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ブラジルに自動車用高機能部材の新工場を建設【日東電工】

2012年10月18日

南米市場でのテープ関連事業の拡大目指す
ブラジルに自動車用高機能部材の新工場を建設


日東電工㈱(本社:大阪市  代表取締役社長:柳楽幸雄、以下日東電工)は、成長著しいブラジルの自動車市場でのシェア拡大を図るため、現地の販売会社である日東電工ラテンアメリカ(本社:ブラジル・サンパウロ州  代表:Jair Lopes)に高機能部材を一貫生産する新工場を2013年12月に建設することを決定しました。新工場はブラジル初の生産拠点であり、自動車の燃費向上や車内の静寂性向上などに寄与する各種NVH(Noise(騒音)・Vibration(振動)・Harshness(耳障り))対策製品から生産を開始します。その後は自動車市場以外にも生産品目を広げていき、南米市場における中心拠点としていく計画です。

背景

ブラジル経済は、1994年のカルドーゾ政権の発足以降、安定した政権運営によりハイパーインフレからの脱却に成功し2000年代半ばより急速な経済発展を遂げています。また2014年にはサッカーのワールドカップ、2016年にはリオ・デ・ジャネイロオリンピックの開催が決定しており、更なる経済成長が期待されています。
特に自動車市場は堅調に拡大しており、各社が戦略車の投入や新工場の設立を計画していることから今後も更なる需要拡大が見込まれます。そのような中、ブラジル政府が自国内の自動車生産量を増やすために完成車の輸入量に制限を設けるとともに、現地で生産された部品を一定比率以上採用することを工業税の免税条件としているため、大手自動車部品メーカーも新規進出や現地での生産拡大を加速させています。
そのため、これまでは北米や日本で生産した製品をブラジル市場に供給してきましたが、今後の自動車市場でのシェア拡大には現地生産化が不可欠と判断し、新工場建設を決定しました。建設予定地のサンパウロはブラジルおよび南米経済の中心地であり、自動車産業に留まらず航空機関連やエレクトロニクス関連など様々な産業への製品展開に適しています。
成長する国やエリア特有のニーズに応え新製品を創出する“エリアニッチトップ戦略”を掲げる日東電工にとってブラジルを中心とする南米エリアは、中国やインドなどと並び最も重要な市場の一つであり、新工場建設を機に更に事業を拡大してまいります。

新工場の概要

1) 建設場所 : サンパウロ州サンタ・パルナイバ市(サンパウロ市の北西40㎞)
2) 投資金額 : 約14億円
3) 敷地面積 : 20,000㎡
4) 建屋面積 : 5,000㎡
5) 生産品目 : 各種自動車向け高機能部材および加工品
6) 人員 : 55人(立ち上げ時)
7) 工事着工 : 2013年2月
8) 竣工時期 : 2013年12月

完成予想図

本件のお問い合わせ先

コーポレートコミュニケーション部  広報グループ
電話 : 06-6452-2215 / FAX : 06-6452-3316
E-mail : communication_group@nitto.co.jp



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