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金属射出成形業界向けの設備をグレーター・チャイナに新設【BASF】
2012年12月10日
■ 台湾の観音(クワンイン)にCatamold®の製造プラントを新設
■ 上海にCatamold®を使った金属射出成形ソリューションのテクニカル・サービス・ラボを新設
BASF(本社:ドイツ ルートヴィッヒスハーフェン)は、アジア太平洋地域における金属射出成形分野の活動を強化しており、金属射出成形(MIM)用材料(レディーメードフィードストック)となるCatamold®(キャタモールド)の設備を2カ所新設します。
2013年下期に、Catamold®の新しい製造プラントを、台湾の観音(クワンイン)拠点に開設します。新設プラントは製造能力が年産5,000トン以上となる見込みです。もうひとつの新設設備は、2012年12月3日に、中国の上海に開設した、金属射出成形材料事業のテクニカル・サービス・ラボです。同ラボは、上海浦東(プドン)地区の「BASFイノベーション・キャンパス・アジア・パシフィック」内に設置され、顧客向けのトレーニングやテクニカルサポートを提供します。
現在、世界的な金属射出成形市場の約50%を、アジア太平洋地域が占めています。BASFメタルシステム・ビジネスユニット担当バイスプレジデントのDr.ステファン・コーザーは、次のように述べています。「BASFでは、この割合が2020年に60%まで上昇すると予測しています。つまり、アジアはCatamold®事業の成長を大きく促進する市場のひとつと考えています。今回の投資は、アジアの金属射出成形業界に対するBASFの積極的な姿勢を示すとともに、この技術が持つ大きな成長の可能性を今後現実にしていくものであると言えます。」 また、アジア太平洋地域のメタルシステム本部を統括するスティーブン・フンは「今回のラボ新設により、今まで以上に優れたサービスをより迅速にお客様に提供できるようになりました」と述べています。
BASFのCatamold®は、金属射出成形(MIM)やセラミック射出成形(CIM)の材料で、低合金鋼からステンレス鋼、特殊合金、セラミックまで幅広いポートフォリオを提供しています。Catamold®は、自動車から消費財、建設から医薬品、コンピューター、通信技術など、幅広い業界でさまざまな用途に活用されています。Catamold®には、複雑な形状の部品を通常の射出成形機で経済的に製造できるというメリットがあります。プラスチックと同じくらい簡単に金属やセラミックの成形ができるので、自動化の推進や幅広い形状への対応、ニアネットシェイプ成形、優れた機械的特性など、経済的・技術的なメリットを持つ複雑な部品を製造することが可能になります。
さらに詳しい情報は、 www.basf.com/catamold をご覧ください。
BASFについて
BASF(ビーエーエスエフ)は世界をリードする化学会社「The Chemical Company」です。製品ラインは、化学品、プラスチック製品、高機能製品、農業関連製品、石油・ガスと多岐にわたっています。BASFは、経済的な成功、社会的責任、そして環境保護を同時に実現しています。また、BASFは科学とイノベーションを通して現代社会や将来のニーズを提示しながら、あらゆる産業のお客様を支援しています。BASFの製品とシステムソリューションは、資源の確保に貢献し、健康的で栄養価の高い食品を提供するとともに、生活の質の向上に寄与しています。BASFはこれらの活動を企業目標として「私たちは持続可能な将来のために、化学でいい関係をつくります」を掲げています。2011年の売上は約735億ユーロで、従業員数は約11万1,000人です。BASFの詳しい情報は、www.basf.com(英語)、newsroom.basf.com(英語)、www.japan.basf.com(日本語)をご覧ください。
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