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横滑り防止装置と電動パーキングブレーキを統合した新システムを発表 【TRW】

2012年10月31日

米国ミシガン州リボニア(2012年10月29日)-世界有数の自動車部品メーカーで、アクティブセーフティ(予防安全)・パッシブセーフティ(乗員安全)システムの世界的リーダーであるTRWオートモーティブ・ホールディングス(本社:米国ミシガン州リボニア、以下TRW)は本日、電動パーキングブレーキ(EPB)と横滑り防止装置(ESC)を統合した新システム(EPBi)について、複数の初期契約を受注したことを発表しました。これに伴い、2014年から欧州およびアジア太平洋地域の大手自動車メーカー向けにこの統合システムの提供を開始し、その後、北米地域にも提供を拡大する予定です。

EPBとESCの2つの技術が統合された新システムEPBiでは、システムネットワーク上で個別の電子制御ユニット(ECU)の設置が不要となり、アップグレードされたESC電動油圧制御ユニット内でEPBを制御することが可能となります。

加えて、EPBi は、現在生産しているEPBと同様に、安全性と快適性をさらに向上させると共にインテリアデザインとパッケージングの柔軟性が大きく高まります。EPBおよび新型統合システムのEPBiには、電動パーキングブレーキ発進時解除機能、自動坂道発進補助機能、緊急時電子制御減速機能など、従来の機械式パーキングブレーキシステムでは利用できなかった付加機能も実装しています。 また、この新しい統合システム(EPBi)は、横滑り防止装置の最新製品群「EBC460」を利用し、数多くのアップグレード機能を搭載することで、これまで以上に高い価値と性能を提供します。

TRWのブレーキングシステムのエンジニアリング担当副社長であるジョセフ・ピッケンハーン(Josef Pickenhahn)は次のように述べています。「電動パーキングブレーキと横滑り防止装置という2つの技術を統合することによって、専用のECUが不要になり、コスト削減が可能になります。加えて、システムの簡素化、軽量化、取り付けに伴う作業負荷の軽減など、自動車メーカーに大きなメリットを提供することができます。TRWは、ESCおよびEPBシステムの提供を開始してから10年以上にわたり、新機能の継続的な追加に加え、製品の小型化、軽量化ならびに低価格化を進めてきました。先進のエンジニアリングとシステム統合の両分野におけるTRWの豊富な実績を生かし、ESCおよびEPBの2つの高度な技術を統合を実現しました」。

この統合システムは、まずは欧州および中国のC、D、E、MPVの各セグメント向けに提供を開始する予定です。

TRWについて

TRWオートモーティブは世界有数の自動車部品サプライヤー。ニューヨーク証券取引所上場。米国ミシガン州リボニアを本拠とし、子会社を含め26カ国で事業を展開する。従業員数は世界で約60,000人。主要製品は、車両コントロールシステム、ドライバーアシストシステム、ブレーキシステム、ステアリングシステム、サスペンションシステム、セーフティシステム(シートベルトおよびエアバッグ)、電子部品、エンジンコンポーネント、ファスナー部品など、この他アフターマーケットの交換部品と各種サービスの提供も行っている。2011年度の売上高は162億ドル。日本国内では、TRWオートモーティブジャパン株式会社として事業を展開、主要日本自動車メーカーに製品を提供している。
同社に関する詳細な情報は、Webサイトhttp://www.trwauto.co.jp/でもご覧いただけます。

本プレスリリースにおける「TRWオートモーティブ」、「TRW」、「当社」などの文言は、別途記載がない限り、すべてTRWオートモーティブ・ホールディングスとその子会社を指します。

*本リリースは、10月29日(現地時間)に米国ミシガン州リボニアで発表されたリリースの日本語版です。




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