本格営業を開始)
・ 11月
リンテック・インディア社 設立
2008年8月に開設したリンテック・シンガポール社 デリー事務所を現地法人化。シール・ラベル用粘着素材などの拡販体制強化を図るとともに、2013年4月をめどにムンバイにおいて、倉庫や裁断加工設備などを備えたデリバリーセンターを開設予定。
■ 今後の予定
・ 2013年初旬
ベトナム・ハノイに現地販売子会社 設立
シール・ラベル用粘着素材などの販売子会社を新たに設立。デリバリー体制の強化も図るため、倉庫、裁断加工設備なども導入し、2013年夏をめどに本格営業を開始予定。
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