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日本における耐久レースデビューが間近に迫る【アウディ ジャパン】

2012年10月9日

FIA世界耐久選手権参戦(WEC)のためにアウディチームが初来日
タイトル争いはバーレーンでのワンツーフィニッシュにより混戦
アウディドライバーの4名は日本と深い関わり

FIA 世界耐久選手権(WEC)で今季5勝目をあげたアウディは、その勢いのまま、戦いの場を日本へと移します。10月14日のレースは、シーズン8戦中の第7戦であり、アウディのファクトリーチームが日本でレースに参加するのは初めてのことです。ドライバーズタイトル争いに挑むアウディのファクトリードライバーにとっての舞台になるのは、東京の南西に位置する難コース、富士スピードウェイです。

バーレーンで開催された第6戦では、ルマンを制したマルセル ファスラー / アンドレ ロッテラー / ブノワ トレルイエ組が、トム クリステンセン / アラン マクニッシュ組との差を6ポイント広げて13.5ポイント差としました。日本でチャンピオンが決定する可能性もありますが、配分されるポイントはまだ52残っていますので、おそらく上海まで予断を許さない展開となるでしょう。

35℃を超えるサヒール砂漠を後にして向かう富士スピードウェイ は、富士山の麓という立地のため、変わりやすい天候が予想されています。この時期によくあるのは、雨と低温の組み合わせです。傾斜のあるカーブや変則的な コーナーが組み合わされた4.563kmの富士スピードウェイは、ドライバーに大きな挑戦を投げかけます。このサーキットを熟知しているのは、アンドレ ロッテラーとブノワ トレルイエです。ロッテラーは2003年から日本を活躍の場として選び、一方のトレルイエの日本におけるレース活動の期間は12年にものぼります。トム クリステンセンは1990年代に数シーズンにわたり日本で活動したことがあり、アラン マクニッシュも数多くのテストやレースに参加してきました。日本を訪れたことがないのはマルセル ファスラーのみです。

両チームとも、使用するマシンはAudi R18 e-tron quattroです。バーレーンにおける灼熱の環境は、アウディが初めて発表したハイブリッドスポーツカーにとって、究極ともいえるサーマル(高温)テストの場でもありました。

先週、この革新的プロトタイプが手にした今季3度目の勝利は、Audi R18 e-tron quattroのエンジニアリング設計の優秀さを明確に証明して見せました。

数多くのスポーツカーファンにとって嬉しいニュースは、6月以来トヨタが世界耐久選手権で強力なライバルとして頭角を現し、ホームサーキットである富士スピードウェイも走るということです。逆に、アウディは日本でファクトリー参戦した経験がありません。しかし、アウディは日本のレースファンの間でも支持が広がっています。2002年にファンの方々は、伝説となったAudi R8 LMPスポーツプロトタイプがTeam Gohのマシンとして鈴鹿を走るのを目にしました。また昨年以来Audi R8 LMS GT3スポーツカーがカスタマーチームの車両として参戦しています。

www.audi-liveracing.comはインターネットで6時間のレースを完全中継し、コックピットビューやテレメトリー関連データの提供、レースの結果報告も行います。Audi SportによるiPhoneおよびAndroid用アプリは、WECレースに関するリアルタイム速報、ニュース、写真、成績などをスマートフォン向けに 提供。レースファンのコミュニティは、FacebookやTwitterで最新情報を共有しています。

チーム関係者のコメント

Dr. ウォルフガング ウルリッヒ (アウディ モータースポーツ代表) : 私たちは富士でのレースを楽しみにしています。今回は、バーレーンとはまったく異なるコンディションとなるでしょう。高温と砂漠の太陽に替わって、10℃前後の低い気温と変わりやすい天気を予想しています。ドライバーのうち2人、アンドレ ロッテラーとブノワ トレルイエは富士で経験を積んできました。日本でも、バーレーンに見劣りしない強烈なパフォーマンスをお見せできればと思っています。

