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<業界初> 熱源や温度分布の変化とデータ波形のオーバーラップ同期解析を実現【シナノケンシ】

遠赤外線カメラ≪サーモグラフィー≫とデータロガーを融合 “「PLEXLOGER Thermo」(プレクスロガーサーモ)”を開発

シナノケンシ株式会社(社長:金子元昭/長野県上田市 TEL0268-41-1800、以下シナノケンシ)は、サーモグラフィーの動画映像(最高60fps)と波形データ(制御信号及び電圧・電流・圧力・振動など各種センサー信号)を同期記録し、モニター上で完全同期させオーバーラップ解析ができる、業界初の温度分布解析装置”PLEXLOGGER Thermo(プレクスロガーサーモ)”を新たに開発し、今秋初めより販売を開始いたします。(2011年9月予定)

“PLEXLOGGER Thermo(プレクスロガーサーモ)”

【新製品の特長】
サーモグラフィーの映像と各種センサーデータを同期して記録し、その場ですぐ再生・同期解析が可能
高精細なVGAサイズ(640×480pixel)の映像を30fps、QVGAでは60fps の動画で記録が可能
測定可能温度 −40℃〜500℃ *今後、オプションにて2000℃まで対応する予定:時期未定。
持ち運びを重視し、設置や設定が簡単で、見やすい8インチ液晶を実装したコンパクト設計
(操作本体:212mm×257mm×66.5mm、1.8kg)
映像の変化量や各種センサー、製造装置や計測器が発する信号をトリガーとする自動記録及び通知、連続保存が可能
熱源及び温度分布の解析(熱源及び変化量測定)ができるパソコン用ソフトウェアを標準添付(Windows版) *Windowsはマイクロソフト社の登録商標です。
標準添付ソフトウェアにて、記録された波形データを映像と同期させたフーリエ(FFT)(注1)及びウェーブレット解析(注2)が可能。
パソコンなどから接続ができるUSB及び LANポートを搭載

(注1) フーリエ解析(FFT)とは・・・波形データの解析手法で、音や振動など波形データが、どのような周波数と振幅の成分(スペクトル)を持っているかを分析できる。
(注2) ウェーブレット解析とは・・・周波数スペクトルの時間的変化や空間的推移を2次元イメージ化することができる波形データの解析手法で、音や振動など波形データを時系列にスペクトル解析が可能となる。

新製品開発の背景

輸送機及び自動車(特にハイブリッド車、EV車)、新エネルギー開発分野、電気機器の開発現場では、光・音・歪・振動・圧力・電流など各種のセンサーが使用され、それらの様々なセンサーや制御信号の波形データと各種デバイスや機械・設備の温度分布や熱源の時間変化を、より簡単に複合解析できるアプリケーションが求められていました。また、システムの複合化・複雑化が進み、不具合や故障の原因究明及び動作の評価・検証の効率化及び品質向上のニーズが高まっています。

その課題に応えるため、シナノケンシでは、サーモ映像とデータ波形の同期記録を遠赤外線カメラ(サーモグラフィー)、データロガー、モニターを一体化し、その場でモニター再生・解析できる、携帯性(可搬性)と操作性に優れた解析装置”PLEXLOGGER Thermo(プレクスロガーサーモ)”を開発いたしました。
さらに、記録映像をより詳細に解析するために、アプリケーションソフトウエア(PLEXLOGplus Thermo)も標準添付しました。


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