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EPS用トルクセンサのタイ工場製造能力増強について【日立電線】

2012年10月25日

日立電線㈱はこのたび、自動車部品事業のグローバル供給体制を強化するために、タイの製造子会社AHCL (Thailand) Co., Ltd.(以下、「AHCL社」といいます)においてEPS(Electric Power Steering:電動パワーステアリング)用トルクセンサの製造能力を増強いたしますので、お知らせします。本設備は2013年春からの稼働を予定しております。

近年、自動車メーカーでは、世界戦略車の導入が加速しており、グローバルでみた最適地生産の動きが進んでおります。また、日系自動車メーカーにおいては、これまでの輸出対応から海外生産拠点をより強化する動きが活発化しております。
こうした背景から、当社では、海外の各地域で強まる自動車部品の需要に対応するために、自動車部品のグローバル供給体制の強化を進めております。このたび当社では、さらなるグローバル供給体制強化に向けタイの製造子会社AHCL社のEPS用トルクセンサの製造能力を増強いたします。

今回、製造能力を増強するタイのAHCL社は、2003年に設立された自動車部品製造会社で、EPS用トルクセンサを始めABS(Antilock Brake System)センサ、ブレーキホースなどを手掛けております。AHCL社の製造設備を増強することで、2014年度までにEPS用トルクセンサの製造能力を約2倍(2011年度比)にまで高めてまいります。トルクセンサとはシャフトに掛かる回転方向の力を検出し、電気信号に変える装置です。トルクセンサが搭載されるEPSは、油圧式パワーステアリングに比べ、エネルギー損失が少ないことや省スペース化が図れることから日本、欧州を中心に搭載が進んでおります。また、燃費規制などへの対応から北米、中国などの市場でも搭載比率が高まっており、さらなる需要拡大が期待されます。

今後とも当社グループでは、グローバルな視点に立ったマーケティングに基づき、最適地での製造・販売体制を構築することで、海外事業の強化を図ってまいります。

参考:トルクセンサ外観写真

AHCL(Thailand)Co., Ltd.の概要

所在地 : タイ  チョンブリ県
代表者 : 取締役社長  村上 和也
従業員数 : 402人(2012年6月末現在)
資本金 : 51,870万タイバーツ(2012年3月末現在)
主要生産品目 : 自動車向け各種センサ、ブレーキホース
出資比率 : 日立電線㈱  100%



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