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「人とくるまのテクノロジー展2023 YOKOHAMA」に出展【NTN】

2023年5月16日

  

「人とくるまのテクノロジー展2023 YOKOHAMA」に出展

  

「人とくるまのテクノロジー展2023 YOKOHAMA」
会期    2023年5月24日(水)~26日(金)
会場    パシフィコ横浜
      (神奈川県横浜市西区みなとみらい1-1-1)
ブースNo.  73

「人とくるまのテクノロジー展 ONLINE STAGE 1」
会期    2023年5月17日(水)~6月7日(水)

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NTN株式会社(以下、NTN)は、5月24日~26日にパシフィコ横浜で開催される「人とくるまのテクノロジー展2023 YOKOHAMA」に出展いたします。

自動車市場においては電動化・EV(電気自動車)シフトが加速しており、各自動車部品に求められるニーズは大きく変化しています。NTNは「『Nameraka』×『Solution』-ひと・くるま・社会の未来づくりに貢献する-」をテーマに、駆動、伝達、制御の3つの領域別に、NTNならではの未来に向けたソリューションを提案します。

駆動領域のゾーンでは、EVの駆動源として使用されるe-Axle向けの各種商品をご紹介します。航続距離の延長や省電費化を背景に、e-Axleは小型化・高出力化が進み、それに伴って軸受には高速回転性能が求められています。また、e-Axleはバッテリーの電気を用いて稼働するため、軸受内部に電流が通過した際に金属組織が溶融し、それに伴う軌道面のはく離などの損傷(電食)への対策が必要となるほか、モータのハウジングの薄肉化に伴い発生しやすくなるクリープ*1への対応も求められます。NTNブースでは、世界最高水準の高速回転性能dmn値*2 220万を誇る高速深溝玉軸受や絶縁体を使用した耐電食軸受、業界で初めてクリープの停止を実現した「クリープレス軸受」など、e-Axle特有の使用環境に対応した商品を展示します。

伝達領域のゾーンにおいては、駆動源から生み出されるトルクをロスなくタイヤに伝えるために、伝達効率を追求したハブベアリングとドライブシャフトを展示します。グリースやシールの見直しにより低フリクション化を実現した「低フリクションハブベアリング」や、伝達時のトルク損失を大幅に低減する高効率固定式等速ジョイント「CFJ」、リヤ用に特化した専用設計により軽量化を実現したリヤ用小型・軽量ドライブシャフト「Rシリーズ」、さらにはハブベアリングとドライブシャフトを一体化した「4世代ハブジョイント」など、両商品で高い世界シェアを誇るNTNが長年にわたり培ってきた技術を活かした高機能商品をご紹介します。

制御領域のゾーンでは、補機やブレーキなどの電動化に対応する各種商品をご紹介します。電動ブレーキなどに使用されるボールねじに加え、自動運転におけるステアリングの安全性に貢献する「次世代ステアリング用メカニカルクラッチユニット(MCU)」、軽量・コンパクトかつ多様な運転条件に対応する「機電一体電動オイルポンプ」などの高機能モジュール商品も展示します。

なお、5月17日から6月7日にかけて開催されるオンライン展示会「人とくるまのテクノロジー展 ONLINE STAGE 1」でも、出展商品を写真やパネルなどを用いてご紹介いたします。

皆さまのご来場をお待ちしております。

 *1)固定した外輪が円周方向に回転してずれる現象
 *2)軸受の回転性能を表す指標で、軸受ピッチ円径(mm)×回転速度(min-1)

  

主な展示商品

1. 駆動領域ゾーン
展示内容:e-Axleの小型化・軽量化・高出力化に伴い、軸受に求められる高速回転、耐クリープ、耐電食に対応する商品を紹介。

EV・HEV用高速深溝玉軸受
保持器の材料の見直しにより高強度化を図るとともに、ポケット部の形状を工夫することで、遠心力による保持器の変形を最小化し、高速回転対応を実現しました。

グリース潤滑およびオイル潤滑環境下での適用が可能で、オイル潤滑環境下においてはdmn値220万*3の高速回転にも対応します。近年、モータの発熱を抑えるために冷却効果に優れたオイル潤滑が増加する中、オイル潤滑向けで多数のご要望をいただき、量産納入を拡大しています。

