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NOK鳥取事業場、電気自動車向け防振・防音製品の設備増設
2022年9月1日
NOK鳥取事業場、電気自動車向け防振・防音製品の設備増設
生産体制強化と受注獲得推進で電動化対応へシフト。鳥取県より先進的な産業分野投資として認定予定。
NOK株式会社(本社:港区芝大門1-12-15、代表取締役 社長執行役員:鶴 正雄、以下「NOK」)は、自動車電動化への対応を強化すべく、NOK鳥取事業場内(鳥取県西伯郡)において、約5億円の設備投資を行います。2021年度から2023年度の3年で、電気自動車向け防振・防音製品を製造する設備を増設します。
NOK鳥取事業場外観。電気自動車向け製品を製造するための設備を増設し、生産体制を強化 |
NOKのオイルシールやOリングなどのシール製品は、自動車をはじめ、建設機械や農業機械、住宅設備機器などの分野で採用されており、高いシェアを誇ります。
NOK鳥取事業場では、シール製品の開発・製造の過程で培ってきた材料技術や製造技術をもとに、防振・防音製品の開発・製造を行ってきました。主力製品は、自動車エンジンのクランク軸の振動を低減するトーショナルダンパ(TVD)で、TVDのさらなるシェア拡大を目指す一方で、現在力を入れているのが、電気自動車向けの防振・防音製品です。各自動車メーカーとの取引実績や防振・防音技術を生かして、電気自動車向け製品の受注獲得を加速し、エンジン車・電気自動車の双方でのシェア拡大を狙います。既に自動車メーカー等と共同開発を行っており、現在、振動吸収やノイズ低減の機能を持つ製品の開発・生産体制を構築する計画を進めています。なお、この増設計画については、鳥取県より先進的な産業分野への投資として認定される予定で、「鳥取県産業成長応援補助金(成長・規模拡大ステージ)」による支援が予定されています。
お客様のご要望に技術をもってお応えするとともに、電気自動車向け防振・防音製品を販売拡大していくことで、カーボンニュートラルの実現にも貢献していく所存です。今後もNOK鳥取事業場では、鳥取に根差す企業として、事業を成長させながら、地域経済の活性化と雇用創出に貢献すべく力を尽くしてまいります。
【リリースに関するお問い合わせ】
NOK株式会社 広報部 03‐5405‐6372
■電気自動車向け防振・防音製品の設備増強
2021年度から2023年度の3年で、約5億円をかけて、電動パワーステアリング(EPS)・ギヤ・ブレーキ等周辺に使用する防振・防音製品を製造する設備の増強を行います。
■約20名の雇用創出
電気自動車向け製品の生産体制の強化に伴い、NOK鳥取事業場において約20名の新規雇用を計画しており、現在、人材確保を進めています。
■鳥取県による支援
本件の設備増設計画は、市場拡大が見込まれる電気自動車の中核部品の製造に向けた取り組みであり、先進性が高く、今後の成長・規模拡大に資する投資となります。この増設計画について、鳥取県の産業成長応援補助金(成長・規模拡大ステージ:補助率20%) により支援を受ける予定です。
■NOK鳥取事業場(NOK防振ゴム事業部、TVC株式会社)概要
●所在地:鳥取県西伯郡南部町原1000
●従業員:NOK防振ゴム事業部…142名、TVC株式会社…562名(2022年3月末時点)
●生産品目:防振・防音製品
トーショナルダンパ(TVD)、センターベアリングサポート(CBS) 、マウント、ブッシュ、ダンパー、ストッパーなど
●沿革:
1978年 神奈川県藤沢市に防振ゴム部品の生産子会社・NOKメグラスティック㈱が設立。
1989年 鳥取県西伯郡にTVC㈱の前身である鳥取ビブラコースティック㈱が設立。
2001年 神奈川県藤沢市にNOKビブラコースティック事業部が発足。
2004年 NOKビブラコースティック事業部が鳥取県西伯郡へ移管・集約
2015年 NOKビブラコースティック事業部がNOK防振ゴム事業部に名称変更、鳥取ビブラコースティック㈱がTVC㈱に社名変更。現在のNOK鳥取事業場に。
■オイルシール
オイルシールの国内シェア70%を誇るNOKの主力製品。その名のとおり、オイル(油)をシール(封じる)する機能部品で、自動車やロボットをはじめとする、高い機密性が求められる機械類で広く使用されています。
■NOK株式会社
●事業内容:シール製品・工業用機能部品・油圧機器・プラント機器・原子力機器・郷勢化学製品・エレクトロニクス製品・その他の製造・仕入・輸入・販売ならびに機械器具
設置工場等、上記に付記する業務
●本社:〒105‐8585 東京都港区芝大門1-12-15
●URL:https://www.nok.co.jp/
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