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ローデ・シュワルツが新世代オシロスコープ R&S MXO 4シリーズを発売―もっと速く、もっと深く信号の核心へ
2022年9月29日
ローデ・シュワルツが新世代オシロスコープ R&S MXO 4シリーズを発売
もっと速く、もっと深く信号の核心へ
業界最速450万波形/秒の波形更新で不具合波形を確実に表示。取り逃がしのないデジタルトリガ、400 Mポイントのロングメモリ(標準)、高速でマルチチャネルのスペアナ機能を備えた新世代オシロスコープ登場
ローデ・シュワルツは、数多くの業界初を実現した、新世代のR&S MXO 4シリーズをオシロスコープ製品ラ
インナップに加えます。この新シリーズは、毎秒450万波形を上回る業界最速(※)のリアルタイム更新速度を備
えています。そのため、開発業務を行うエンジニアは、他のどんなオシロスコープより詳細に信号を確認で
き、突発的なイベントも捉えることができるようになりました。R&S MXO 4シリーズに搭載の12ビットACコ
ンバータは、すべてのサンプリングレートにおいて、従来の8ビットのオシロスコープより16倍高い分解能
を持つため、高精度の測定においても何ら妥協する必要はありません。また、4チャネルすべてが400 Mサン
プルメモリを標準装備しており、同等クラスのオシロスコープの標準メモリと比べると、最大でその100倍
ものメモリを搭載しています。
R&S MXO 4シリーズは、ローデ・シュワルツの新世代オシロスコープです。
R&S MXO 4シリーズ オシロスコープ |
ローデ・シュワルツは、新世代オシロスコープの第一弾としてR&S MXO 4シリーズを発売開始します。このR&S MXO 4オシロスコープには、200 MHz・350 MHz・500 MHz・1 GHz・1.5 GHzの各帯域幅に対応した4チャネルのモデルがあります。価格は106.4万円からご用意しており、他の追随を許さない多数の機能を備えると同時に、性能と価格の両面で他社製品を凌駕しています。
信号の細部まで即座に把握
オシロスコープR&S MXO 4シリーズは、毎秒450万波形以上という世界最速の更新速度を誇り、市場のどのオ シロスコープよりもダイナミックに信号を把握できます。たとえば開発部門では、異常信号を素早く分離し て確認して物理層における信号をもっとよく把握できるうえ、テストも高速に行えます。こうした能力で業 界に並ぶものはありません。
その機能を可能にしているのが、200 Gbpsで処理可能な独自のASICです。このASCIは新技術の一つであり、 ローデ・シュワルツのエンジニアがR&S MXO 4シリーズ用に初めて開発し実装しました。ローデ・シュワル ツでオシロスコープを統括する副社長のDr. Andreas Wernerは次のように説明しています。「一連の新しい ハードウェア/ソフトウェア技術とアーキテクチャによって、当社の開発チームは10年に1度しかないような 技術的ブレークスルーを実現できました。お客様には、これまでの市場では考えられないほどの手ごろな価 格で、まったく新次元の性能を活用いただけます」。
自社開発のASIC「MXO-EP」 搭載。200 Gビット/秒で データを処理できる |
測定ノイズをさらに低く、垂直分解能はさらに高く
R&S MXO 4シリーズは他のどんなオシロスコープよりも高い精度となるよう、すべてのサンプリングレート で動作する12ビットADコンバータに18ビット垂直分解能アーキテクチャを組み合わせて搭載しています。さ らにR&S MXO 4シリーズは同クラスとして最小のノイズと最大のオフセット幅(500 uV/divのスケールで±5 V)を実現しています。したがって、ユーザーは市販のどのオシロスコープよりも高い精度で直流を含めた 信号を捉えることができます。
標準メモリ長も最大級
帯域幅とサンプリングレートに加えてメモリ長も重要な要素であり、これによってトラブルシューティング 作業に幅広く対応できるオシロスコープであるかが決まります。レコード長が長くなれば、オシロスコープ として長時間の記録が可能なうえ、タイムベースをより短く設定しても帯域幅に応じた情報量を保つことが できます。R&S MXO 4シリーズは、4チャネルすべてに400 Mポイントの標準メモリを並列に備えており、主 な競合製品の標準メモリの最大100倍に相当します。さらに、必要があればメモリを追加して測定能力を高 めることも可能です。
