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丸⽂、DTS 社「TSR AIR」を衝撃・振動計測ソリューションとして提案

2024年2月20日

  

丸⽂、DTS 社「TSR AIR」を衝撃・振動計測ソリューションとして提案
〜⾃動⾞や航空宇宙、産業機器市場の研究開発⽤に展開〜

  

エレクトロニクス商社の丸⽂株式会社(社⻑︓飯野亨、本社︓東京都中央区、以下、丸⽂)は、Diversified Technical Systems, Inc.(以下、DTS 社)のデータロガー「TSR AIR」をはじめとした各種取扱い製品と解析ソフトを組 み合わせ、衝撃・振動計測ソリューションとして、⾃動⾞および航空宇宙や産業機器市場における研究機関に提案してまいりま す。

 DTS 社の TSR AIR は、3 軸衝撃加速度計や 3 軸振動加速度計、3 軸ジャイロセンサ、温湿度センサ、⼤気圧センサな ど、11 個のセンサを搭載したバッテリー内蔵のデータロガーです。

 本製品は、2023 年 8 ⽉に⼀般社団法⼈⾞載データ解析協会 CDRA (Crash Data Research and analysis Association、以下、CDRA)※1 が⾏った⾃動⾞衝突事故の実証実験で、EDR※2 (イベントデータレコーダー)の 基準機として使⽤されました。実証実験では、DTS 社の TSR AIR に記録された 加速度データと EDR に記録されたデータの整合性を検証して整合性が確認され たことから、⾃動⾞衝突事故の再現実験においても同製品を信頼して使⽤できる ことが分かりました。



DTS 社の「TSR AIR」

 ⾃動⾞衝突事故の再現実験は、実際に⾃動⾞を衝突させて⾏うことから、1 回にかかる費⽤は⾼額になります。 しかし、 TSR AIR を使⽤すれば、事故の衝撃や速度、動きなどを視覚的にとらえることができるとともに、EDR と⽐較しても⾼い精度で データの取得が可能となり、より実際の現象に近いデータを把握することができます(【DTS 社のデータロガー「TSR AIR」のデ ータと EDR データの⽐較】参照)。また、⻑時間の記録も可能で、衝突時に加え、⾛⾏時の振動データや急な制御、ハンドル 舵⾓データの抽出に必要なデータも取得できます。TSR AIR を使⽤することにより、⾮衝突で繰り返し実験を⾏うことができる ため、⾃動⾞衝突事故の実証実験にかかるコストの⼤幅な削減にも繋がります。

 これまで当社は、エレクトロニクス商社としての⽴場を活かしたソリューションプロバイダーとして、海外の多種多様な製品を組み 合わせ、システム化および技術サポートを含めたトータルソリューションを提供してきました。
 今後は、それらに加えて DTS 社の TSR AIR を EDR 評価ツールとして提案し、同社の耐衝撃性収録装置やジャイロセン サ、また当社取扱いの ENDEVCO ブランドの加速度センサおよび ORME SARL 社の解析ソフトなどを組み合わせた衝撃・振 動計測ソリューションとして、多くの研究開発者に向けて提案してまいります。

※1︓2023 年設⽴。⼀般ドライバーへの EDR の知名度向上および EDR とデジタルデータを含めた利活⽤の促進活動を⾏う。
※2︓エアバッグのコンピューターに内蔵されており、エアバッグ等が作動するような交通事故が起きたとき、衝撃を受けた瞬間の⾞の状況を記録するシステム。 ⾞速、エンジン(モーター)回転数、アクセル・ブレーキの踏み具合、ABS や ESP の作動状況、ブレーキオイル圧⼒、加速度、ヨーレイト、シートベル トの着⽤の有無、ハンドルの⾓度などが記録される。

【DTS 社のデータロガー「TSR AIR」のデータと EDR データの⽐較】
 下図の上段は、TSR AIR から取得した加速度データです。⾚い線は加速度の⽣データを、⻘い線はフィルターをかけたデータ を表しており、この加速度データを積分して速度に変換したデータが下段の⾚い線です。下段の⻘い線は EDR で取得した速 度データで、この 2 種類(EDR および TSR AIR)のデータはきれいに重なっており、EDR の正確性を確認することができま す。

●EDR データと TSR AIR データの⽐較結果

  

【DTS 社製品について】
本リリースで紹介した TSR AIR および DTS 社製品に関する情報は、当社の Web サイトでも紹介しております。 以下よりご覧ください。

●EDR 評価ツールとして活躍 TSR AIR の活⽤事例
 https://www.marubun.co.jp/products/40975/

  

<丸⽂株式会社について>
本社  :東京都中央区⽇本橋⼤伝⾺町 8-1
設⽴  :1947 年
代表者 :代表取締役社⻑ 飯野亨
従業員 :1,117 名(連結︓2023 年 3 ⽉ 31 ⽇現在)
資本⾦ :62 億 1,450 万円
売上⾼ :2,261 億円(2022 年度連結)
事業内容:半導体や電⼦部品、システム機器などの国内外の先端エレクトロニクス製品を販売する商社。
     東京証券取引所プライム市場に上場。(コード︓7537)
URL :www.marubun.co.jp

  

DTS 社製品に関するお問い合わせ先
丸⽂株式会社 システム事業本部 営業第 2 部 計測機器第 1 課 担当︓髙橋
TEL︓03-3639-9881 FAX︓03-3661-7473
E-mail︓keisoku@marubun.co.jp

このニュースリリースに関するお問い合わせ先
丸⽂株式会社 経営企画部 担当︓酒井・熊⾕
TEL: 03-3639-3010 FAX: 03-5644-7693
E-mail: koho@marubun.co.jp

  

  

参考資料

【実証実験の概要】 ※CDRA のリリース内容を転載しています。
詳細は CDRA のリリースをご覧ください。
(URL: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000127678.html

2023 年 8 ⽉ 29 ⽇、岡⼭県にある⼀般社団法⼈ 岡⼭県トラック協会⾃動⾞運転練習場にて、2 件の⾃動⾞衝突事故 の実証実験を実施した。
<⽬的>
1. ⾞載デジタルデータを活⽤した交通事故紛争解決に役⽴つように、その活⽤⽅法を広めること。
2. 弁護⼠が被害者、加害者それぞれの⽴場から紛争を想定して模擬裁判をするためのモデル事故。
3. ADAS(先進運転者⽀援システム)の故障、修理不完全などによる誤作動が原因で起こる衝突事故の再現。

<実証実験ケース1>
クラウン RS + ダイハツ タフト
駐⾞⾞両の陰から⾶び出してきた⾃転⾞に対して急ブレーキを掛けるも衝突し停⽌、後続⾞両は AEB 機能で停⽌できるか 検証するケース。

<実証実験ケース2>
クラウン RS + GM キャデラック + クラウンクロスオーバー
ADAS のセンサを狂わせた⾞両を含めた 3 台の多重衝突事故を発⽣させ、ADAS 誤作動とその要因、事故への影響を検証 するケース。

●実証実験の様⼦

  

  

  

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