 *3)使用条件による

  

「クリープレス軸受」
軸受の外輪外径面の一部に逃げ部を設ける業界初の手法で、進行波型クリープ*4の停止を実現しました。モータやトランスミッションなどの小型・軽量化が進む中、軸受の軌道輪やハウジングは薄肉化する傾向にあり、装置の異音や振動、軸受の寿命低下などの原因となるクリープが発生しやすくなります。本商品は、独自に開発した逃げ部の加工によりハウジングとの接触を回避し、クリープを停止します。追加部品が不要で、同一寸法の標準軸受からの置き換えも可能です。

 *4)転動体荷重によって発生する外輪のひずみが進行波となり、
   内輪の回転方向と同方向に外輪が回転し、すべる現象

  

2. 伝達領域ゾーン
展示内容:動力源で生み出されたトルクをロスなくタイヤに伝えるために伝達効率を追求したハブベアリングとドライブシャフトを紹介。

「低フリクションハブベアリングIV」(参考出展)
ハブベアリングの回転フリクションを当社従来品比で67%低減し、車両の電費を約0.78%改善することが可能です。軸受内部だけでなく、シール部にも配合成分と粘度を見直した新グリースを採用したほか、ラビリンス付きシール構造を適用することで、軸受の性能を維持しながら回転フリクションを低減しています。また、低温環境下におけるフレッチング摩耗*5も抑制します。

 *5)車両輸送時など微振動に伴い摩耗が発生する現象
高効率固定式等速ジョイント「CFJ」
世界最高水準の伝達効率により自動車の省燃費・電費化に貢献する固定式等速ジョイント(CVJ)です。内部部品にかかる力を相殺する独自の「スフェリカル・クロスグルーブ構造」の適用により、従来品が持つ世界最高水準の軽量・コンパクト性はそのままに、トルク損失率を50%以上低減しており、高作動角時においてもトルク損失率の増加を大幅に抑えることが可能です。
リヤ用軽量ドライブシャフト「Rシリーズ」
フロント用CVJとして世界最高水準の小型・軽量を実現していた従来品よりもさらに30%軽量化、外輪外径を3~5%小型化した世界最小・最軽量のリヤ用CVJです。

リヤ用に必要な作動角や機能に限定した形状への最適化を図るとともに、肉厚を薄くした中空シャフトとコンパクトブーツを採用することで、必要な負荷容量を確保しながら小型・軽量化を実現しました。
「4世代ハブジョイント」
ハブベアリングの内輪とCVJの外輪を一体化した商品です。ハブベアリングとCVJは独自の締結方法で固定することで、締結ナットを使用することなく接合部のガタを無くしました。ハブベアリングとCVJの2つの部品を組み合わせることで軽量化や組み立ての簡易化に貢献します。

  

3. 制御領域ゾーン
展示内容:車両の電動化により今後ブレーキ用途を中心に需要の大幅な伸びが予想されるボールねじに加え、電動化に対応するモジュール商品やクラッチ商品を紹介。

高負荷容量・高効率直動ねじ
回転運動を直動運動に変換する直動ねじは、今後、車両の電動化に伴い電動ブレーキシステムなど各種制御機構への搭載が増加します。NTNは丸形こまの採用によりボール径を最大化して高負荷容量を実現したボールねじと、独自の特殊しゅう動樹脂材をナットに採用したすべりねじの2種類の直動ねじを供給しています。
「次世代ステアリング用メカニカルクラッチユニット(MCU)」
電磁クラッチとローラクラッチを組み合わせたコンパクトなステアバイワイヤ用クラッチ商品です。ステアバイワイヤのメカ連結バックアップ機構として使用され、万が一の電気的な故障が発生した際には瞬時にタイヤとステアリングを締結することで、通常のステアリング操作が可能です。
「機電一体電動オイルポンプ」
電動オイルポンプは、エンジン停止時に変速機に潤滑油を供給する目的で採用が進んでいるだけでなく、効率性向上のためにEVにおいても機械式からの置き換えが加速しています。NTNの電動オイルポンプは、ポンプ、モータ、コントローラのハウジングを一体化し、放熱性と小型化を両立しました。コントローラと回転センサを搭載しており、低温・低回転などさまざまな運転条件においても高精度な制御が可能です。

  

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