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「日産リーフ」走行モーター向け高性能VR型レゾルバを開発、納入開始【ミネベア】

2012年11月21日

ミネベア㈱(以下、ミネベア)は、日産自動車㈱(以下、日産自動車)の100%ゼロ・エミッション電気自動車(EV)「日産リーフ」(※注1)走行モーター向けに「高性能VR型レゾルバ(回転角センサー)」(※注2)を開発し、このほど日産自動車横浜工場に納入を開始しました。

VR型レゾルバは、走行モーターの回転を正確に制御するために欠かせない角度センサーで、電気自動車(EV)やハイブリッド自動車(HV)の電力消費率や走行性能に大きな影響を与える基幹部品です。

ミネベアは、「日産リーフ」向けに最も適したVR型レゾルバの開発を目指し、様々な磁場解析技術を駆使したシミュレーション及び改良を重ねてまいりました。その結果、「日産リーフ」走行モーターの特性向上に貢献できる理想的な巻き線仕様とローター・ステーター形状を持つ高性能VR型レゾルバの開発に成功しました。

ミネベアでは、このほどタイ・バンパイン工場に「日産リーフ」向け専用生産ラインを新設しており、万全な供給体制を整えております。ミネベアは、今後も順次生産ラインの増設を計画しており、将来にわたって安定した供給体制を整えてまいります。


語句説明

※注1 : 「日産リーフ」
2010年12月に日産自動車から発売された走行中にCO2をまったく排出しない100%ゼロ・エミッションの電気自動車(EV)です。

※注2 : VR型レゾルバ(回転角センサー)
VR型レゾルバ(バリアブルリタクタンス型レゾルバ)は、モーターの磁極位置を検出し常に最適なトルクを出力する為に用いられる高精度で高分解能な位置検出が可能な角度センサーです。ステーター(入力コイル、2相の出力コイル)と、積層鋼板のみのローターで構成されているシンプルな構造で、耐熱性・耐油性に優れている点が特長です。近年、モーターの動きを細かく制御する必要があるハイブリッド自動車/電気自動車(HEV/EV)向けに需要が急拡大しています。

VR型レゾルバの生産体制について

ミネベアは、長年にわたって小型モーターの製造を国内外の工場で手がけております。これまでに培ってきた巻き線技術と高精度な部品の内製技術を用いて、2003年からタイ・バンパイン工場でステアリングトルクセンサー用ツインブラシレスレゾルバの製造を開始しました。その後、2008年からEPSモーター用回転角センサーとしてVR型レゾルバの生産を開始しており、現在ではEPSモーターのみならずISGモーターやハイブリッド/電気自動車(HEV/EV)向けに納入を開始しています。

(ご参考)VR型レゾルバの構成部品


報道関係お問い合わせ先     ミネベア株式会社 広報室
TEL  03-5434-8637   FAX  03-5434-8607


掲載されている情報は、発表日現在のものです。
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