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NXP、二輪車に豊かなマルチメディア体験をもたらす 新リファレンス・プラットフォームを発表

2023年10月17日

  

NXP、二輪車に豊かなマルチメディア体験をもたらす
新リファレンス・プラットフォームを発表

高性能グラフィックを実現したデジタル・クラスタとコネクティビティを組み合わせたリファレンス・プラットフォームにより先進的な二輪車のユーザー・エクスペリエンスを提供

  

NXP Semiconductorsはオートバイ、電動スクーターなど二輪車向けのデジタル・インスツルメント・クラスタとコネクティビティを同時に一つのSoCで実現するリファレンス・プラットフォームを発表しました。このプラットフォームは高性能なi.MX RT1170クロスオーバーMCUと高集積のAW611シングルチップWi-Fi® 6、Bluetooth®/Bluetooth Low Energy Audioソリューション、セキュア・ワイヤレスアクセスMCUであるKW45を組み合わせることで二輪車のユーザー・エクスペリエンスを向上し、かつ非常にコスト効率の高いシステム開発をサポートします。このプラットフォームはハンズフリー通話、スマートフォンとのワイヤレス・ペアリングによるプロジェクション、Bluetoothオーディオ、OTAアップデート、クラウド接続、フリート管理、セキュアなカー・アクセス、車両位置特定など、高性能グラフィックスと豊富なコネクティビティ・ユースケースを実現します。

世界市場で二輪車はおよそ3億台が利用され、通勤や通学に利用される原付と言われるモデルからレジャー用のハイエンド高性能モデルまで電動化が進んでいます。充実したグラフィック性能を持つコネクテッド・デジタル・ディスプレイはこうした電動化モデルの安全走行に不可欠であり、ナビゲーション情報やバッテリー残量、車両の状態、充電ポイントの位置などを確認するための重要な情報をドライバーに提供します。二輪車は四輪のEV車に比べ 航続距離が限られており、安全な走行にはこうした情報が欠かせません。またOEMにとっても、システムに記録される使用状況やバッテリー寿命などのデータは重要な情報になります。

NXPのデジタル・インスツルメント・クラスタとコネクティビティ・リファレンス・プラットフォームはこれらの必須機能をOEMに提供するだけでなく、広範なコネクティビティ・ユースケースにおけるユーザー・エクスペリエンスの向上を実現します。スマートフォン、スクーター搭載のデジタル・クラスタ、ヘッドフォン間の3ウェイBluetoothペアリングや、ドライバーと同乗者の音楽共有、さらには駐車場で「自分のバイクを探す」位置特定機能も可能にします。

Visteon Corporationのコックピット・ドメイン・コントローラ・プロダクトライン担当グローバル・シニア・ダイレクタのSivakumar Yeddanapudi氏は、次のようにコメントしています。「毎日の通勤においても、旅行においても、ユーザーは走行をより楽しく安全にするコネクティビティ機能を持つクラスタを求めています。NXPのクラスタとコネクティビティ・リファレンス・プラットフォームとVector Graphicsを組み合わせることで、インジケーターやメーター、スマートフォンとのペアリング、音楽共有、ナビゲーション、EV充電情報などハイエンドのユーザー・エクスペリエンスをOEMに満足いただけるコストで提供できるようになりました。」

NXPのバイス・プレジデント 兼 車載エッジ・プロセッシング担当ゼネラル・マネージャーのDan Loopは次のようにコメントしています。「デジタル・インストルメント・クラスタは車両の状態を運転手に通知するだけでなく、運転手が自分の好みに合わせて車両をカスタマイズする手段も提供します。NXPのデジタル・インストルメント・クラスタとコネクティビティ・プラットフォームはアップデートとカスタマイズを可能にし、最新の安全性、セキュリティ、コネクティビティ機能をサポートします。要求される性能やワイヤレス・コネクティビティ機能、コストをバランス良く考慮したプラットフォーム実現します。」

