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NXP、車載無線コネクティビティをシングル・ドメイン・コントローラに一元化し、セキュリティ機能を含む開発を簡素化するOrangeBoxを発表
2022年10月21日
NXP、車載無線コネクティビティをシングル・ドメイン・コントローラに一元化し、セキュリティ機能を含む開発を簡素化するOrangeBoxを発表
・NXPのOrangeBox開発プラットフォームはV2X、セキュア・カー・アクセス、無線/Wi-Fi技術など、車内の有線/無線コネクティビティ・ソリューションをシングル・ドメイン・コントローラに統合
・ドメインベースに統合されたアーキテクチャ内で最先端のセキュリティを実装することにより、自動車のセキュアなデジタル化を促進
・1つのソフトウェア・プラットフォームにより、統合されたコネクティビティ技術へのアクセスを簡素化し、コストの削減と開発の効率化を実現
NXP Semiconductorsはラジオ放送受信、Wi-Fi 6、Bluetoothから超広帯域無線(UWB)、Bluetooth Low Energy(BLE)によるセキュア・カー・アクセス、802.11pベースのV2XといったNXPの広範なワイヤレス技術を統合した、車載グレードの開発プラットフォーム「OrangeBox」を発表しました。OrangeBoxは車載ゲートウェイと有線/無線技術間の一元化されたインターフェースを提供する、セキュリティを強化したモジュラー型の開発プラットフォームです。このプラットフォーム提供により、次世代自動車はそれを取り巻く世界との安全な通信を実現します。
今日の自動車はこれまで以上にさまざまな通信を行っており、多種にわたる無線技術を活用することで、ドライバーにインフォテインメントから高度な安全運転支援に至るまであらゆる機能を提供しています。しかし、こうした技術は車載アーキテクチャの中で分散しているため様々な課題が発生し、コネクティビティ機能の追加されるにつれて悪化し、サイバー攻撃対象も拡大することになります。OrangeBoxはこうした外部無線インターフェースを、既存、先端にかかわらず単一のセキュリティ強化コネクティビティ・ドメイン・コントローラに一元化し、NXPの高速イーサネットを通じてセキュアな車載ゲートウェイに接続します。このように統合されたターンキーのアプローチにより、開発リソースの削減、複数の通信インターフェースにおけるデータ通信の最適化、通信データに対する一貫性のある最先端セキュリティ保護の適用、V2Xやソフトウェア・デファインド・ビークルのOTA(Over-The-Air)アップデートなどのクラウド・アプリケーションの容易な適用を実現します。
モジュール型プラットフォームとして設計されているOrangeBoxを使用すれば、OEM企業やTier 1サプライヤはさまざまな地域におけるセルラー接続とV2Xの要件に柔軟に対応することができ、テクノロジの変化に対応するために必要なインフィールド・アップデートを行うことも可能です。OrangeBoxは開発期間の短縮、複雑さを軽減しアプリケーションに対応済みの完全なシステム・リファレンス・デザインとして機能します。NXP Semoconductorsのバイス・プレジデント 兼 車載エッジ・プロセッシング担当ゼネラル・マネージャーのDan Loopは次のようにコメントしています。「車載ゲートウェイとの間で高速通信するドメイン・コントローラに車載無線技術を一元化することにより、たった一つのパスで自動車が周囲の世界にシームレスに接続することができるようになります。その結果、コストの削減と開発の効率化を実現するだけでなく、データ量が多くセキュアなコネクティビティの一元化を必要とする自動車の課題を解決することができます。」
OrangeBox開発プラットフォームには先進的なアプリケーション・プロセッサ、ソフトウェア・デファインド・ラジオチューナー、Wi-Fi 6とBluetoothなど、業界をリードするNXPの技術が統合されています。また認証済みEdgeLock®ディスクリート・セキュア・エレメントで保護されているBLEとUWB技術をベースとするセキュアなカー・アクセス、802.11pベースのV2Xも搭載されています。4G LTE、5Gセルラー、GPS機能もサポートしています。そのため、自動車メーカーにとって、自動車との間で送受信されるデータ・トラフィックに次世代ファイアウォールなどの最先端のクラウド管理型セキュリティ技術を適用することが容易になります。OrangeBoxにはセントラル・プロセッサとしてi.MX 8XLiteアプリケーション・プロセッサが採用されており、車載無線コネクティビティを管理する統合Linux®ベースのソフトウェア・プラットフォームを搭載しています。車載セントラル・ゲートウェイとの接続のためにNXPギガビット・イーサネットも搭載されており統合型の無線コネクティビティ活用の恩恵を容易に享受できます。
供給
OrangeBox車載開発プラットフォームは2023年上半期にお客様向けに出荷を開始する予定です。詳細はNXP.com/OrangeBoxをご覧いただくか、NXPの営業所にお問い合わせください。CES 2023ではデモンストレーションも実施する予定です(ブース番号:#CP-18)。
NXP Semiconductorsについて
NXP Semiconductors N.V.(NASDAQ: NXPI)はイノベーションを通じて、よりスマートな、安全で持続可能な世界を実現します。組み込みアプリケーション向けのセキュアなコネクティビティ・ソリューションで世界をリードするNXPは、オートモーティブ、インダストリアル& IoT、モバイル、通信インフラの各市場で新たな可能性を拓いています。60年以上にわたって蓄積した経験と技術を活かし、NXPは世界30か国強で約3万1,000名の従業員を擁しています。2021年の売上高は110億6,000万米ドルでした。詳細はWebサイトwww.nxp.comをご覧ください。
NXPジャパンはNXP Semiconductorsが開発および製造するプロセッシング・ソリューション、認証技術、コネクティビティ、高出力RFやアナログ製品などを日本市場に提供しています。本社は東京都渋谷区で、名古屋および大阪に営業所があります。詳細はWebサイトwww.nxp.jp(日本語)をご覧ください。
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