ニュース
インドネシアにおける車輌部品成型事業の合弁会社設立について【積水化学工業】
2012年11月15日
―積水化学グループとして、インドネシアで初の事業会社を設立―
積水化学工業㈱(代表取締役社長:根岸 修史、以下積水化学)と、インドネシアの射出成型品製造・販売会社PT ADYAWINSA DINAMIKA(アディヤウィンサ ディナミカ、以下ADW社)は、インドネシアの西ジャワ州ブカシ市に、積水化学51%、ADW社49%の持ち分比率で、車輌用途の射出成型品の製造・販売を行う合弁会社を設立することに、この度合意しました。
積水化学グループにおいて、今回のインドネシアへの進出は、昨年設立した販売会社PT SEKISUI INDONESIAに続くもので、事業会社としては初めてとなります。
なお、積水化学グループにおける事業主体は、積水化学の100%子会社である積水テクノ成型㈱(代表取締役社長 : 出原 幹也、以下テクノ成型)が担当します。
1. 背景
インドネシアは、経済成長が著しく、2010年に国民一人当たりGDPが3,000ドルを超え、モータリゼーションの加速が見込まれています。当地での日系車輌メーカーのシェアは90%以上であり、日系部品メーカーの進出も期待されています。
テクノ成型の射出成型事業は、積水化学高機能プラスチックスカンパニー(プレジデント:松永 隆善)の戦略事業分野である車両分野における主力事業の一つです。同事業では、国内の車輌メーカーとの関係強化を進め、製品の企画・設計段階から協業し、射出成形に関わるコア技術で、メーカーからの高品質化や軽量化などのニーズにスピーディーに対応してきました。
さらに、同事業では、世界経済をけん引する新興国市場においても事業拡大を目指しており、昨年8月のインドでの事業会社設立に続き、今回インドネシアに進出することとしました。
一方ADW社は、射出成型品の製造・販売会社として、家電および一部の車輌部品分野で実績がありますが、今後車輌部品分野への本格的な参入を計画しています。
2. 合弁会社設立の狙い
インドネシアにおいて車輌メーカーとの取引を拡大し、同国での射出成型事業の事業基盤を確立します。
1) 積水化学およびテクノ成型の製品・技術・設計の強みを活用し、競争優位に立つ。
2) ADW社の現地における生産・販売の実績に、品質や技術に対する日系車輌メーカーからテクノ成型への信頼を加え、日系車輌メーカーを中心にインドネシアでの事業基盤を築き上げる。
3) テクノ成型が保有する軽量化貢献製品(金属代替製品、発泡成形製品)やインサート成形技術、金型設計技術とADW社の金属プレス技術を融合し、技術シナジーを活かし市場参入する。
3. 事業目標
2013年4月に生産・販売を開始し、2015年度には売上高30億円を目指します。
4. 合弁会社の概要
1) 会社名
PT ADYAWINSA SEKISUI TECHNO MOLDING
(アディヤウィンサ セキスイ テクノ モールディング)
2) 出資比率
積水化学 : 51%、ADW社 : 49%
3) 設立
2013年1月1日(予定)
4) 事業内容
射出成型品の製造・販売(車輌部品分野)
5)所在地
インドネシア 西ジャワ州 ブカシ市 南チカラング地域 デルタシリコン工業団地
6) 従業員
約130名
【ご参考①】ADW社の概要
1) 会社名
PT ADYAWINSA DINAMIKA
2) 代表者
Markus Maturo (よみ : マルクス・マトゥロ)
3) 事業内容
板金プレス・射出成型品の製造・販売 (家電、車輌部品関連)
4) 設立
1994年
5) 資本金
5.3億円(630億インドネシアルピア)(※100インドネシアルピア=0.84円)
6)従業員
約5000名(2012年1月1日現在)
7) 売上高
約71億円(2011年度)
【ご参考②】テクノ成型の概要
1) 会社名
積水テクノ成型㈱
2) 代表者
出原 幹也
3) 事業内容
射出成型品の製造・販売 (車輌部品、物流・環境・土木関連)
4) 設立
1962年
5) 資本金
2億円
6) 従業員
127名(2012年4月1日現在)
7) 売上高
約106億円(2011年度)
<図・写真>
1. テクノ成型の主な製品
2. デルタシリコン工業団地内の工場
本件に関するお問い合わせ先
積水化学工業㈱
コーポレートコミュニケーション部 広報グループ TEL : 03-5521-0522
積水化学工業株式会社ホームページはこちら