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「ハイブリッド車用燃料タンク封鎖弁」が中部発明表彰の発明奨励賞を受賞【愛三工業】

2023年11月3日

  

「ハイブリッド車用燃料タンク封鎖弁」が中部発明表彰の発明奨励賞を受賞

  

公益社団法人発明協会主催による中部発明表彰の選考委員会において、当社は「ハイブリッド車用燃料タンク封鎖弁」で 発明奨励賞を受賞しました。この賞は大正10年に開始され、地方の優れた発明、考案又は意匠を顕彰するものです。

2050年のカーボンニュートラル実現に向け、自動車の電動化が進み、エンジンを搭載するハイブリッド自動車(HEV)、プラグインハイブリッド自動車(PHEV)の需要が伸びると予想されています。HEV・PHEVは環境への貢献度が高いものの、構造上揮発ガソリンがエンジンで燃焼されず大気に漏れ出す恐れがあり、その対策が求められています。

エンジン搭載車は、揮発したガソリン成分をキャニスタ内の活性炭に吸着させ、負圧によりエンジンにガソリン成分を戻すことで、揮発ガソリンの大気放出を防いでいます。しかし、HEV・PHEVはエンジン停止時間が長いため、キャニスタで吸着しきれないガソリン成分が大気に漏れ出す恐れがあります。「封鎖弁」は燃料タンクとキャニスタの間に設置され、燃料タンクを密閉する役割を果たしています(密閉タンクシステム)。

今回受賞した発明は、正圧リリーフ弁と負圧リリーフ弁を同心状に配置した構造と、リブ状突起(リブシール)を設けて正圧(逆圧)に対するシール性を確保した点が特徴です。この発明により、封鎖弁の小型化(従来品比:体格▲83%、質量▲82%)とリップシールへの逆圧に対する漏れ防止を実現しました。

審査においては、封鎖弁の小型化による車両搭載レイアウトの制約緩和、および軽量化による燃費低減に貢献し、HEV・PHEVの普及促進に寄与した点、ガソリン成分を確実にシールし大気汚染を防止した点のほか、この技術が採用された密閉タンクシステムを備えるHEV・PHEVが既に世界各国へ供給されている点などが高く評価されました。
なお、本技術への表彰は、令和5年度愛知発明表彰(主催:一般社団法人愛知県発明協会)に続いての表彰事例となります。

当社は今後とも、技術とものづくりで地球にやさしいモビリティ社会の実現に貢献してまいります。

  

【本件に関する問い合わせ先】
愛三工業株式会社 経営企画部 サステナビリティ経営推進室
Tel: 0562-48-6215(直通)|Email: press@aisan-ind.co.jp

  

  

  

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