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VicOneとBlock Harbor、業界初となる自動車向けワークフローベースの統合型サイバーセキュリティシステムを提供

2023年11月16日

  

VicOneとBlock Harbor、業界初となる自動車向けワークフローベースの
統合型サイバーセキュリティシステムを提供

セキュリティの脆弱性を特定し解決するまでのプロセスを大幅に短縮し、
進化し続けるソフトウェア・ディファインド・ビークル(SDV)とそのシステムの保護を強化

  

トレンドマイクロ株式会社(東京都渋谷区、代表取締役社長 (CEO) エバ・チェン)の子会社で、自動車向けサイバーセキュリティ分野のリーディングカンパニーであるVicOne(ビックワン、東京都渋谷区、最高経営責任者(CEO) マックス・チェン)は、2023年11月15日、本年初頭に投資を発表した米Block Harbor社との初の共同ソリューションである、自動車業界向けの統合ワークフローベースシステムの提供を開始します。これにより、自動車の脆弱性の特定から対応に向けたフローの効率化とメンテナンスの簡易化を実現したことで、セキュリティの脅威に対する、自動車メーカー(OEM)やTier1サプライヤーのより適切な対応と収益性の向上を支援します。

VicOneとBlock Harborが共同で提供する自動車業界向けの統合ワークフローベースシステムは、ソフトウェア・ディファインド・ビークル(SDV)のサイバーセキュリティ設計と修正を大規模に管理するモジュール式システムであり、例えば以下のような側面で特に価値を発揮します。

  

脆弱性の特定から解決までを大幅に迅速化

本システムは、新たな脅威や脆弱性が発見された場合、自動車メーカーがどのような影響を受けるか、どの程度の深刻なリスクかといった状況を即座に把握するのに役立ち、それにより、自動車メーカーは必要な対応を迅速に決定し、適切な担当者を指名することができます。この結果、現在では数週間を要することもある、セキュリティの脆弱性を特定し解決するまでのプロセスを、大幅に短縮することも可能です。

  

設計、オペレーションからメンテナンスまで、ワークフローを横断した実用的なインテリジェンスの活用

この統合システムは、サイバーセキュリティ設計チーム、車両セキュリティオペレーションセンター(VSOC)、製品セキュリティインシデント対応チームへの実用的な情報提供を実現しました。設計チームは生産データを照会した設計改善が可能となり、車両のデジタルツイン上での継続的な学習モデルへとも連携し、さらなるテストに活用できます。これにより、ソフトウェアの機能リリースにおける迅速かつ信頼性の高いサイバーセキュリティテストが可能となり、道路上の車両にオーバー・ザ・エア(OTA)を通じてアップデートが施されます。

  

SDVのメンテナンス・プロセスの簡易化

また、ソフトウェアを介した機能のリリースとメンテナンスにおける頻度と迅速性を高めることで収益性の向上を図り、従来の時間がかかる手動で分断されたプロセスを一新することで、車載ソフトウェアの更新頻度の増加を支援し、拡大するセキュリティの脅威に合わせて適切な対応策を講じることができます。

加えて、このモジュール式システムは、異なるデータソースに対してより良い接続性とセキュリティを確保するためにオープンスタンダードを用いて設計されており、自動車産業に携わる本システムの利用者は、それぞれのサイバーセキュリティの道筋に沿った最適な展開モデルを選択できます。また、VicOneとBlock Harborの統合ワークフローベースソリューションおよびそれに関連するユースケースの詳細は、VicOneのホワイトペーパー(英語)で紹介されており、こちらからダウンロードいただけます。
https://documents.vicone.com/solution-brief/simplifying-security-collaboration-vicone-and-block-harbor-unite-to-bridge-the-vsoc-psirt-gap.pdf

■VicOne最高経営責任者(CEO) マックス・チェン コメント:
「Block Harborのサイバーセキュリティ設計と運用プロダクションシステムの専門知識に、VicOneの30年以上に及ぶ脅威に関する知見と市場をリードする脆弱性開示の実績が加わることで、脅威を継続的にモニタリングし、サイバーセキュリティ体制の正確性を一貫して向上させることができます。この協業により、私たちは設計チームとメンテナンスチームの間のギャップを効果的に埋め、車両の展開と維持のライフサイクルを通じたサイバーセキュリティ体制から学びながら、より迅速かつ効率的な設計を実現します。」

■Block Harbor CEO ブランドン・バリー(Brandon Barry)氏 コメント:
「ソフトウェア・ディファインド・ビークル(SDV)へのサイバー攻撃の脅威が増大する中、ドライバーや乗客の安全は自動車メーカーにとって非常に重要です。自動車がソフトウェアの変更や機能のリリースを頻繁に行うようになり、自動車を取り巻く環境もより変化に富んでいる中、私たちは車両のサイバーセキュリティ・ライフサイクルを維持しやすくし、自動車メーカーの将来の利益を確保しつつ、モビリティの進歩が安全であることを保証します。」

Block Harborについて
Block Harborは、2014年、サイバー攻撃「Jeep Hack」の発生により、自動車業界が車両へのサイバー攻撃のリスクに注目し始めたことを受けて設立されました。自動車メーカー、サプライヤー、監査員といった車両サイバーセキュリティに迅速に取り組むパートナーと共にスタートし、常に新たな課題を解決し、お客様と協力しながら新たなソリューションを築いてきました。Block Harborのプラットフォーム「Vehicle Security Engineering Cloud(VSEC)」は、車両セキュリティオペレーションズチームおよび車両サイバーセキュリティラボのチームと提供されるサービスと合わせて、モビリティエコシステムに特化したソリューションを業界にリードして提供しています。
詳しくはwww.blockharbor.io/をご覧ください。

VicOneについて
VicOneは、未来の自動車を守るというビジョンを持ち、自動車産業向けに幅広いサイバーセキュリティソフトウェアやサービスを提供しています。自動車メーカーの厳しい要求に応えるために開発されたVicOneの各ソリューションは、現代の車両が必要とする高度なセキュリティニーズにマッチし、セキュリティを確保、スケーリングするように設計されています。VicOneは、トレンドマイクロの子会社であり、トレンドマイクロが30年以上にわたって培ってきたサイバーセキュリティ技術をベースにしています。これにより、類まれな自動車の保護と深いセキュリティへの洞察を提供し、お客様が安全でスマートな車両を開発できるよう支援しています。
詳細はwww.vicone.comをご覧ください。

■ご参考:現在のVicOneパートナー日本企業
•富士通:高付加価値なVSOCサービスの実現に向けた協業
•ティアフォー:セキュアな自動運転実現に向けた協業
•日立Astemo:コネクテッドカー向けセキュリティソリューション連携・協業
•パナソニック オートモーティブ:次世代コックピットシステム向け仮想化セキュリティの共同開発

【日本法人名】VicOne株式会社(英語名:VicOne Corporation)
【グローバル代表】CEO マックス・チェン
【日本法人役員】会長 マヘンドラ・ネギ、 マックス・チェン等
【設立日(台湾)】2022年6月 
【設立日(日本)】2023年6月(登記月)
【従業員数(グローバル)】約100名 
【本社所在地】日本、東京都渋谷区代々木2―1-1 新宿マインズタワー
【事業内容】自動車向けサイバーセキュリティソリューション
【U R L】https://www.vicone.com/jp 
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