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3Dプリンタによる、高機能フィルムをつくるための金型の製造を開始【アクスモールディング】

2023年7月27日

  

3Dプリンタによる、高機能フィルムをつくるための金型の製造を開始
納期を3ヶ月から1週間に短縮、さらに高機能フィルムの製造も容易に

  

高機能のフィルムやシートをつくるため、樹脂を平らに成形する金型「Tダイ」を完全オーダーメードで設計・制作する、町工場ベンチャー・アクスモールディング株式会社(本社:東京都大田区、代表取締役社長:横田新一郎、以下「当社」)は、金属3Dプリンタによる「Tダイ」の製造開始しました。

  

金属3Dプリンタを用いることで、納期を従来の3ヶ月から1週間に短縮することが可能となりました。加えて、従来の製法では不可能、あるいは極めて高価格、かつ長納期にならざるをえなかった、数百層からなる高機能フィルムの作成も容易になります。

  

「Tダイ」とは

「Tダイ」とは高機能なフィルムやシートをつくるために、プラスチックの樹脂を押し出し、均一に薄く加工するための金型です。

「Tダイ」を用いて製造される高度なフィルムやシートの代表例は、スマートフォンやテレビを購入したときに画面に貼ってあるシート、あるいはコンビニエンスストアで販売されている、おにぎりや弁当、パン、菓子などを包むフィルムがあります。ほかには冷蔵庫や住宅の断熱材にも用いられています。

  

これまで以上に短納期が求められる背景

従来の製法では金型をつくるのに、数ヶ月の期間、そして数千万円の費用を要することから、気軽に試作品をつくることができませんでした。ですが、当社の開発した金属3Dプリンタによる製法であれば、費用を抑え、1週間で金型が作成できます。変化の時代に対応するため、これまではありえないスピードで製品を市場投入し、改良しつづけることが可能となるのです。

  

従来の製法では極めて難しかった超多層膜フィルムの作成も可能に

近年、高機能フィルムへの需要が高まっています。例えば、スニーカーです。ソールの中にエアクッションが入っているような高い機能性を有するスニーカーでは、空気が漏れないようにするために、高機能フィルムが用いられています。最新のオフィスビルの窓に貼られている「光は通すが熱は通さない」フィルムも同様です。

従来の製法であれば、高機能を実現するための多層膜をつくるには、複数の金型を作成し、組み合わせるという、途方も無い手間、そして高度な設計技術を必要としていました。

ですが金属3Dプリンタを用いれば、金型を組み合わせる必要はありません。CADで設計図を描けば、そのまま一体構造で金型を製造することができるからです。

今、製造現場では技術の伝承が大きな課題となっています。技術者の高齢化、さらに若者の製造業離れによって、困難となっているのです。ですが金属3Dプリンタであれば、かつてのような高度な技術が不要となるため、技術伝承問題の解決策にもなります。

  

会社概要:アクスモールディング株式会社

代表取締役社長:横田新一郎
本社:東京都大田区南蒲田2-8-2cinza101
​丹沢テクノセンター:神奈川県秦野市曽屋553‐1
https://www.axmolding.com/

2017年、代表取締役の横田新一郎が起業した「町工場ベンチャー企業」。スマートフォンやテレビを購入したときに画面に貼ってあるシート、あるいはコンビニエンスストアで販売されている「おにぎり」を包むフィルムなど、高性能のフィルムやシートを作るための工具・「Tダイ」を完全オーダーメードで設計・製造しています。その技術力と顧客に応じたきめ細かい対応力は国内随一。国内外の大手企業が相次いで「高い技術力を必要とする特殊案件」を依頼するだけではなく、同業他社までもが「自社では解決できない案件」を持ち込む「業界の駆け込み寺」的な存在となっています。逆風下にあるものづくりの世界で、ゼロから年商10億円まで成長。「日本の町工場の再興」に挑み続けています。2021年には「大田区中小企業新製品・新技術コンクール」で優秀賞を受賞。

  

  

  

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