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Wibu-SystemsとDaimler Busesが、画期的な3Dプリントパーツのオンライン販売を展開

2022年10月26日

  

Wibu-SystemsとDaimler Busesが、画期的な3Dプリントパーツのオンライン販売を展開
CodeMeterの保護とライセンシングにより、自動車業界におけるスペアパーツビジネスを刷新

  

Wibu-SystemsとDaimler Busesが、画期的な3Dプリントパーツのオンライン販売を展開
CodeMeterの保護とライセンシングにより、自動車業界におけるスペアパーツビジネスを刷新

(ドイツ・カールスルーエ) – IP(知的財産)保護とライセンシングのパイオニアである WIBU-SYSTEMS AG(ウイブシステムズ、本社:ドイツ、カールスルーエ市)は、、世界的なバス製造会社であるDaimler Trucks and Buses社、およびアディティブマニュファクチャリング(AM)のエキスパート集団であるFarsoon Technologies社と提携し、革新的な3Dプリントのパーツサービスにより、自動車業界におけるスペアパーツビジネスを根本から変革しました。新しいOMNIplusのオンラインストアでは、DaimlerとSetraブランドのバス事業者やサービスパートナーが、いつでもどこでも、さまざまな種類のパーツの中から、必要なパーツを購入し、3Dプリントで製造することができます。この新サービスは、CodeMeterによるデジタル資産や請求プロセスの保護を通じて、Manufacturing-as-a-Service(MaaS)やインダストリー4.0などのビジョンの実現に至りました。

従来のOMNIplusのような効率的かつ体系的なパーツサービスでは、自動車部品のオーダー・手配・出荷に時間を要します。バスおよび観光バスの事業者にとって、これはサービス機能の停止、つまりバスがあるにもかかわらず、必要なパーツの入荷待ちで待機せざるをえないという機会損失を意味します。そこでDaimler Busesは、3Dプリントに適したパーツに限定した合理的なオンラインストアを立ち上げ、正規ライセンスが付与されたパーツをバス事業者が直接購入・製造できるようにしました。その実現のため同社は、3Dプリント用のハードウェア・ソフトウェアは、Farsoon Technologies社のインダストリアルAMテクノロジーの専門家に、プリント設計に関わる機密性の高いIP、そして造形ファイルの準備・プリント製造・請求プロセスの保護は、IP保護およびライセンシングの専門家であるWibu-Systemsに任せることにしました。

現在バス事業者は、新たにオープンした3Dプリントライセンスのオンラインストア「OMNIplus」にて、数多くのパーツの中から必要なアイテムを選ぶことができます。初期の段階では、選択できるパーツは100点と限られていましたが、バックカタログから約4万点が3Dプリントに適したパーツとして、すでにオンラインストアに追加されています。 購入者が必要なパーツを手に入れるためには、製造プロセスをハンドリングできる最寄りのOMNIplusサービスパートナーにアクセスするか、認証済みのFarsoonの3Dプリンターで自分だけのミニ工場を持ちます。

購入後にユーザーは、3つのデジタル資産(Wibu-Systemsの保護テクノロジーであるCodeMeterで暗号化されたパーツのデジタルデータ・造形ファイル準備用ライセンス・実際のプリント用ライセンス)を受け取ることができます。造形ファイル準備用ライセンスは、Farsoon TechnologiesのBuildstar®ソフトウェアでプリントの準備に、実際のプリント用ライセンスは、Makestar®ソフトウェアを使って、認証されたFarsoonプリンターで製造できるデジタルオブジェクトの部数を正確に指定します。このプロセス全体は、CodeMeterの管理のもと行われ、その強力な暗号化アルゴリズムにより、デジタルパーツがリバースエンジニアリングやその他の方法で改ざんされないことが保証されています。また、スマートトラッキング機能とDaimler BusesのSAPシステムとの統合により、OMNIplusサービスのユーザーは、支払った金額に応じた個数のプリントが可能となり、それ以上の金額は要求されません。

