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ユーブロックス、都市環境での測位精度を高める新しいGNSSプラットフォームを発表
2024年3月19日
ユーブロックス、都市環境での測位精度を高める新しいGNSSプラットフォームを発表
2024年3月19日、スイス、タルウィル – スイスのu-blox AG(日本法人:ユーブロックスジャパン株式会社、東京港区、代表入山鋭士)は、L1バンドとL5バンドを組み合わせ、マルチパス耐性を強化してメートル級の測位精度を実現する、初のデュアルバンドGNSS(全地球測位システム)プラットフォームであるF10を発表しました。このプラットフォームは、アフターマーケット・テレマティクスやマイクロモビリティなど、都市型モビリティ・アプリケーションに適しています。
高精度な測位にGNSSレシーバーを使用するアプリケーションは増加傾向にあります。しかし、現在のレシーバーは都市部で十分な性能を発揮できません。建物や樹葉が密集し、衛星信号を反射する都市環境において精度と信頼性の高い測位を行うには、マルチパス効果を低減するGNSSレシーバーが必要です。L5バンドはマルチパス効果に耐性があるため、測位精度は大幅に向上します。L1/L5デュアルバンドGNSSレシーバーは、すでに定着しているL1バンドと組み合わせることで、L1バンドのみでは約4mであるのに対し、2m未満の測位精度(CEP50)を実現することができます。ユーブロックスは、複数の都市で走行テストを実施し、GNSS L1レシーバーよりも大幅な改善を確認しました。
F10のファームウェアのアルゴリズムは、信号が微弱な環境においてL5バンドの信号を優先することで、小型アンテナと組み合わせた場合でも、信頼性の高い測位精度を実現しています。また、このプラットフォームは、リアルタイムで信頼性の高い測位精度の推定値を提供する、プロテクションレベル技術を搭載しています。
セルラー・モデムがGNSSレシーバーと極めて近い位置にあると、レシーバーの受信に干渉することがあります。F10モジュールの一部のモデル(NEO-F10N、MAX-F10S、MIA-F10Q)は、GNSSとセルラー・モデムが干渉することなく動作するよう、堅牢なRF回路を搭載しています。
u-blox F10プラットフォームは以前のu-blox M10世代とピン互換性があり、移行が容易です。また、GNSSの初期測位時間と消費電力を削減するために全世界で利用できる、リアルタイム・オンラインA-GNSSサービスのu-blox AssistNowをサポートしています。
u-blox EVK-F101評価キットは2024年4月にご提供開始を予定しています。
* 出典:GNSS Chip & Module Market Analysis
ユーブロックスについて
ユーブロックス(SIX:UBXN)は、あらゆるものの位置を確実に特定する半導体チップ、モジュール、およびIoTサービスを提供しています。当社の最先端ソリューションは、未来の自動車とモノのインターネットのためのイノベーションを推進しています。スイスのタルウィル(チューリッヒ)に本社を置き、1,400名のエキスパートを擁するグローバル企業として、お客様が正確でスマート、かつ持続可能な未来を実現するためのソリューションの構築に努めています。
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