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通園バスにおける幼児置き去り事故防止プロジェクトを福岡市で実施【村田製作所】

2022年11月1日

  

通園バスにおける幼児置き去り事故防止プロジェクトを福岡市で実施
~Wi-Fiを利用したシステムの検知から通知までを幼稚園で実証実験~

  

株式会社村田製作所(以下、当社)は、通園バスにおける幼児置き去り事故防止プロジェクトを2022年11月8日から開始し、Wi-Fiを利用した車室内モニタリングシステムの検知から通知までを福岡市の学校法人吉住学園 那珂幼稚園(以下、「那珂幼稚園」)で実証実験します。本実証実験は「福岡市実証実験フルサポート事業」に採択されました。


車室内モニタリングシステムで使用するWi-Fiセンサ

UI画面のイメージ

昨今、車内で置き去りにされた幼児が死亡する事故が後を絶たず、これまで世界中で多くの幼い命が失われてきました。そうした中、再発防止に向けた早急な解決策が求められています。当社はこのような社会課題を解決するために、通園バスにおける幼児置き去り事故防止プロジェクトを実施します。

当社の車室内モニタリングシステムは、車室内で電子機器とクルマをつなぐ手段として活用されていたWi-Fi(無線LAN)の電波を活用して、幼児の微細な動きや呼吸を検出し、幼児の存在を確実に検知します。Wi-Fi電波によって車内検知を行うためには、システム構成上Wi-Fiを2つ設置するだけでシステム構築の実現が可能です。

実証実験のSTEP1では、福岡市にある那珂幼稚園の通園バスを使用して、実際のバスのサイズにおいて検知精度に問題がないか検証をします。測定結果は、実験のために作成したアプリで確認します。また、利用者にどのような通知が良いかヒアリングを実施します。STEP2では、STEP1の結果をもとに、検知から効果的な通知ができる協業メーカーと協力して一連のシステムを実証実験で確認します。

今後は実証実験の結果をもとに検証を行い、幼児の置き去り事故という社会課題に対して取り組んでいきます。

実証実験の概要
期間:
2022年11月8日(火)~2023年3月末
場所:
学校法人吉住学園 那珂幼稚園(福岡市博多区那珂1丁目18-12)
目的:
Wi-Fiを利用した検知システムにて幼児置き去り事故を防止する。
内容:
STEP1:
・実際の通園バスのサイズにおいて、検知精度に問題がないか検知の部分を実証する。
・どのような通知がいいか、利用者へヒアリング実施する。
STEP2:
・検知から効果的な通知ができる協業メーカーと協力して一連のシステムを実証実験で確認する。
・ヒューマンエラーの補完や現場の負担軽減などを踏まえた、効果的な通知方法を検討する。

関連サイト
車内の幼児置き去りをWi-Fi電波で検知するソリューション
車中放置はゆるさない 子供の安全を守るWi-Fi電波のセンシング技術

  

ムラタについて
村田製作所はセラミックスをベースとした電子部品の開発・生産・販売を行っている世界的な総合電子部品メーカーです。独自に開発、蓄積している材料開発、プロセス開発、商品設計、生産技術、それらをサポートするソフトウェアや分析・評価などの技術基盤で独創的な製品を創出し、エレクトロニクス社会の発展に貢献していきます。

  

  

  

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