この新しいクラスタとコネクティビティ・リファレンス・プラットフォームにはAEC-Q100 Grade 3認証を取得したNXPの高性能な i.MX RT1170クロスオーバーMCUが搭載されています。高集積のi.MX RT1170製品は高価な外部メモリや電源管理サブシステムを必要としないため、システム・コストの削減につながります。このプラットフォームにはMCUXpresso SDK内に含まれるNXPのWi-Fi / Bluetoothデバイス・ドライバのほか、ディスプレイ、GNSSなどにも対応しているため、開発者は独自の二輪車用コネクテッド・クラスタを容易に開発することが可能です。デュアル・コアのi.MX RT1170クロスオーバーMCUはWLAN、Bluetooth、GPS、オーディオ、ディスプレイ、カメラ・センサなどの周辺機器に接続可能な幅広いインターフェースを備え、ベクター・グラフィックス・アクセラレータも搭載しています。また、充実したグラフィックス機能も備えており、AltiaThe QT CompanyEmbedded Wizard by TARA SolutionsCrankなど、NXPの幅広いパートナー・エコシステムでサポートされています。

このリファレンス・プラットフォームにはAEC-Q100 Grade 2認定を取得した、Wi-Fi 6とBluetooth / Bluetooth Low Energy 5.2対応の高度に集積されたデュアルバンド対応シングルチップ・ソリューションであるAW611も含まれています。内蔵されている無線機能と外部の無線機能は効率的に共存することができ、システム・コストの削減にもつながっています。

また、このプラットフォームはセキュア・カー・アクセスと車両位置特定サービスを提供するKW45 BLEワイヤレスMCUも搭載しています。KW45の3コア・アーキテクチャには96 MHzのArm® Cortex®-M33アプリケーション・コア、無線専用のCortex-M3コア、分離型のEdgeLock®セキュア・エンクレーブが統合されています。また、Bluetooth Low Energy 5.3準拠の無線機能も搭載しており、最大24の同時セキュア接続をサポートしています。

詳細については、NXPのウェブサイトをご覧ください。

  

NXP Semiconductorsについて
NXP Semiconductors N.V.(NASDAQ: NXPI)には、より良く、安全・安心なコネクテッド・ワールドを実現する画期的なテクノロジーを生み出すために優秀な頭脳がそろっています。組み込みアプリケーション向けのセキュアなコネクティビティ・ソリューションで世界をリードするNXPは、オートモーティブ、インダストリアル& IoT、モバイル、通信インフラの各市場で新たな可能性を一方、より持続可能な未来を実現するソリューションを提供しています。60年以上にわたって蓄積した経験と技術を活かし、NXPは世界30か国強で約3万4,500名の従業員を擁しています。2022年の売上高は132億1,000万米ドルでした。詳細はWebサイトwww.nxp.comをご覧ください。

NXPジャパンはNXP Semiconductorsが開発および製造するプロセッシング・ソリューション、認証技術、コネクティビティ、高出力RFやアナログ製品などを日本市場に提供しています。本社は東京都渋谷区で、名古屋および大阪に営業所があります。詳細はWebサイトwww.nxp.jp(日本語)をご覧ください。

NXP、NXPロゴ、EdgeLockはNXP B.Vの商標です。ArmとCortexは米国およびその他の国におけるArm Limited(またはその子会社、関連会社)の商標または登録商標です。関連技術は特許、著作権、意匠、企業秘密のいずれかまたはすべてによって保護されている可能性があります。All rights reserved. BluetoothのワードマークとロゴはBluetooth SIG, Inc.が所有する登録商標であり、NXP Semiconductorsはこうしたマークの使用許可を受けています。他の製品名、サービス名は、それぞれの所有者に帰属します。

  

プレスリリースに関するお問い合わせ
NXPジャパン株式会社
マーケティング & コミュニケーションズ
増田 清美
〒150-6024 東京都渋谷区恵比寿4-20-3恵比寿ガーデンプレイスタワー24F
Tel: 070-3627-6472
kiyomi.masuda@nxp.com

  

  

  

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