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NXPのS32K3車載MCUがAWSクラウド・サービスに対応

2023年10月5日

  

NXPのS32K3車載MCUがAWSクラウド・サービスに対応
S32K3ベースのゾーン・アグリゲータとエンド・ノードがクラウド・サービスにアクセスできるようになり、
S32オートモーティブ・プラットフォームのクラウド・アクセス機能がさらに拡充。
S32K3の新機能は自動車メーカーに新しい自動車アーキテクチャ向けのフレキシブルな
クラウド・コネクティビティを提供。

  

NXP® Semiconductorsはボディ、ゾーン・コントローラ、電動化アプリケーション向けに広く採用されている車載マイクロコントローラS32K3にAmazon Web Services(AWS)クラウド・コネクティビティを統合し、 NXP S32オートモーティブ・プラットフォーム 全体でセキュアなクラウド・コネクティビティのサポートを強化したと発表しました。このエンド・ツー・エンドの車載データ・ソリューションは車載プロセッサ・ソリューション S32K3S32Z/ES32G2S32G3 をカバーすることになり、新しい車載サービスとセキュアなクラウド・サービスを実現します。AWS IoT CoreサポートするFreeRTOSライブラリの使用により、NXPのS32K3にクラウド・コネクティビティが統合され、クラウドへのセキュアな接続、車両データに基づくインサイト、サービス、OTA(Over-The-Air)アップデートを実現するソフトウェア・デファインド・ビークル(SDV)の開発期間が短縮します。また、ソフトウェア・ライブラリにより、AWS IoT Greengrassを実行するデバイスとS32K3の間をシームレスに接続できます。

セキュアなクラウド接続サービスは先進的なデータ主導のオートモーティブ・エクスペリエンスを加速し、新たなビジネス・チャンスを生みます。リアルタイムで車両全体のデータにアクセス/処理する機能に加え、クラウド・サービスと機械学習に安全にアクセスする機能により、OTA(Over-The-Air)を通じて継続的に改善されるインテリジェントな車両が実現します。自動車メーカーは自動車のパフォーマンスや状態、運転手の振る舞い、交通パターンなどに関するインサイトを取得できます。同様に、エンドユーザーは自動車の長寿命化や機能追加というメリットを享受できます。モビリティ・ビジネスは合理化されたクラウド接続サポートを活用することにより、迅速にイノベーションを起こし、新しいアプリケーションを提供することができます。例えば、データの収集と分析は従量制自動車保険などの新たな収入源につながる可能性があります。

2020年、 NXPはAWSとの協業 により、AWS IoTサービスとNXPのサービス指向ゲートウェイ用車載ネットワーク・プロセッサ「S32G」を統合したことを発表しました。NXP S32デバイスのソフトウェアとAWSクラウド・ソリューションは広範な通信技術をサポートしており、4G/5GセルラーやWi-Fiなどの無線接続技術で使用可能です。さらに、この度、NXP S32K3デバイスはAWSクラウド・サービスに直接、またはより強力な S32G デバイスを用いてAWS IoT CoreやAWS IoT Greengrass、AWS IoT FleetWiseなどのAWSクラウド・サービスに接続できるようになりました。

S32K3のAWS接続機能が拡張されたことにより、車載OEMは使用する車載アーキテクチャに関係なく、フレキシブルにAWSクラウド接続を車両に組み込むことができ、車載アーキテクチャの移行がスムーズになります。その例として、S32K3がメインのエンド・ノードまたはゾーン・コントローラとして機能し、車載ネットワーク・プロセッサ「S32G」を補完するアーキテクチャや、S32Gプロセッサなしで複数のS32Kデバイスを使用し、1つまたは複数のS32K3にAWSクラウド・サービスにアクセスするためのゲートウェイとしての役割を持たせる構成が挙げられます。

NXPのS32自動車プラットフォームとAWSクラウド接続機能の組み合わせはさまざまなモビリティ・タイプに適しています。例えば、クラウドに直接接続できるS32K3デバイスは電動自転車やスクーターなどの小型車両に適しています。その場合、S32K3デバイスはアグリゲータまたはメイン・コントローラとして機能します。

NXP S32K3 MCU
NXP S32K3はArm® Cortex®-Mシリーズをベースとするスケーラブルで低消費電力のマイクロコントローラで、AEC-Q100に準拠しており、車載/産業用ASIL B/Dアプリケーション(ボディ、ゾーン・コントローラ、電動化)に適した高度な安全性、セキュリティ、ソフトウェアサポートを備えた製品です。専用のハードウェア・セキュリティ・エンジン(HSE)とA/Bスワップ機能を搭載しており、S32K3へのOTAファームウェア・アップデートを安全に保護します。 このデバイスは最低15年間の長期製品供給プログラムの対象となっており 、サードパーティ製ソフトウェアやツールで構成される包括的なエコシステムによってサポートされています。

詳細については、http://nxp.com/AWS-LIBRARIES-S32K3をご覧ください。

NXP Semiconductorsについて
NXP Semiconductors N.V.(NASDAQ: NXPI)には、より良く、安全・安心なコネクテッド・ワールドを実現する画期的なテクノロジーを生み出すために優秀な頭脳がそろっています。組み込みアプリケーション向けのセキュアなコネクティビティ・ソリューションで世界をリードするNXPは、オートモーティブ、インダストリアル& IoT、モバイル、通信インフラの各市場で新たな可能性を一方、より持続可能な未来を実現するソリューションを提供しています。60年以上にわたって蓄積した経験と技術を活かし、NXPは世界30か国強で約3万4,500名の従業員を擁しています。2022年の売上高は132億1,000万米ドルでした。詳細はWebサイト www.nxp.com をご覧ください。

NXPジャパンはNXP Semiconductorsが開発および製造するプロセッシング・ソリューション、認証技術、コネクティビティ、高出力RFやアナログ製品などを日本市場に提供しています。本社は東京都渋谷区で、名古屋および大阪に営業所があります。詳細はWebサイト www.nxp.jp (日本語)をご覧ください。

NXP、NXPロゴはNXP B.Vの商標です。他の製品名、サービス名は、それぞれの所有者に帰属します。All rights reserved. © 2023 NXP B.V.

  

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NXPジャパン株式会社
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増田 清美
〒150-6024 東京都渋谷区恵比寿4-20-3恵比寿ガーデンプレイスタワー24F
Tel: 070-3627-6472
kiyomi.masuda@nxp.com

  

  

  

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