ラルフ ユットナー (アウディ スポーツ チームヨースト、テクニカルディレクター) : マ ルセル ファスラー、アンドレ ロッテラー、そしてブノワ トレルイエは、有利な得点差をもって日本に入ることができます。しかし、もし富士での順位がバーレーンと逆になれば、両組の得点差は0.5まで縮まりま す。スリリングなバトルが期待できるでしょう。アンドレとブノワは、日本での経験が豊かで、サーキットを知り尽くしています。アウディ同士での素晴らしいバトルが展開するでしょう。トヨタとの激しい闘いも予想されます。

アウディ ドライバーのコメント

マルセル ファスラー(36歳 / スイス)、Audi R18 e-tron quattro #1
ロッテラー、トレルイエとともにバーレーンで今季3勝目を獲得
「日本で走るのは初めてですが、チームメイトから日本のことはよく聞いています。富士スピードウェイは、シミュレーターで走っただけです。アンドレとブノワは日本のファンの間でも人気です。日本の風物と文化に触れることを今から楽しみにしています。」

アンドレ ロッテラー(30歳 / ドイツ)、Audi R18 e-tron quattro #1
2003年以来日本でレースに参戦、東京在住
チームメイトとともにポイントリーダー
「も う10年近く日本でレースを行なっていて、フォーミュラニッポンにも参戦していますので、富士はホームグラウンドのようなものです。チームメイトのブノワも私も、大きなファンのコミュニティを持っていますが、日本の人々は耐久レースが大好きです。ブノワと私がかつてはライバルで、今はアウディのチームメイトになっているというのは、特別なことです。すばらしいレースになると思います。」

ブノワ トレルイエ(35歳 / フランス)、Audi R18 e-tron quattro #1
日本で12年のキャリア
「訪日を今から楽しみにしています。すこし早めに入り、日本で走っていたころの友達と会うつもりです。富士スピードウェイでは何度も優勝し、2年間はサーキットの近くに住んでいたくらいです。日本に行くのが、待ち遠しくて仕方ありません。」

トム クリステンセン(45歳 / デンマーク)、Audi R18 e-tron quattro #2
20年前に日本でスポーツカーデビュー
日本で数年レース経験あり
「日 本は大好きです。日本は、自分のキャリアで大事な年月を過ごした場所です。1992年から1995年までは定期的に、そして1996年にはスポットで、日 本のサーキットを走りました。エディ アーバインとジャック ビルヌーヴのチームメイトとしてスポーツカーデビューしたのも日本です。Team Gohの一員として、ルマン24時間でも優勝を手にしました。日本の人々とは深くつながっている気がしますし、大変お世話にもなっています。そして今回、アウディおよびアウディ スポーツチームヨーストととも日本に帰ってくることができます。当時、私は富士スピードウェイからはほんの数キロの御殿場に住んでいました。このサーキットのことはよく知っていますが、改修された最終セクションは走ってみないと分かりません。」

アラン マクニッシュ(42歳 / 英国)、Audi R18 e-tron quattro #2
バーレーンでの予選でファステストラップを記録
日本で数回の参戦経験
「レー サーとして、ずいぶん日本で時間を過ごしました。最初は90年代に、F1のテストドライバーとして、次にスポーツカーのドライバーとして、そしてまたF1 で。富士での6時間耐久では、ファンの皆様の応援を期待しています。Audi R8 V10で走ったことがあるので、新しいサーキットのレイアウトに関しては理解しています。前半部分は高速設定で流れるようなつながりですが、後半部分はテ クニカルで難しいコースです。路面の傾きの変化と高低差が大きいのです。車両のセットアップと追い越しにかかるタイムロスによって、後半のセクションはレースの成績に大きく影響を及ぼす可能性があります。10月の富士は、天気も変わりやすいと思います。山裾ですので、降れば大雨になります。」

富士スピードウェイを走るアウディ ドライバーのプロフィール

マルセル ファスラー(スイス) :
1976 年5月27日、アインジーデルン(スイス)で生まれる。居住地はグロス(スイス)。既婚、妻イザベルとの間に娘が4人(シャナ、エリン、イール、デリ ア)。身長178cm、体重78kg。2008年からアウディドライバー。ルマン2勝、WEC参戦6回、WEC優勝3回、WECポールポジション0回、 WECファステストラップ1回

