AIを適用した車載ソフトウェア開発の効率化・品質向上のためのテスティングツール【NTTデータオートモビリジェンス研究所】

2024年5月17日

AIを適用した車載ソフトウェア開発の効率化・品質向上のためのテスティングツール
～ZIPC MLTEST Test Viewpointをリリース～

　株式会社NTTデータオートモビリジェンス研究所（本社：神奈川県横浜市、代表取締役社長 CEO：中井章文　以下、ARC（アーク））は、AIテスティングツールZIPC MLTEST Test Viewpoint（ジップシーエムエルテストテストヴューポイント）を2024年6月1日よりリリースいたします。
　今後、車載ソフトウェア開発における効率化・品質向上のためのテスティングツール群を ZIPC MLTEST シリーズにラインナップして提供していくことで、SDV車載ソフトウェア開発に寄与していきます。

ZIPC MLTESTリリースの背景

　自動車業界各社においてソフトウェア開発規模が増加し、品質保証が大きな課題となっています。これまでは知見者がソフトウェアの新規・変更箇所に対し、影響範囲分析を行ってきましたが、開発規模増加に伴い影響範囲を把握することが困難になり、また分析工数も増加することが想定されます。そのため、影響範囲分析コストを削減し、属人的分析を排除することでソフトウェア変更による影響範囲の見える化を行うことが必要になってきます。ARCではAI分析によって、テスト項目・テスト機能・テスト観点・コード欠陥抽出を自動化し、テストプロセスを早期に速く実施することを可能とするとともに、品質制度を高めるツールとしてZIPC MLTESTシリーズとしてリリースしていきます。

ZIPC MLTEST Test Viewpointの概要・特色

　ZIPC MLTEST Test Viewpointは、ARCが研究開発した独自の機械学習モデルです。ソフトの変化点から発生する不具合機能、不具合キーワードを予測します。予測結果をもとに評価内容の品質向上や品質分析、弱点分析を行うことができます。本ツールを使用することで、今まで膨大な時間を要していた分析時間が5分～10分程度で完了します。（※1）

　インプットデータは「Git/SVN等のログから取得可能なソースコード情報」と「不具合チケット情報」です。お客さまのデータから特徴量候補リストを作成し、必要な特徴量の選定を行います。また、不具合チケット情報から必要な文字列データの抽出し、お客さま専用モデルを構築し、提供します。

　運用フェーズでは、ZIPC MLTEST Test Viewpointツールを活用し、お客さまにて運用いただくことが可能です。但し、ZIPC MLTEST Test Viewpointツールのご利用には、MLOpsエンジニアリングサービス契約が必要となります。また、MLテスティングサービスとして評価観点・対象機能予測結果をもとに、弱点分析・評価をARCテストセンターで支援することも可能です。

ZIPC MLTESTのラインナップ・今後の展開

図：安全かつ効率的な車載ソフト開発を支援するZIPC MLTESTラインナップ

　ZIPC MLTESTは今後サービスラインナップ拡充を予定しており、第一弾として前述の評価観点と対象機能を予測するZIPC MLTEST Test Viewpointを2024年6月にリリースします。

　今後は現在ML TESTソリューションにてお客さまへ提供している、ZIPC MLTEST Test Selection（評価項目の優先度予測）、ZIPC MLTEST Code Check（ソースコードの不具合予測）をそれぞれ2024年度中にリリースする予定です。

【関連情報】

人とくるまのテクノロジー展2024YOKOHAMA（パシフィコ横浜にて5/22‐5/24開催）の当社ブース（小間番号：233）に、ZIPC MLTESTを出展いたします。
URL. https://www.zipc.com/jp/news/info/20240515.html

※1：事前に必要なファイルが準備されている場合の時間となります。
＊本リリースに記載されている内容は予告無く変更することがあります。
＊「ZIPC」は株式会社NTTデータオートモビリジェンス研究所の日本、欧州、米国、中国における登録商標です。
＊「ZIPC MLTEST」は株式会社NTTデータオートモビリジェンス研究所の商標です。
＊その他の商品名、会社名、団体名は、各社の商標または登録商標です。
＊「ZIPC MLTEST」の詳細は、ZIPC MLTESTページを参照ください。
URL. https://www.zipc.com/jp/tools/zipc_mltest/