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市販用ランフラットタイヤ『POTENZA S001 RFT』7サイズ追加発売【ブリヂストン】
2012年12月25日
“より安全で環境に優しい車社会の実現へ”
市販用ランフラットタイヤ『POTENZA S001 RFT』7サイズ追加発売
~サイズラインアップは全21サイズに~
㈱ブリヂストンは、2011年7月に発売した、当社初の市販用※1ランフラットタイヤ※2「POTENZA S001 RFT」に新たに7サイズを追加、2013年2月1日より順次発売します。
1. ランフラットタイヤの特徴
(1)当社は次の点においてランフラットタイヤに大きな優位性があり、スペアタイヤレス化の最適解であると考えています。
● パンクした際の走行安定性。
● パンクした際に危険な路上作業をせずに安全な場所まで移動できること。
● 路面と接するタイヤトレッド部だけでなく、タイヤサイド部の損傷に対してもパンク時走行が可能なこと。
(2)全ての車両のスペアタイヤレス化が実現すれば、現在新車に装備されている年間約5900万本※3のスペアタイヤが無くなることから省資源化にも貢献。またスペアタイヤのライフサイクル(原材料採取から廃棄に至るまで)において排出される年間約200万トンのCO2※4が削減されることになります。さらに、スペアタイヤと組み合わせるホイールなども不要になることから、これ以上のCO2排出量削減が可能となります。
2. ランフラットタイヤの進化
ブリヂストンのランフラットタイヤは、タイヤサイド部に補強ゴムを使用したサイド補強型ですが、タイヤサイド部が厚く硬いため、量産開始当初は、乗り心地がノーマルタイヤに比べ硬くなる傾向にありました。2005年以降はサイド補強ゴムに改良を加え乗り心地を改善していますが、2009年にさらに乗り心地を改善する技術として「熱をコントロールする技術」の開発・実用化に成功しました。
3. 「POTENZA S001 RFT」の商品特徴
(1)「熱をコントロールする技術」として、「サイド補強ゴム」「クーリングフィン」を採用し、「POTENZA S001」(ノーマルタイヤ)と比べても遜色ない乗り心地を実現しました。
(2)2010年に発売し、多くのお客様にご好評いただいております「POTENZA S001」と同様、高次元のドライ・ウェットパフォーマンスを発揮します。尚、「POTENZA S001」は新車装着用タイヤとしても「フェラーリ458 Italia」や「アストンマーティンRapide」、「LEXUS LFA」に採用されています。
(3)次のようなお客様にお勧め致します。
新車装着タイヤがランフラットタイヤもしくはランフラットテクノロジー採用タイヤであり、より柔らかな乗り心地をお求めになるお客様。
※1 市販用夏タイヤ
※2 ランフラットタイヤは、空気圧0kPa時に通常の使用状況下において、「80km/h以下で80km」まで走行可能(ISO技術基準)です。ランフラット(空気圧0kPa時)の走行可能距離80kmは、ISO技術基準に基づいた試験条件で走行可能な距離です。実際に走行できる距離については、荷重、外気温等の使用状況により異なります。
※3 ブリヂストン調べ(全世界の2008年年間乗用車生産台数から、ランフラットタイヤもしくはランフラットテクノロジー採用タイヤ装着車両及び修理キット搭載車両の台数を引いてスペアタイヤ搭載車両台数を算出)。
※4 ブリヂストンのテンパータイヤTR2(サイズ:145/70R18 107M)のライフサイクルにおけるCO2排出量を基に算出。CO2排出量の算出方法は、日本ゴム工業会編「タイヤのインベントリー分析試行(1998年)」に準拠しています。尚、使用段階のCO2排出量は0としています。
商品の概要は次のとおりです。
1. 商品名
2. 性能評価結果
■ タイヤは車と路面の間で衝撃を吸収するバネとして機能します。
この場合の指数は、その「バネの強さ」を表します。
■ ノーマルタイヤのタイヤ縦バネ定数を100として各商品を指数表示。指数が小さいほど乗り心地が良くなります。
※上記テスト条件に関するさらに詳細なデータについてはタイヤ公正取引協議会に届けてあります。
※タイヤの表示に関する公正競争規約に定められた試験方法で試験を行っております。
※試験結果はあくまでもテスト値であり運転の仕方によっては異なります。
3. 採用技術と商品特徴
(1)熱をコントロールする技術
ノーマルタイヤと比べても遜色ない乗り心地を実現する技術の鍵は「熱をコントロールする」技術です。サイド補強型ランフラットタイヤの乗り心地を改善するには、タイヤサイド部を薄く柔らかくすることが最も有効ですが、パンク走行時にタイヤサイド部のたわみが大きくなり発熱が増加してしまいます。ランフラット耐久性能 (空気圧が失われた後での耐久性)を維持・向上しつつ、乗り心地を改善するにはこの発熱にどう対処するかが大きな課題となっていました。この課題を解決するのが「熱をコントロールする技術」です。
① 発熱を抑えるサイド補強ゴム
「ナノプロ・テック」採用により、カーボンの分散が向上したサイド補強ゴムは、タイヤに負荷がかかった際に発生するカーボン同士の摩擦が減り、発熱が抑制されます。ランフラット走行(空気圧が失われた状態での走行)時のタイヤサイド部のたわみによる発熱を、従来のランフラットタイヤに使用されているサイド補強ゴム対比約半減させました。
② タイヤサイド部を冷却する「クーリングフィン」
「クーリングフィン」は、タイヤサイド部の表面に設けたタイヤ径方向に延びる突起により、空気の乱流を促進してタイヤを冷却する技術です。
■「クーリングフィン」による乱流促進のメカニズム
※図中の微小な線は、空気の流れを表しています。線の色は、速度を表しており、青色に比べ緑・赤茶色の方が、速度が速いことを表しています。
■ 「クーリングフィン」の効果・・・タイヤサイド部表面温度を比較
※上記テスト条件に関するさらに詳細なデータについてはタイヤ公正取引協議会に届けてあります。
※タイヤの表示に関する公正競争規約に定められた試験方法で試験を行っております。
※試験結果はあくまでもテスト値であり運転の仕方によっては異なります。
(2)優れたドライ及びウェット性能
2010年に発売し、多くのお客様にご好評いただいております「POTENZA S001」と同様、高次元のドライ・ウェットパフォーマンスを発揮。
4. 発売サイズ及びメーカー希望小売価格、グレーディング、発売日
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