高精度なデジタル・トリガ
かつてデジタル・トリガは、高価格な高性能オシロスコープでしか利用できませんでしたが、R&S MXO 4シ リーズの全オシロスコープでは標準機能となっています。1/10,000 divというトリガ感度によって、大きな 信号に埋もれて発見するのが難しい小さな物理層の異常も分離できます。こうした小さな信号を分離できる ほどのトリガ感度を備えた競合製品はありません。さらに、このデジタル・トリガによって18ビットの垂直 分解能アーキテクチャがいっそう引き立ち、ユーザーはR&S MXO 4シリーズがもつ高い精度を完全に活かす ことができます。
優れたRF測定能力
多くの開発エンジニアは、時間領域と周波数領域の両方で製品のデバッグやテストを行う必要に迫れま す。R&S MXO 4シリーズのオシロスコープは、時間領域での測定に加えて、RFスペクトラム測定能力でも優 れています。同シリーズは、他の同等のオシロスコープが毎秒10回を下回るFFT(高速フーリエ変換)処理 しかできないのに対し、毎秒45,000回のFFTが実行可能という初めてのオシロスコープです。この基本機能 を通じて、同クラスのどんなオシロスコープよりも多くのRF信号をエンジニアの方々が容易に観測できるよ うにしています。
ユーザー・エクスペリエンスの向上
オシロスコープの使用は視覚に頼る作業と言えます。何故なら、ディスプレイを見るのに多くの時間を費や すからです。そこでR&S MXO 4シリーズには、13.3インチのフルHD静電容量式タッチスクリーンと直観的な ユーザー・インターフェースを採用しました。さらに、同オシロスコープは、その小さいフットプリント、 ささやき声よりも小さいノイズ、統合環境への設置に適したVESAマウントとラックマウント用キットなどか ら、どんなエンジニアリングの現場にも最適なオシロスコープとなっています。
もっと高い能力を求めるユーザーは、多数のアップグレード・オプションを利用いただけます。たとえ
ば、16個のデジタル・チャネルを追加してミックスド・シグナル・オシロスコープ(MSO)にできるオプショ
ンのほか、デュアル・チャネルの100 MHz任意波形発生器、さまざまな産業規格のバスに対応したプロトコ
ル・デコード/トリガなどのオプションがあり、オシロスコープの機能を拡張できます。
オシロスコープR&S MXO 4シリーズは、ローデ・シュワルツおよび認定代理店から今すぐご購入いただけま
す。詳しくは製品ページ(https://www.rohde-schwarz.com/jp/products/test-and-measurement/oscilloscopes/rs-mxo-4-oscilloscope_63493-1164992.html)をご覧ください。
【技術ウェビナーのご案内】
新製品の発表と質問会を兼ね、29日15:00より約30分の技術ウェビナー「ローデ・シュワルツのオシロスコープが選ばれる理由」を開催します。オシロスコープユーザーの皆様が日頃お感じのお悩みや疑問点をご相談いただける場としても活用いただければ幸いです。
※ファクトシート検証(自社調べ)
https://scdn.rohde-schwarz.com/ur/pws/dl_downloads/dl_common_library/dl_brochures_and_datasheets/pdf_1/Comp_sheet_-_MXO4_vs_Lecroy_WaveSurfer_4000HD.pdf
関連サイト:なぜ今、ローデ・シュワルツの「オシロスコープ」なのか?
https://www.rohde-schwarz.com/jp/solutions-japan/rs-solution-oscilloscope/rs-solution-oscilloscope_255948.html
関連サイト:なぜ今、ローデ・シュワルツの「オシロスコープ」なのか?
https://www.rohde-schwarz.com/jp/solutions-japan/rs-solution-oscilloscope/rs-solution-oscilloscope_255948.html
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