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パンクしても自己修復するタイヤを初披露【ミシュラン】
ミシュラン、ドイツ・ベルリンで開催された「第11回ミシュラン・チャレンジ・ビバンダム」にて
パンクしても自己修復するタイヤを初披露
よりクリーンで、より安全で、ネットワークをより広く活用したモビリティを目指す国際的なイベント、「第11回ミシュラン・チャレンジ・ビバンダム」が、2011年5月18日から5月22日にかけて、ドイツのベルリンで開催されました。
「ミシュラン・チャレンジ・ビバンダム」は、道路輸送に関わる世界の人々が一堂に会し、政財界の関係者やオピニオンリーダーに対して、持続可能なロードモビリティ、すなわち、よりクリーンで、より安全で、よりエネルギー効率が高く、より渋滞の少ない道路輸送に関する最新技術の進捗状況や客観的な情報を提供する国際的なイベントです。
第11回の会場となったベルリンの旧テンペルホーフ空港では、ディベートや討論会、技術展示センター、車両が参加する3カテゴリーのラリー、プレス・コンファレンス、国際フォーラム、そして新しい技術や車両のフルスケールのデモンストレーションが行われました。
今回、ミシュランからは、パンクしても自己修復するタイヤを初披露しました。
この自己修復するタイヤはユーザーの期待に応える実用的な製品といえるでしょう。このタイヤの内部には、トレッドに出来てしまった穴をすぐに塞いでくれるユニークなゴムが貼ってあります。そのため、運転中にクギを踏んでしまっても、空気圧は低下しません。このタイヤは安全で、経済的、そして素材の利用を最適化するというミシュランのコミットメントの象徴です。
パンクしてもタイヤ交換をする必要がなければ、これまで以上に遠方に移動することが可能となり、寿命も大幅に伸ばすことができます。
ミシュランは、このタイヤの最大の利点である自己修復するという特徴を、タイヤの他の性能を損なうことなく成し遂げることが大切だと考えています。
このタイヤの内部には新開発のゴムが貼られています。これは、従来の素材だと車両を長期間にわたって駐車した場合などに発生する可能性がある、タイヤ内面底部にゴムが溜まる、いわゆる“偏り”が起きない安定した材質のものです。その結果、走行時の 振動の発生が起きません。さらに、ミシュランのソリューションは他の性能、特に燃費に影響を与える転がり抵抗の面でもタイヤの性能を損なうことがありません。
安全性、寿命、そして燃費などのミシュランのトレードマークともいえる性能のすべてを、このタイヤにおいても高いレベルで実現することを目指しています。これはミシュランがトータルバランスに優れた製品を提供することを戦略的なコミットメントとしているからです。
ミシュラングループの技術者たちの最新の研究成果であるこの新タイヤに関連して、15の特許が申請、登録されました。このタイヤの発表は、技術上の大きな躍進といえるでしょう。
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