GNSS高利得LNA L1/L2/L5/L6対応「NJG1187AKGC-A*3」発売【日清紡マイクロデバイス】

2023年5月25日

～ AEC-Q100 grade 2及びVDA 6.3 車載部品規格適合～
GNSS高利得LNA L1/L2/L5/L6対応「NJG1187AKGC-A*3」発売

日清紡マイクロデバイス株式会社（代表取締役社⾧:田路悟）は、GNSS (GPS、GLONASS、BeiDou、Galileo 等) 向けにAEC-Q100 grade 2及びVDA 6.3などの車載部品規格に適合したNJG1187AKGC-A*3を2023年5月より発売します。

昨今、ドライブレコーダーやカーナビゲーション等の車載機器では、安全且つ便利なシステムを構築するために、高精度の位置情報が必要になります。当社では、これらのニーズにお応えするため、GNSSマルチバンドを実現できるAEC-Q100*1grade 2及びVDA6.3*2に適合する製品のラインアップを強化してきました。
NJG1187AKGC-A*3は、1.5 GHz帯 (1559～1610 MHz) 及び1.1～1.2 GHz帯 (1164 MHz～1300 MHz) で対応可能な、高利得かつ低雑音指数を特⾧とするLNA (Low Noise Amp) 製品で (図1)、GNSS受信機器の受信感度の向上や測位時間の短縮に貢献します。また、一段目と二段目のLNAの整合をパッケージ外部で行っているため、用途に合わせて柔軟に回路構成を変更可能です。
本製品のパッケージは、ウェッタブルフランクパッケージを採用する事で、自動外観検査の導入が容易になります。

*1　AEC-Q100 は、車載用電子部品の信頼性の世界基準の規格。
*2　VDA6.3 は、ドイツ自動車工業会が規格化したプロセス監査。
　　本規格への準拠及び、監査に合格している事で、車載向け製品への採用の幅が広がります。

図1. NJG1187AKGC-A*3の対応周波数*4

特⾧

1. GNSS各バンドで、高利得と低NF (雑音指数) 特性を実現
外部回路の変更により、受信出来る周波数を調整することができ、1.1～1.6 GHz帯の各バンドにおいて、34 dB以上の高利得、0.6 dB台の低NFを実現しています。高精度測位に必要なマルチGNSSへ対応できるため、GNSS受信機器の受信感度の向上や測位時間の短縮に貢献します。

2. 回路構成の自由度向上
一段目と二段目のLNAの整合をパッケージ外部で行っているため、LNAの段間にフィルタを配置することが可能です。この構成により、NFへの影響を最小限としながら高い減衰特性を実現できます。図2は段間にフィルタを挿入したアプリケーション例となります。本製品は用途に合わせて柔軟に構成を変更して使用いただけます。

図2. 段間にフィルタを挿入したアプリケーション例*4

3. ウェッタブルフランクパッケージの適用
車載向けでご要望の強い0.5 mmピッチのウェッタブルフランクパッケージ適用により、確実なはんだ実装及び自動外観検査の導入が容易になります。

図3. 実装イメージ*4

4. 主な仕様 (詳細はデータシートご参照下さい)

項目	NJG1187AKGC-A^*3
パッケージ	1.6 x 1.6 x 0.78 mm
電源電圧	1.5 V ～ 3.7 V
動作電流 (消費電流)	8.0 mA Typ.
対応周波数	1164 MHz　～　1610 MHz
小信号利得 (Gain)	34 dB Typ. @ L1バンド 37 dB Typ. @ L2/L5バンド 36 dB Typ. @ L6バンド
雑音指数 (NF)	0.60 dB Typ. @ L1バンド 0.65 dB Typ. @ L2/5/6バンド
サンプル価格	132 円（税込み）
月産規模	100 万個