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エイヴィエルジャパン、新川崎のテクニカルセン ターにブレーキ粉塵計測テストシステムを導入

2024年5月9日

  

次期排ガス規制ユーロ 7 対応予定のブレーキ粉塵計測テストシステムを導入
エイヴィエルジャパン、新川崎のテクニカルセンターにブレーキ粉塵計測テストシステムを導入

  

エイヴィエルジャパン株式会社は、車両開発に向けたエンジニアリングサービスを提供するジャパンテクニカル センターに、このたび欧州委員会の次期排ガス規制「ユーロ 7(Euro 7)」に対応する最新のブレーキ粉塵 計測テストシステムを導入します。これによりジャパンテクニカルセンターは、各国の規制に対応するブレーキ 粉塵計測に特化した受託試験ソリューションをご提供します。

2024 年 5 月、日本・神奈川県川崎市:2025 年以降に欧州で施 行される排ガス規制「ユーロ 7」では、既存の車両排出ガスの制限に加え てブレーキ粉塵計測もその対象となります。こうしたニーズに応えるために、 ジャパンテクニカルセンターは、このたびユーロ7に対応予定のブレーキ粉 塵計測テストシステムを導入します。導入されるテストシステムは、日本で 設置されているユーロ7対応のブレーキ粉塵計測テストシステムとして は、最も革新的で包括的なテストシステムの一つとなります。

ジャパンテクニカルセンターのブレーキ粉塵計測テストシステムの特長は以下になります:

• 2025 年以降に欧州で施行されるユーロ 7 に対応、ブレーキ摩耗により発生する粒子状物質 (PM)と粒子数 (PN)計測を実現
• 主要コンポーネントとして専用のブレーキ粉塵計測装置、ダイナモ(動力計)、調整空気供 給、消費量測定、および包括的なテストベンチソフトウェアパッケージを装備
• 将来的な試験や認証のニーズに対応
• オーストリアに本社を置く AVL List GmbH(以下、AVL)および、その日本支社であるエイヴ ィエルジャパンが持つエミッション測定と試験の専門知識を活かした包括的なソリューションの提供
• 既存のエンジン試験装置からブレーキ粉塵試験装置への変更をサポート

エイヴィエルジャパンおよびジャパンテクニカルセンターは、今後もユーロ7をはじめとするさまざまな国際規制に対応し、パワートレインに限らず幅広い分野でコンセプトやソリューション、方法論を提供してまいります。

ジャパンテクニカルセンター長からのメッセージ:
ジャパンテクニカルセンターでは、AVL の最新の機器とデータ処理でお客様のサポートをいたします。
AVL のシミュレーションと設備の事業部と連携し、効率的な開発手法も提案いたします。ジャパンテクニカル センターは今後も最新の技術、ソリューションを積極的に導入してまいります。

ジャパンテクニカルセンターについて
ジャパンテクニカルセンターは、2016 年 11 月に、日本の 自動⾞をはじめ、産業機械、船舶などパワートレイン技術 開発に貢献することを目指し、神奈川県川崎市に開設さ れました。その後、お客様の要請に沿い、パワートレインの 技術開発だけでなく、幅広いコンセプトやソリューション、方 法論を提供しています。具体的にはハイブリッド・電気自動 ⾞を含むさまざまなパワートレインの性能、排ガス、OBD(車載式故障診断装置)、ドライバビリティの適 合業務や、ベンチーマーキング、モデルベース開発などの各種エンジニアリングサービス、量産化設計、システ ムと部品の解析やプロジェクトマネジメントチームなど、お客様に満足頂けるサービスの実現を目指していま す。

なお、ジャパンテクニカルセンター開所 2016 年以降、新たに導入した主な設備や実績は以下になります。

• 路上走行試験(RDE):
実際に路上を走行して排ガスを評価する RDE(Real Driving Emissions)試験の分野では、車載型排ガス計測装置 PEMS(Portable Emission Measurement System)を 車両に取り付け、改造申請、ルート選定を行い、RDE に従って 測定を実施しました。
• バッテリー電気自動車(BEV)のベンチマーク:
バッテリー電気自動車(BEV)のパワートレインテストベンチを用 いてのベンチマーク(効率測定、パワーリミテーション等)を行いまし た。
• バッテリーエミュレーターのバッテリーモデル:
バッテリーエミュレーターにバッテリーモデルを導入し、車両のバッテリ ーの代わりにバッテリーエミュレーターを使いました。これにより SOC (State of Charge)の設定などが簡単にできるようになりました。

  

AVLについて
AVL List GmbH (以下、AVL) は、オーストリア・グラーツに本社を置き、自動車業界をはじめとするさまざまな業界で開発とシミュレーション、試験を行うモビリティテクノロジーのリーディングカンパニーです。パイオニア精神に基づき、より環境に優しく、安全・安心で快適なモビリティ社会の実現に向けて、コンセプトやソリューション、方法論を提供しています。AVL は、企画から量産化まで包括的なアプローチを採用して、新しい推進システムやエネルギーキャリアを適用した車両アーキテクチャーやプラットフォームソリューションの開発をサポートします。そして、気候ニュートラルなモビリティを実現するために、従来のシステムから HV(ハイブリッド車)、BEV(電気自動車)、FCV(燃料電池自動車)の技術まで、すべてのアプリケーションに向けて革新的で実現可能なソリューションを推進しています。AVL の製品・サービスポートフォリオは、製品開発のためのシミュレーションや、バーチャライゼーション、テストオートメーション、ADAS(先進運転支援システム)および AD(自動運転)、車載ソフトウェアまで、幅広い分野に渡ってモビリティの課題に対応しています。AVL は、拡張性の高い IT とソフトウェア、テクノロジーソリューション、アプリケーションのノウハウを組み合わせて、ビッグデータから人工知能(AI)、サイバーセキュリティ、および組込みシステムの開発に向けたさまざまなツールを揃えています。そして、すべての人にとって安全で快適なモビリティ社会の実現を目指して、車両や環境にADAS/AD に関する包括的なソリューションを提供しています。
AVL では、情熱がイノベーションを促進しています。世界各国に 90 か所以上の拠点と 45 か所のテクニカルセンター/エンジニアリングセンターを展開しており、約 12,200 人の従業員が新しいモビリティ社会を実現するためにお客様をサポートしています。2023 年は 20.5 億ユーロの売上高を達成、そのうち 10%をイノベーションの加速に向けた研究開発活動に投資しています。

詳細はこちらをご覧ください: www.avl.com/ja-jp

  

  

  

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