トム クリステンセン(デンマーク) :
1967年 7月7日、ホーブロ(デンマーク)で生まれる。居住地はモナコ(モナコ公国)。未婚、パートナーはハンネ。息子2人(オリバー、オズワルド)、娘1人 (カーラ マルー)。身長174cm、体重72kg。2000年からアウディドライバー。ルマン8勝、WEC参戦6回、WEC優勝1回、WECポールポジション0 回、WECファステストラップ0回

アンドレ ロッテラー(ドイツ) :
1981年11月19日、デュイスブルク(ドイツ)で生まれる。居住地は東京(日本)。未婚。身長184cm、体重74kg。2010年からアウディドライバー。ルマン2勝、WEC参戦6回、WEC優勝3回、WECポールポジション2回、WECファステストラップ1回

アラン マクニッシュ(英国) :
1969 年12月29日、ダンフリース(英国)で生まれる。居住地はモナコ(モナコ公国)。既婚、妻ケリーとの間に息子1人(フィンレイ)、娘1人(シャルロッ ト)。身長165cm、体重60kg。2000年からアウディドライバー。ルマン2勝、WEC参戦6回、WEC優勝1回、WECポールポジション2回、 WECファステストラップ0回

ブノワ トレルイエ(フランス) :
1976年12月7日、アラン ソン(フランス)で生まれる。居住地はゴルド(フランス)。既婚、妻メラニーとの間に息子1人(ジュール)。身長178cm、体重68kg。2010年か らアウディドライバー。ルマン2勝、WEC参戦6回、WEC優勝3回、WECポールポジション1回、WECファステストラップ0回

サーキット情報

全長 : 4563m
レース時間 : 6時間
予選ファステストラップタイム :
2007年1月1日、伊藤大輔(クラージュ)による1分31.065秒(平均180.385km/h)
決勝ファステストラップタイム:
2007年1月2日、山崎信介(ザイテック)による1分33.117秒(平均176.41km/h)

アンドレ ロッテラーによる富士スピードウェイに関するコメント

「富士は、一見簡単そうに見えますが、実はまったく違います。1.5kmのホームストレートではできるだけ空力抵抗を少なく、高速コーナーではダウンフォースをできるだけ大きくしなければなりません。最初の右コーナーはとても狭くなっています。その後には、難しい高速左カーブであるAコーナーが控えています。 このセクションは長い100Rへとつながっていきますが、それにはいろいろなライン取りとクリッピングポイントが考えられます。この高速コーナーで、富士山が視界に飛び込んでくるでしょう。次はヘアピンです。ヘアピンの脱出でうまく加速して、続いて出てくる長い、ややカーブした上り坂のストレートに飛び込んでいかなければなりません。その後は、狭いシケインが設定されています。そして、最大の難所が最後に控えています。すなわち右コーナー、続いてクリッピ ングポイントの読みにくい2つの左コーナー、さらに右コーナーと続く難易度の高いつづら折りのセクションです。私はこのサーキットが好きです。ここでは、スリップストリームが時に大きな差を生み出します。」

8戦中6戦を終了した段階でのWECドライバーズポイント

1 位:ファスラー / ロッテラー / トレルイエ組(139.5ポイント)、2位:クリステンセン / マクニッシュ組(126ポイント)、3位:カペッロ(77ポイント)、4位:ヤニ / プロスト組(74.5ポイント)、5位:デュマ / デュバル組(67ポイント)、6位:ヘネ(49ポイント)、7位:ケーン / レベンティス / ワッツ組(48ポイント)、8位:ポトリッキオ(46.5ポイント)、9位:ベリッチ / プリマ組(44.5ポイント)、10位:ラピエール / ヴルツ組(44ポイント)

8戦中6戦を終了した段階でのWECマニュファクチャラーズポイント

1位アウディ(173ポイント)、2位トヨタ(44ポイント)

スケジュール

10月12日(金)
11:00~12:30 : フリープラクティス1
15:30~17:00 : フリープラクティス2

10月13日(土)
09:25~10:25 : フリープラクティス3
14:00~14:20 : 予選LMP1およびLMP2
14:30 : FIA WEC記者会見

10月14日(日)
07:55~08:15 : ウォームアップ
11:00~17:00 : レース
17:15: FIA WEC記者会見

(アウディスポーツによるリリースの翻訳です)



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