購入およびプリントプロセスは、できるだけシンプルで自然になるよう意図的に設計されています。OMNIplus経由でのパーツ購入は、通常のオンラインショッピングとほとんど変わりません。実際は、Wibu-SystemsのCodeMeter License Centralがバックグラウンドでライセンス管理者として機能していますが、購入者は、暗号化およびライセンス管理の処理が背後で行われていることに気づかないでしょう。

Farsoon Technologies(ヨーロッパ)のManaging Directorを務めるDirk Simon博士は、このソリューションの成功は、関係するパートナー間の密接な連携により実現したと考えています。「Evobus(Daimler Truckの欧州最大の子会社)とFarsoon Technologiesの長年にわたる見事な協力関係は、この複雑なプロジェクトの進行に大いに役立ちました。Wibu-Systemsもまた、私たちの良きパートナーとなりました。このソリューションを非常に短期間で構築できたことを、私たち3社は大変誇りに感じています。」また、Daimler Trucks and Buses社のHead of Center of Competence Additive ManufacturingであるRalf Anderhofstadt氏は、次のように述べています。「革新的なAMデジタル著作権管理システムの導入に成功したことで、私たちとパートナーは、デジタル3Dプリントビジネスにおいて、大きな一歩を踏み出すことができました。これは、私たちのサービス業務、そして販売時に必要な場所に製品を提供できる可用性、これらに向けた全く新しい道を示すものであり、ビジネス・環境保護、双方の点において非常に重要となります。」

Daimler Buses、Wibu-Systems、およびFarsoon Technologiesの連携により、柔軟性・即時性・利便性のすべてを備えたデジタル産業ビジョンのモデル化が実現しました。このビジネスは、OMNIplusサービス自体のためだけでなく、3Dプリント可能な製品の購入者に代わってプリントサービスを提供し始めることができる、次世代の隠れたManufacturing-as-a-Serviceプロバイダーの力にもなることでしょう。 パーツやコンポーネントが、いつでもどこでも購入することができ、複雑で資源集約的な物流から解放されることで、このシステムは経済面・環境面に大きな恩恵をもたらすはずです。

Wibu-Systems、Farsoon Technologies、Daimler Busesの3社は、11月15日~18日にドイツのフランクフルトで開催されるアディティブマニュファクチャリング(MA)Formnext(ホール11・1のD69Jブース)にて共同ソリューションを展示する予定です。Wibu-SystemsのSenior Key Account and Partner ManagerであるStefan Bambergは、CodeMeterがインダストリー4.0の新たなビジネスモデルの構築にどのように貢献するかを、より多くの人に紹介したいと考えています。「CodeMeterによって、3DプリントサービスOMNIplusのスタッフとユーザーは、セキュアなIP、保護されたプロセス、正規のパーツ、不正操作に対する安全性を確認することができます。たとえそれらがユーザー自身によって製造されたとしても、双方に恩恵がもたらされることに変わりはありません。」

Daimler Busは、Farsoon TechnologiesおよびWibu-Systemsと連携し、世界中の顧客が3Dプリント可能なパーツを容易に入手できる、画期的な自動車スペアパーツのオンラインストアを展開しました。

WIBU-SYSTEMS(ウイブシステムズ) について
WIBU-SYSTEMS は1989 年にオリバー・ウィンジェンリートとマルケルス・ブッフハイト の2 名により創設された非公開企業で、ソフトウェアライセンシング市場における革新的なセキュリティテクノロジーのグローバルリーダーです。 WIBUSYSTEMSの包括的かつ様々な賞を受賞したソリューションはソフトウェアベンダーやPC, PLC, 組込, モバイル, クラウド環境の形態でアプリケーションが提供されているインテリジェント機器メーカーに対してデジタルアセットやノウハウの保護、ライセンシング、セキュリティのためのユニークかつ国際的に特許取得済みのプロセスを提供します。

  

<本件に関するお問い合わせ先>
WIBU-SYSTEMS 株式会社
マーケティングスペシャリスト 根本 美知子
michiko.nemoto@wibu.jp, www.wibu.jp

  

  

  

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