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ルーフ・エアバッグシステムを発表 【TRW】

米国ミシガン州リボニア(2011年5月18日)— 世界有数の自動車部品メーカーで、アクティブ(予防安全)・パッシブ(乗員安全)セーフティシステムの世界的リーダーであるTRWオートモーティブ・ホールディングス(本社:米国ミシガン州リボニア、以下TRW)は本日、インストルメントパネルに設置された従来型のエアバッグに代わる、新たなルーフ・エアバッグシステムを発表しました。このルーフ・エアバッグシステムを搭載することにより、衝突時の乗員の傷害を最小限にとどめることができます。また、インストルメントパネル内のスペースを確保し、インテリア・デザインおよび人間工学に基づく機能性を向上させることが可能です。

TRWのインフレータブル拘束システム部門のグローバル技術部長のダーク・シュルツ(Dirk Schultz)は、次のようにコメントしています。「乗員の安全性を確保するためのセーフティシステムは、ますます多種多様化しています。さらなる自動車事故の減少が求められる中、TRWでは、安全装備の向上に向け、乗員保護装置であるエアバッグの設計および構造のさらなる改良・強化に取り組んできました。TRWが独自に開発したルーフ・エアバッグシステムは、高い乗員保護機能を発揮することが実証されており、より自由な内装デザインを可能とするメリットをもたらします」。

さらに、ルーフにエアバッグを取り付けるという新設計により、開発効率の向上が実現します。ルーフ・エアバッグの採用で、インストルメントパネル内にエアバッグを組み込み、エアバッグ展開時に開く特殊ドアを設置する必要がなくなるため、ダッシュボードの開発費用を大幅に削減できるほか、同ルーフ・エアバッグは様々な車体構造にも機能的に適合します。なお、このエアバッグユニットは、クッション部分と衝突時にクッションに空気を送り込むガスジェネレータで構成されています。また、簡単なアセンブリが可能で、様々なアプリケーションに適合する共通部品を一部使用していることから標準化の可能性を有しています。

数年間におよぶ研究を経てルーフ・エアバッグは開発され、過去2年間においては、欧州の大手自動車メーカーと緊密に連携して技術開発を行い、大口受注の獲得を実現しました。


TRWについて
TRWオートモーティブは世界有数の自動車部品サプライヤー。ニューヨーク証券取引所上場。米国ミシガン州リボニアを本拠とし、子会社を含め26カ国で事業を展開する。従業員数は世界で約60,000人。主要製品は、車両コントロールシステム、ドライバーアシストシステム、ブレーキシステム、ステアリングシステム、サスペンションシステム、セーフティシステム(シートベルトおよびエアバッグ)、電子部品、エンジンコンポーネント、ファスナー部品など、この他アフターマーケットの交換部品と各種サービスの提供も行っている。2010年度の売上高は114億米ドル。日本国内では、TRWオートモーティブジャパン株式会社として事業を展開、主要日本自動車メーカーに製品を提供している。
同社に関する詳細な情報は、Webサイトhttp://www.trwauto.co.jp/でもご覧いただけます。

本プレスリリースにおける「TRWオートモーティブ」、「TRW」、「当社」などの文言は、別途記載がない限り、すべてTRWオートモーティブ・ホールディングスとその子会社を指します。

*本リリースは、5月18日(現地時間)に米国ミシガン州リボニアで発表されたリリースの日本語版です。


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