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モトクロス専用「KX450」/クロスカントリー専用「KX450X」2024年モデルおよびKX50周年記念モデルを発売(カワサキモータース)
2023年9月25日
モトクロス専用「KX450」/クロスカントリー専用「KX450X」2024年モデルおよびKX50周年記念モデルを発売(カワサキモータース)
KX450 |
KX450X |
KX450 50th Anniversary Edition |
カワサキモータースは、2024年モデルとしてフルモデルチェンジしたKXシリーズの最上位機種「KX450」、および「KX450」をベースとする「KX450X」を発表しました。日本では10月14日(予定)より、カワサキモータースジャパンから発売します。
また、KXシリーズ発売50周年記念モデル「KX450 50th Anniversary Edition」「KX250 50th Anniversary Edition」を2023年9月以降導入国で順次発売開始します。
■モトクロス専用モデル「KX450」
KXシリーズは、「レースで表彰台の頂点にライダーを導く」という発売開始から50年間変わらぬ設計理念のもと、進化を遂げてきました。その設計理念の正しさは、AMAスーパークロスやモトクロス世界選手権における多数のタイトル獲得により証明されています。
2024年モデルのKX450では、エンジンの吸排気系をアップデート。フィンガーフォロワーロッカーアーム機構*1はそのままに、吸排気の流れを最適化し、スムーズな中低速と高回転域の力強さを実現しました。エンジンだけでなく、フレームも新設計し、軽快なハンドリングと安定感のある走行性能を高い次元で両立させています。
また、KXシリーズとして初めてボタン操作でパワーモードやKTRC(カワサキトラクションコントロール)*2を設定できるようになりました。 さらに、スマートフォンアプリ 「RIDEOLOGY THE APP KX」*3を使用し、スマートフォンからのエンジンマップ調整が可能になりました。
■クロスカントリー専用モデル「KX450X」
モトクロス専用モデル「KX450」をベースとしたクロスカントリー専用モデル。「KX450」のパワフルなエンジンやファクトリーマシン直系の装備を継承しながら、18インチリヤホイール、エンデューロタイヤの装着、サイドスタンドなどクロスカントリーに適した機能を備えています。
■KX50周年記念モデル「KX450 50th Anniversary Edition」「KX250 50th Anniversary Edition」
2023年で発売50周年を迎えるKXシリーズ。半世紀にわたる歴史を記念して、KXの持つアグレッシブさと挑戦する意志を具現化した、アイコニックなモデルを新発売します。モチーフとしたのは、1990年モデルのKX250。蛍光ピンクとブルーで構成されたKXロゴと、鮮やかなブルーのシートといった、ポップでカラフルなデザインを採用したこのモデルは、多くのモトクロスファンの印象を残したモトクロッサーです。
KX50周年記念モデル2機種には、KXロゴとシートのほかにも、1990年モデルをオマージュした多くのデザインや記念ロゴが車体に盛り込まれており、記念モデルにふさわしい外観となっています。
【参考リンク】
KX50周年スペシャルサイト
https://www.kawasaki-cp.khi.co.jp/KX50years/
※1 : 2019年モデルのKX450から採用した、カムシャフトの回転をバルブに伝える方式。バルブ機構部の質量は従来の直打式よりも軽減され、吸排気バルブの大径化とハイリフト化などを可能とし、エンジン出力向上に貢献しています。
※2 : タイヤの空転を抑え、路面に最適な駆動力が伝わるようエンジン出力を調整する機能。滑りやすい路面などでのトラクション向上に貢献します。
※3 : エンジンマップの調整、エンジンデータのリアルタイム把握、メンテナンス履歴やセットアップログの記録がスマホ上で行えるアプリケーション。
<主な特長>
(エンジン・車体)
1. さらに進化した449cm3水冷4ストローク単気筒DOHC4バルブエンジン
ダウンドラフト吸気レイアウトとシンメトリーに配置された吸排気バルブレイアウトにより、低中速回転域でのスムーズさと高回転域の力強さを両立させています。 吸気レイアウトは直線的に設計し、排気口は吸気口と同じ動線上に配置することで、高い吸排気効率を実現。パフォーマンスの向上に寄与しています。
2. 軽量なアルミペリメターフレーム
軽快なハンドリングと安定感のある走行性能を高い次元で両立させた新設計のフレームを採用。剛性バランスを最適化することでフロントの接地感を向上させ、幅広いコンディションでのコーナリング性能を向上させています。
3. ブレーキ性能の向上
フロントブレーキには、KXシリーズ初となるブレンボ製キャリパーとマスターシリンダーを、またリヤにはニッシン製のキャリパーとマスターシリンダーを搭載。コーナー進入時のコントロール性を向上させています。
(電子制御技術)
1. スマートフォン接続機能 — KXシリーズ初搭載
従来は専用機器を有線接続して調整していたエンジンマップを、スマートフォン用アプリ「RIDEOLOGY THE APP KX」で車両とペアリングすることで調整が可能に。 また、アプリ上でエンジンデータをリアルタイムで把握できるほか、メンテナンス履歴やセットアップのログを記録することもできます。
2. カワサキトラクションコントロール(KTRC)— KXシリーズ初搭載
ハンドルバー左側にあるボタンを使用し、トラクションコントロールを2つのレベル(弱、強)から簡単に切り替えることができます。システムをオフにすることも可能です。
3. パワーモード
ハンドルバー左側にあるボタンを使用し、ECU内の2つのプリセットエンジンマップ(ノーマル、マイルドレスポンス)を簡単に切り替えることができます。
4. ローンチコントロールモード
トラクションの低い路面においても、エンジン出力をコントロールして最良のスタートを切れるようにサポートを行います。
(デザイン・装備)
1. 人間工学に基づいたスリムなボディワーク
シュラウド、サイドカバー、リアフェンダーのデザインを一新。より力強い造形としながら、スムーズな表面とすることで、ライダーの動きを妨げないインターフェイスを実現しています。また、カワサキブランド初搭載となる、ミディアムコンパウンドのODIロックオングリップは、交換しやすく優れたグリップフィールを提供します。
2. クイックリリースサイドカバー
工具無しで取り外せるサイドカバーを採用。エアフィルターエレメントへのアクセスが容易になりました。
<主要諸元>
■「KX450 50th Anniversary Edition」「KX450」
■「KX450X」
■「KX250 50th Anniversary Edition」
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