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VR型レゾルバ(JVRシリーズ)開発、量産開始【日本航空電子工業】
VR型レゾルバ(JVRシリーズ)開発、量産開始
新たに自動車分野へセンサを供給
地球環境問題への対応が急務となる中、ハイブリッド自動車をはじめとする環境対応車の需要拡大が見込まれています。
ハイブリッド自動車は、エンジンとモーターの協調運転によってエネルギー効率向上を実現していますが、エネルギー効率を最適に制御するためには、モーターの回転角をきめ細かく検出する必要があります。モーターの回転角検出センサには、光エンコーダ、ホール素子などいくつかの方式がありますが、レゾルバは自動車での厳しい環境条件において最も適したセンサであります。
航空電子は、このハイブリッド自動車や電気自動車のキーデバイスであるレゾルバに注目し開発を進めてまいりましたが、このたびVR型レゾルバ「JVR シリーズ」およびレゾルバが出力したアナログ信号をデジタル信号に変換するインターフェースデバイスとして専用IC(R/Dコンバータ「JAC3601」)の生産を開始いたしました。
「JVRシリーズ」は、航空機用センサ開発から得られた独自の巻線技術、磁気回路設計技術を活かした、また多様化する環境対応車のモーターシステムに対してカスタマイズ対応が可能な設計となっている製品です。また「JAC3601」は、航空機用制御装置開発で培ったノウハウを活かし、多種な故障検出機能、高いノイズ除去機能、高精度/高応答性を世界最小クラスのパッケージに実装した高性能なR/Dコンバータであります。
当該製品は、Honda殿から2011年4月に全米で販売された新型CIVICに採用されました。また、株式会社SIM-Drive殿から2011年3月に発表された「SIM-LEI」にも採用されております。
当社は、今後ハイブリッド自動車や電気自動車の普及が進むにつれて、レゾルバの需要拡大が見込まれると考えております。当社では需要状況にタイムリーに対応できる体制を整えるとともに、今後も搭載機種拡大のために引き続き受注・提案活動を積極的に行って参ります。
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